【世界】スクウェア・エニックス『FFレゾナンス』、海外レビュー74媒体の平均85点。割れたのは物語の評価

3行サマリー
- スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー レゾナンス』の海外レビューが10月20日夜(日本時間)に出そろい、OpenCriticでは74媒体の平均85点、92%が推奨
- Metacriticの総合スコアも85点。IGNとPush Squareが10点満点の8点、Eurogamerは5点満点の3点と、評価が割れたのは物語とキャラクターでした
- 発売は10月22日。ファミ通の36点(40点満点)に続く高評価で、日本で心配された「メイン20〜30時間」のボリュームは、海外では大きな減点になっていません
SeriesFFレゾナンス全3本
スクウェア・エニックスのHD-2D新作『ファイナルファンタジー レゾナンス』の発表から発売後までの海外の反応を追う連載
- 2026/7/7【アメリカ】スクウェア・エニックス新作『FFレゾナンス』の正体は終了済みスマホゲーム。10月22日発売に日本のFFBEファンも歓喜
- 2026/10/15【アメリカ】スクウェア・エニックス『FFレゾナンス』、ファミ通レビューで36点。海外は歓迎、日本はクリア20〜30時間に不安の声
- 2026/10/21【世界】スクウェア・エニックス『FFレゾナンス』、海外レビュー74媒体の平均85点。割れたのは物語の評価(この記事)
『FFレゾナンス』の海外レビューが解禁、OpenCriticは74媒体で平均85点
スクウェア・エニックスが10月22日に発売する『ファイナルファンタジー レゾナンス』の海外レビューが、10月20日夜(日本時間)に一斉に公開されました。レビュー集計サイトのOpenCriticでは、10月21日朝の時点で74媒体の平均が85点、推奨率は92%です。OpenCriticはこの数字を最上位の評価帯「Mighty」に分類し、集計対象のゲームの上位7%に入るとしています。
もう一つの集計サイトであるMetacriticでも、総合スコアは85点でした。ファミ通のクロスレビューで9点を4つそろえた36点(当サイトの既報)に続き、海外の主要媒体も高い点数を付けたことになります。
この作品は、サービスを終えたスマートフォン向けRPG『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(FFBE)』の第1シーズンの物語を、HD-2Dのコンソール作品として作り直したものです。対応機種はNintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PCの5つ。Steamの日本ストアでの価格は7,678円です。
IGNとPush Squareは8点、Eurogamerは5点満点の3点と媒体で幅
出典:Final Fantasy Resonance Reviews(OpenCritic / 2026年10月21日 6時時点)
出典:Final Fantasy Resonance And Nintendo Switch Sports Resort Review Roundup(TheGamer / 2026年10月20日)
Square Enix has hit on something surprisingly special with Final Fantasy Resonance.
上の一文は、Push Squareのレビューの総評にある言葉です。「スクウェア・エニックスは、驚くほど特別なものを掘り当てた」と評価しました。OpenCriticに並んだ主な媒体の点数は次のとおりです。
- DualShockers:10点(10点満点)
- PlayStation LifeStyle:9点(10点満点)
- IGN・Nintendo Life・Push Square・Shacknews・TheSixthAxis:8点(10点満点)
- GameSpot:7点(10点満点)
- Eurogamer:3点(5点満点)
- VGC:点数なし
10点から5点満点の3点まで幅はありますが、7点を下回る媒体は少数です。IGNは「HD-2Dのビジュアルに新しい基準を打ち立てた」とし、FFBEをクラシックなRPGの形に組み直した点を評価しています。
褒められたのはターン制バトル、割れたのは物語とキャラクター
高評価の中心は、ターン制のバトルです。PlayStation LifeStyleは「見事なターン制バトルが最初から最後まで飽きさせない」と書き、Push Squareも敵の態勢を崩すシステムや、召喚獣にあたる「ビジョン」で戦い方を組み替える仕組みを長所に挙げました。Eurogamerでさえ、バトルについては「本格的なRPGに合わせて戦闘を作り直した見事な例」と認めています。
点数を分けたのは物語の受け止め方です。Eurogamerは戦闘を褒めたうえで、それ以外の部分を「残念」と結びました。Push Squareも8点を付けながら、筋書きの読みやすさや、ありがちなキャラクター造形を短所に挙げています。Nintendo Lifeは物語を「まあまあ」と評しました。
反対に、Shacknewsは「英雄、名誉、兄弟愛というテーマは胸に響いた」と書いています。同じ物語が、媒体によって長所にも短所にもなっている形です。
なぜ物語で評価が割れるのか。もとのFFBEは、長く運営された連載型のスマートフォンゲームでした。今回はその第1シーズンを1本の製品にまとめています。運営型ゲームの物語は、王道の展開を積み重ねていく作りになりやすいものです。王道を「懐かしい」と受け取るか「ありがち」と受け取るかで、点数が分かれたのだと思います。VGCが点数を付けず、「楽しいJRPGだが、HD-2D作品やピクセルリマスターが出そろった今では欠かせない1本ではない」という趣旨でまとめたのも、同じ見方です。
Redditのレビュースレッドは475票、最多票は「スマホゲームの作り直しがこの点数とは」
海外最大級のゲーム掲示板、Redditのr/Gamesに立ったレビュースレッドは、10月21日6時20分(日本時間)の時点で475票、コメント352件を集めました。
- 最多票のコメント(272票):「不遇に終わったスマホゲームの移植が、9割近い平均点を取るなんて予想もしていなかった」。移植ではなくリメイクだと指摘を受けた後も、「これほど高く評価されたのは驚き」と書き足しています。
- 2番目に多いコメント群(80票):高評価の媒体は「現代的で、遊び心地はクラシックなJRPG」と褒め、低評価の媒体は同じ点を欠点として挙げている、という指摘です。
- 物語の評価(61票):「物語がここまで評価を二分するのは興味深い」として、「感動的で記憶に残る」とするレビューと「どこにも向かわない」とするレビューを並べる投稿がありました。体験版を4時間遊んだが物語には入り込めなかった、という声も続いています。
スレッドの空気をまとめると、点数の高さへの驚きが先に立ち、そのうえで物語は好みが分かれそうだと受け止められています。体験版でバトルを気に入り、発売日に買うと書く人も目立ちました。点数より先に驚きの声が並ぶところに、FFBEが海外では「不遇に終わったスマホゲーム」として記憶されていることが表れていて、印象的でした。
日本で心配された「メイン20〜30時間」は、海外では減点の中心になっていない
ファミ通のレビューが出た10月中旬、日本の掲示板で目立ったのは、メインストーリー20〜30時間というボリュームへの不安でした。発表時の案内(メイン30〜40時間)より短い目安だったためです。
海外の主要レビューで減点の中心になったのは、ボリュームではなく物語とキャラクターでした。日本のファンは「どれだけ遊べるか」を気にし、海外の批評家は「何を語るか」で評価を分けています。日本でこの作品を待っているのは、FFBEの物語を知る人たちです。その人たちが一番気にしている物語の部分こそ、海外で評価が割れました。日本のプレイヤーにとっては、点数以上に気になる違いだと感じます。
10月22日の発売後、日本のFFBEファンの声が次の答えになる
海外の批評家は、平均85点で『FFレゾナンス』を「よくできたクラシックJRPG」と認めました。一方で、物語の評価は割れています。サービス終了で途切れた物語をもう一度遊びたい日本のFFBEファンが、この物語をどう受け止めるのか。10月22日の発売後に出る日本語のユーザーレビューで、その答えが見えてきます。当サイトでは、発売後のSteamの言語別評価もあわせて追っていきます。
