【世界】スクウェア・エニックス『FFレゾナンス』、Steamで96%が好評。日本語レビューだけ88%で主要8言語の最下位

3行サマリー
- スクウェア・エニックスの『FINAL FANTASY RESONANCE』は、Steamで全言語4,129件のレビューのうち96.5%が好評です(10月28日13時台に観測)。
- 言語別では英語97.3%、中国語(繁体字)99.1%に対し、日本語は150件中88.0%で、主要8言語のうち最も低い数字でした。
- 日本語の不評レビューは「7,678円に見合うボリュームか」と物語に集中し、ファミ通レビューのときに出た不安がそのまま数字に表れています。
SeriesFFレゾナンス全5本
スクウェア・エニックスのHD-2D新作『ファイナルファンタジー レゾナンス』の発表から発売後までの海外の反応を追う連載
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FFレゾナンス発売から6日、Steamの日本語レビューだけが88%にとどまる
スクウェア・エニックスが10月22日に発売した『FINAL FANTASY RESONANCE(ファイナルファンタジー レゾナンス)』は、Steamで「圧倒的に好評」の評価を保っています。ただ、言語別に集計し直すと、日本語のレビューだけが他の言語より一段低い水準にあります。
発売翌日の時点では、Steamのレビューは399件で95%が好評でした(発売翌日の記事)。そのときは序盤の感想が中心で、ボリュームへの評価はクリアした人のレビューが増えてから分かる、と書いています。それから5日たち、レビューは10倍に増えました。
本作はシリーズ初のHD-2DタイトルのFFで、サービスを終えたスマートフォン向けRPG『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(FFBE)』の物語を下敷きに、買い切りのRPGとして作り直した作品です。開発はスクウェア・エニックスとランカース。Steam版は日本時間10月23日に配信が始まり、通常版の価格は7,678円です。
Steamの言語別レビュー:英語97.3%、日本語88.0%
出典:FINAL FANTASY RESONANCE 日本語のユーザーレビュー(Steam / 2026年10月28日観測)
出典:Final Fantasy Resonance Reviews(Metacritic / 2026年10月28日観測)
Steamのストアページの言語フィルターで、10月28日13時台(日本時間)に各言語のレビュー件数と好評の割合を確かめました。Steam外で購入したキーによるレビューも含めた全件の数字です。
- 全言語:4,129件中3,985件が好評(96.5%)
- 英語:2,224件中2,164件(97.3%)
- 中国語(簡体字):699件中662件(94.7%)
- 中国語(繁体字):224件中222件(99.1%)
- 韓国語:131件中128件(97.7%)
- フランス語:170件中162件(95.3%)
- ドイツ語:166件中158件(95.2%)
- スペイン語:137件中135件(98.5%)
- 日本語:150件中132件(88.0%)
日本語のレビューで「おすすめしない」を付けた人は12.0%です。英語の2.7%と比べて4倍以上の割合になります。Steam自身の表示でも、日本語は「非常に好評」、英語と全言語は一段上の「圧倒的に好評」と分かれています。
批評家の評価も高いままです。Metacriticの平均はPS5版で52件のレビューをもとに86点、同サイトのユーザースコアは225件で9.1でした。
ファミ通36点のときの「20〜30時間」への不安が、日本語の不評レビューに出た
日本語の不評レビューで一番多いのは、価格に対するボリュームの不満です。10月15日にファミ通のクロスレビューで36点が出たとき、日本ではメインストーリーのクリアが20〜30時間という長さに不安の声が出ていました。発売後のレビューでも、同じ論点が繰り返されています。
日本語で「おすすめしない」を付けたレビューは18件あります。参考になった票の多い順に読むと、不満は大きく3つに分かれました。
- 価格とボリューム:「3000円なら買っていい」「半額位であったのならおすすめでした」など、7,678円のフルプライスに見合わないという声が複数あります。
- 物語と会話:最も票を集めた不評レビュー(73票)は、ストーリーの中身の薄さと登場人物の行動を挙げています。日常会話の多さやテンポの悪さを挙げる人もいます。
- スマホ版の名残:「買い切り版FFBE」という受け止めや、過去作キャラクターの奥義がドット絵ではなくCG映像で流れる演出への違和感が出ています。
好意的な日本語レビューにも同じ論点が出てきます。最も票を集めた好評レビュー(77票)は「よくあるサ終ゲーのオフライン化とは一線を画す作品」と書きました。FFBEが出発点であること自体が、日本では評価を分ける軸になっています。
英語圏の不満は「簡単すぎる」と「使い回しの物語」。値段の話はほとんど出ていない
英語のレビューは、好評の側の熱量が際立ちます。最も票を集めたレビュー(1,007票)は、映像と音楽を絶賛したうえで、難易度の低さだけを惜しみました。
“The game is absolutely terrified that you’ll need to think.”(このゲームは、プレイヤーに考えさせることを心底怖がっている)
572票を集めたレビューは、30代の医師だという投稿者が「子どもの頃に戻った気分になった」と書いたものです。FFBEを遊んでいた人からは「実際のクリスマスプレゼントもこれほど良くはないだろう」という声まで出ています。
英語の不評レビューは60件と全体の2.7%にとどまります。挙がっているのは「スマホゲームの物語の使い回し」「手取り足取りで簡単すぎる」といった中身の話に加え、DRM(Denuvo)による一時的な起動制限や、エラー落ちといった技術面の報告です。日本語の不評レビューで目立った「この値段なら」という書き方は、上位にはほとんど見当たりません。
物語への不満は日英共通。評価を分けたのは価格とFFBEへの距離
物語への不満は日英どちらのレビューにもあります。違うのは、それが「おすすめしない」にまで届くかどうかです。英語圏ではスーパーファミコン時代のRPGの延長として迎えられ、物語の弱さは惜しい点の1つで済んでいます。日本では、FFBEを知っている層ほど元のゲームとの違いに目が向き、7,678円という価格が同じ物語への見方を厳しくしています。
個人的には、好評の日本語レビューでもFFBEの名前が真っ先に出てくることが、この差をよく表していると感じました。
『FINAL FANTASY RESONANCE』は、全言語で96.5%が好評という出足を保ちました。そのなかで日本語だけが88.0%と10ポイント近く低く、不満は価格とボリュームに集まっています。国内のパッケージ販売本数はまだ公表されていません。初週の数字と日本語レビューの割合がこの先どう動くかを、引き続き追っていきます。
