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【韓国】是枝裕和の実写『ルックバック』、3週目で13万人。アニメ版32万人の4割、上映館は初日の3分の1に

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【韓国】是枝裕和の実写『ルックバック』、3週目で13万人。アニメ版32万人の4割、上映館は初日の3分の1に

3行サマリー

  • 是枝裕和監督の実写『ルックバック』は、韓国で10月25日までの累計が13万1049人。2024年のアニメ版の約32万人に対して、およそ4割です
  • 3週目(10月19〜25日)に増えた観客は2万5704人で、2週目の4万2962人から約4割減りました。上映スクリーンは初日の583から190に減っています
  • 同じ10月25日、韓国の1位は日本のアニメ映画『ちいかわ』で累計224万8153人。同じ日本原作でも、伸び方がまったく違う週末でした

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Series実写『ルックバック』全6本

是枝裕和監督による藤本タツキ『ルックバック』実写版の、海外映画祭と各国公開をめぐる動きを追います。

  1. 2026/8/19【イギリス】是枝裕和の実写『ルックバック』、10月のロンドン映画祭で最優秀作品賞を争う10本に選出。日本の作品はこの一本だけ
  2. 2026/9/3実写『ルックバック』の海外初上映はいつ?是枝裕和の新作は9月7日のヴェネチア、日本公開の4日前
  3. 2026/9/8実写『ルックバック』の海外評価は?ヴェネチアで12分超の拍手、英語圏の批評は割れた。日本公開は9月11日
  4. 2026/9/13実写『ルックバック』ベネチアの結果は?金獅子賞は逃し、公式の独立賞42部門のうち5つで受賞・表彰
  5. 2026/10/19【韓国】是枝裕和の実写『ルックバック』、公開11日で10万人。初日はアニメ版を上回り、日本の初動と逆の結果に
  6. 2026/10/26【韓国】是枝裕和の実写『ルックバック』、3週目で13万人。アニメ版32万人の4割、上映館は初日の3分の1に(この記事)

実写『ルックバック』、韓国で公開18日目に累計13万1049人

藤本タツキさんの漫画を是枝裕和監督が実写化した『ルックバック』は、韓国で公開18日目の10月25日までに累計13万1049人を動員しました。韓国映画振興委員会の入場券統合ネットワーク(KOBIS)の日別集計です。

この日のボックスオフィスは8位で、観客は4993人、上映は190スクリーンでした。累計の売上は13億8531万ウォンです。公開11日目の10月18日に10万人を超えたことは前回の記事で伝えましたが、その後の1週間で増えたのは2万5704人にとどまっています。

韓国メディアは2週目に「口コミでトップ10入り」と報じていた

出典:일별 박스오피스(KOBIS 영화관입장권 통합전산망 / 2026年10月8日〜25日の日別集計を10月26日に取得)

出典:개봉 7일 차에 관객 수 ‘42%’ 급증…입소문 타고 박스오피스 TOP10 진입한 ‘日 영화’(MHN스포츠 / 2026年10月19日)

입소문 타고 박스오피스 TOP10 진입한 ‘日 영화’

(訳:口コミに乗ってボックスオフィスのトップ10に入った「日本映画」)

MHNスポーツの見出しです。公開2週目の時点では、韓国メディアは観客の評判で客足が戻った作品として伝えていました。日刊スポーツやアジュ経済も10月18日に「公開11日で10万突破」と報じています。3週目の数字は、その勢いが続かなかったことを示しています。

KOBISの日別記録では、3週目の増加は2週目の6割

週ごとの増え方を見ると、ペースははっきり落ちています。KOBISの累計から、編集部が週単位の増加を計算しました。

  • 公開から4日間(10月8〜11日):6万2383人
  • 2週目(10月12〜18日):4万2962人
  • 3週目(10月19〜25日):2万5704人(2週目の約6割)

土日の合計も、2万6412人、1万8722人、1万2276人と、毎週3割前後ずつ減っています。10月24日の土曜日は前日の2倍以上に増えて順位を一つ上げましたが、翌25日の日曜日は4993人で前日を3割下回りました。

上映の規模も縮んでいます。初日は583スクリーンでしたが、10月18日には264、10月25日には190になりました。初日のおよそ3分の1です。

新作5本がトップ10に入った週、スクリーンが『ルックバック』から移った

3週目に伸びが鈍った直接の理由は、上映枠の取り合いです。10月25日のトップ10には、10月21〜22日に公開された新作が5本入っていました。3位の作品は767スクリーン、5位は625スクリーンで上映されています。『ルックバック』の上映は、この1週間で264から190へと74スクリーン減りました。

では、なぜ枠を守れなかったのか。私は、この作品の観客が公開直後に集中する層だったからだと見ています。前回の記事で書いたように、韓国の実写版は2024年のアニメ版で原作を知った人と、『ベイビー・ブローカー』などで是枝監督になじみのある人に支えられて、初日にアニメ版を上回りました。待っていた人が早く観に行く作品は、初動が強いぶん、後から加わる観客の割合が小さくなります。1スクリーンあたりの観客が10月25日で約26人(編集部算出)まで下がると、劇場側も新作に枠を回しやすくなります。

アニメ版の約32万人は、長く上映を続けて積み上げた数字です(RBB TODAYの報道による)。実写版は出足でアニメ版を上回りながら、累計ではまだその4割にあたります。20万人まではあと約6万9000人で、3週目と同じペースが続いたとしても3週近くかかる計算です。

同じ週末、韓国の1位は『ちいかわ』の224万人

同じ10月25日のKOBISでは、1位は日本のアニメ映画『劇場版ちいかわ 人魚の島のひみつ』でした。この日の観客は13万5469人で、全体の約半分(売上シェア49.9%)を占めています。累計は224万8153人、上映は1107スクリーンです。

同じ日本原作の映画でも、『ちいかわ』は家族連れやキャラクターのファンを長く集め、『ルックバック』は原作と監督のファンが公開直後に足を運びました。韓国で日本映画が当たるときの形が、一つではないことがよく分かる週末でした。『ちいかわ』の劇中歌がチャートを埋めた様子はこちらの記事にまとめています。

実写『ルックバック』の韓国興行は、初動の強さを保てるかが次の焦点

実写『ルックバック』は、韓国で初日にアニメ版を上回り、11日で10万人に届きました。一方で3週目には観客の増加が2週目の6割に、上映スクリーンが初日の3分の1になりました。アニメ版のように長く上映が続くかどうかは、次の1週間で190スクリーンをどこまで保てるかにかかっています。

映画祭での受賞はなかったものの、韓国の劇場で最初に手ごたえを示した作品です。日本の公開から1か月半たった今も、海外での受け止められ方を数字で追える点は貴重だと感じます。4週目の数字が出たら、また確かめてみますね。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。