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【アメリカ】カプコンのモンスターハンターワイルズ、12月4日にSwitch 2版。開発陣「最適化は既存機種にも反映できる」

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】カプコンのモンスターハンターワイルズ、12月4日にSwitch 2版。開発陣「最適化は既存機種にも反映できる」

3行サマリー

  • カプコンは『モンスターハンターワイルズ』Nintendo Switch 2版を2026年12月4日に発売。ダウンロード通常版は4,990円(税込)、2027年1月7日までの早期購入特別価格は3,742円(税込)。
  • ワイルズは2026年6月30日時点で累計1,180万本を売った一方、Steam版のユーザーレビューは85,510件・好評率70%にとどまる(2026年9月27日時点)。
  • 開発陣がSwitch 2向けの内部処理の見直しを「既存機種にも反映できる」と語ったインタビューに、Redditのスレッドが543票を集めた。

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カプコン、モンスターハンターワイルズSwitch 2版を12月4日発売。早期購入なら3,742円

カプコンが『モンスターハンターワイルズ』のNintendo Switch 2版を、2026年12月4日(金)に発売します。ダウンロード通常版が4,990円(税込)、2027年1月7日(木)までの早期購入特別価格が3,742円(税込)、追加コンテンツを同梱したゴールドエディションが7,990円(税込)。ダウンロード版の予約は10月19日に始まり、序盤を遊べる体験版も後日配信される予定です(カプコン公式サイト)。

ただ、海外のプレイヤーが食いついたのは移植の告知そのものではありませんでした。東京ゲームショウ2026にあわせて公開された開発陣のインタビューで、Switch 2で動かすために組み直した内部処理を、PCやPlayStation 5といった既存機種へ戻して適用できる、という趣旨の発言が出たからです。ワイルズは発売以来、とくにPC版の動作の重さを繰り返し指摘されてきたタイトルでした。その不満に対して、初めて具体的な見通しが示された形になります。

砂野元気プロデューサー「Switch 2で動かすために、ゲーム内部の処理を全面的に見直した」

出典:Monster Hunter Wilds: Ascendance interview(Postmode / 2026年9月22日)

出典:Monster Hunter Wilds Ascendance devs discuss Switch 2, Wilds feedback and the expansion’s time skip(Video Games Chronicle / 2026年9月22日)

And it also works the other way. Getting it running on Switch 2 meant reviewing the game’s internal processing across the board.

Postmodeの取材に応じた砂野元気プロデューサーは、PC版の最適化で得た知見をSwitch 2版づくりに活かせたと述べたうえで、「それは逆方向にも働く」と続けました。Switch 2で動かすという作業が、ゲーム内部の処理を横断的に洗い直すことを意味したからです。そうした最適化と修正が積み重なった結果、いまはバックポート(既存機種への反映)を視野に入れられる状態になった、というのが砂野プロデューサーの説明でした。

同じ日に公開されたVideo Games Chronicleの取材では、辻本良三プロデューサーが大型拡張「Ascendance」について「まだ開発中で、発売日はいっさい発表していない」と答えています。つまり、既存機種の動作がいつ改善されるのかについて、カプコンは日付をひとつも出していません。ここは冷静に見ておきたいところです。なお、Switch 2版のためにあえて画質を落とす方針は取らなかった、という趣旨の発言も伝わっていますが、こちらはPostmodeではなくファミ通の取材で出たもので、GoNintendoが英語で紹介しています。

反応が集まった理由は移植ではなく、Steam好評率70%が示す既存機種の性能不満

「既存機種にも反映できる」という一言が海外で刺さったのは、ワイルズが批評家の評価と遊ぶ側の体感が割れたままのタイトルだからです。Metacriticのメディアスコアはプレイステーション5版が88点(110レビュー)、PC版が88点(47レビュー)。OpenCriticも89点・推奨率95%(208媒体)と高い水準にあります。ところが同じMetacriticのユーザースコアはPS5版で7.1点(1,643件)にとどまり、Steamのユーザーレビューは総数85,510件に対して好評率70%、直近30日でも2,261件・70%と横ばいのままでした(いずれも2026年9月27日時点の実測)。この差は、数字で見るとかなりはっきりしています。

では、なぜ今このタイミングで火がついたのか。ひとつは、Switch 2という新しい移植先が、既存機種の改善に手をつける理由をカプコン側に与えたからです。同社は『ドラゴンズドグマ2』でSwitch 2版の開発にあわせて既存機種にも性能改善のアップデートを配信した実績があり、海外のプレイヤーはその前例をよく覚えています。もうひとつは、単純に規模の問題でしょう。ワイルズは2026年6月30日時点で累計1,180万本に達し、『モンスターハンター:ワールド』の3,040万本、『ライズ』の1,930万本に次ぐカプコンの主力です。加えてSwitch 2本体は同じ2026年6月30日時点で2,368万台が出荷済み。移植に払ったコストを回収できる市場が、すでにそこにあります。

一方で、Switch 2版そのものの動作条件は決して余裕のある数字ではありません。Nintendo Lifeは、カプコンが公表したスペックとして、ドック接続時の解像度優先モードが2240×1260・30fps、フレームレート優先モードが1920×1080・30fps、携帯モードが1536×864・30fpsで、いずれも動的解像度とアップスケーリングを併用し、レイトレーシングは搭載されないと報じています。カプコン公式サイトにこの数値の記載はないため、本稿では報道ベースの情報として扱います。

Reddit 543票のスレッドで問われたのは「ドラゴンズドグマ2と同じ改善がワイルズにも来るのか」

海外の反応は、開発者の言葉を素直に喜ぶというより、前例と照らして「今度はいつ来るのか」を問う形に集まりました。Postmodeの記事を貼ったr/MonsterHunterのスレッド「I guess this confirms we’re getting more performance improvements when Ascendance launches」は、公開から5日で543票・87コメントを集めています(2026年9月27日時点の実測)。

もっとも支持された202票のコメントは「ドラゴンズドグマ2もSwitch 2に出たときに性能アップデートが来たはず。ここでも同じだとわかってうれしい。効果があることを願う」というもの。期待の根拠がカプコン自身の前例に置かれている点が、読んでいて印象的でした。29票のコメントはさらに踏み込み、「Ascendanceの最適化は、前回のように発売から1年後ではなく、発売と同時に来てほしい」と書いています。ワールドの大型拡張で待たされた記憶が、そのまま注文になっているわけですね。

身元が確認できる発信者もこのスレッドに加わっています。Postmodeの記事を書いた本人が52票を集めた返信で「リンクしてくれてありがとう。Postmodeは広告を置いていない独立サイトです」と名乗り出ており、記事の出所がまとめ経由ではないことを本人が示しました。取材元のVideo Games Chronicleも、編集者のAndy Robinson氏の署名記事として同じ日に公開しています。

発売日が告知された9月9日のスレッド(1,725票・315コメント)を振り返ると、当時の空気は今よりだいぶ疑い寄りでした。542票を集めたコメントは「プレイヤーが増えてロビーが賑わうのは素直にうれしい。ついでにPC版の性能も上げてほしい」。184票のコメントは「では実際どう動くのか。安定した30fpsなのか、それとも発売直後のワイルズのように壊滅的なのか」と問いかけ、315票を集めたのは「これでようやく、うちのPCでも最低画質で10fps出せるようになるわけだ」という皮肉でした。9月22日のインタビューは、この2週間ぶんの不信に開発側が初めて答えたもの、という位置づけになります。

なお、r/MHWildsでは「Switch 2版は30fpsを超えて動かせる」とする投稿が185票を集めていますが、これは掲示板上の観測にすぎません。カプコンもNintendo Lifeも30fpsとしか示しておらず、現時点では未確認の情報です。

12月4日は、PC・PS5でワイルズを遊んでいる日本のハンターにとっても節目になる

Switch 2版の発売日は、携帯機で狩りたい人だけの話ではありません。既存機種の性能改善が実際に降りてくるとすれば、その技術的な土台が仕上がるのは12月4日だからです。

根拠は、開発陣の説明の順序にあります。バックポートを「視野に入れられる」と言えるようになったのは、Switch 2で成立させるために内部処理を洗い直した結果であって、その作業の締め切りが12月4日。逆に言えば、それ以前にPCやPS5へ何かが配信される材料は、現時点では見当たりません。辻本プロデューサーがAscendanceの発売日を明言していない以上、日本のPC・PS5勢が見るべき日付は、拡張の発表ではなくSwitch 2版の発売日になります。

もうひとつ、カプコンがワイルズの移植で抱えている制約も押さえておきたいところです。同社は前作『ワールド』について、エンジンが異なるためSwitch 2への移植は事実上の作り直しになると海外取材で示唆しており、3,040万本を売った最大のヒット作は移植の対象から外れたままになっています(詳細はモンハン『ワールド』のSwitch 2版は「一から作り直し」)。ワイルズで積み上げた最適化をどこまで他機種に戻せるかは、シリーズ全体の移植戦略にも直結する話です。

12月4日にSwitch 2版が出たあと、PC版のアップデートは来るのか。海外のプレイヤーが543票を投じて見張っているのは、まさにその一点です。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。