2026年9月14日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/【世界】東京ゲームショウ、インディーの無料出展枠は1,513本の応募から80本。日本は29本で、海外で一番多いのはスペインの6本

【世界】東京ゲームショウ、インディーの無料出展枠は1,513本の応募から80本。日本は29本で、海外で一番多いのはスペインの6本

編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
【世界】東京ゲームショウ、インディーの無料出展枠は1,513本の応募から80本。日本は29本で、海外で一番多いのはスペインの6本
画像:東京ゲームショウ2026 公式サイト(CESA)

3行サマリー

  • 東京ゲームショウ2026のインディー無料出展枠「SELECTED INDIE 80」は、1,513本の応募から80本を選んで招待した
  • 公式サイトの一覧を9月14日に数えると78本・23の国と地域が載っており、日本の29本に対して海外は49本だった
  • 海外で一番多いのはスペインの6本で、米国は1本。日本の開発者は自国の見本市で、22の国と地域から来た49本と同じ棚に並ぶ

東京ゲームショウの無料出展枠、1,513本の応募から80本が選ばれた

9月17日から21日まで幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026に、「SELECTED INDIE 80」(SI80)という枠があります。個人開発者や小規模スタジオを対象に、審査を通った作品だけが無料でリアルブースを持てる企画です。主催のコンピュータエンターテインメント協会(CESA)の説明によると、応募は1,513本。そこから80本が招待されました。倍率にすると19倍近くになります。

選ばれた80本は、独創的なアイデアを表彰する「センス・オブ・ワンダー ナイト 2026」(SOWN)にも自動でエントリーされます。今年からは「SI80 エクセレンス・アワード」という表彰も新設されました。協賛には任天堂と講談社がプラチナスポンサーとして名を連ねています。無料枠とはいえ、規模も後ろ盾もそれなりに大きい企画です。

出典は東京ゲームショウ公式の出展一覧と、4Gamerが報じた応募1,513本の内訳

出典SELECTED INDIE 80/東京ゲームショウ2026 公式サイト(CESA / 2026年9月14日閲覧)

出典TGS2026,インディー企画「SELECTED INDIE 80」受賞8作品とSOWNファイナリスト8作品を発表(4Gamer.net / 2026年8月8日)

1,500を超える応募の中から選ばれた80タイトルが無料出展に招待され、発想力や創造性あふれるタイトルが集うインディーゲームの祭典を彩ります。

公式一覧を数えると78本・23の国と地域。日本29本に対して海外は49本だった

どこの国から来ているのかは、発表資料の合計だけでは分かりません。そこで公式サイトの出展一覧を9月14日の午後(日本時間)に開き、掲載されている作品を1本ずつ国と地域で数えてみました。結果は78本。4Gamerが伝えた発表資料の掲載数は79本(国内29本・海外50本)なので、一覧に出ている数はそれより1本少ないことになります。

内訳は次の通りです。数えたのは公式一覧の掲載分で、会期中に変わる可能性があります。

国・地域本数
日本29
スペイン6
英国5
中国4
台湾/フランス/韓国/インド/カナダ各3
アルゼンチン/チェコ/シンガポール/オーストラリア/ポーランド各2
米国/ブラジル/スウェーデン/オマーン/ウクライナ/チリ/トルコ/サウジアラビア/ウズベキスタン各1

日本の29本を除くと海外は49本、22の国と地域に散っています。ジャンル(複数タグあり)はアドベンチャーが39本、アクションが32本、パズルが17本で、この3つで大半が説明できる並びでした。

海外で一番多いのはスペインの6本、米国は1本。絞り込みに残る「ドイツ」は一覧に出てこない

数えていて手が止まったのは、スペインの6本が海外で一番多かったことです。英国5本、中国4本と続き、インディー市場としては最大のはずの米国は1本しかありません。ここは正直、数える前の予想とまったく違いました。応募段階の国別内訳は公表されていないので、応募が少なかったのか、審査で残らなかったのかまでは分かりません。

もうひとつ気づいた点があります。一覧ページの「国・地域名で絞り込み」には24の国と地域が並んでいるのに、そのうちドイツを選んでも作品が1本も出てきません。掲載が78本で発表資料の79本と1本ずれていることと合わせて読むと、一覧から消えた1本がドイツの作品だった可能性はあります。ただしCESAからの説明は出ておらず、ここは推測の域を出ません。

受賞8本とプレゼン枠8本に、出展数で一番多いスペインは1本も入っていない

8月8日に発表された「SI80 エクセレンス・アワード」の受賞8本と、SOWN 2026のファイナリスト8本は、顔ぶれが出展数の順番と一致していません。

受賞8本の最高賞にあたるプラチナは、リドロックスの『Finding Polka』(日本)。ゴールド7本は宮澤卓宏さんの『顔 UFO』、石崎航琉さんの『Adap + ation』、Studio ZeFの『黒くないカギで開かないドアはない』(以上、日本)と、アレタの『YARETA』(台湾)、Valentin Wirthさんの『Become』(チェコ)、INTERSCAPEの『INTERSCAPE』(韓国)、Hugecalf Studiosの『連帯責任』(英国)です。日本4本、海外4本でちょうど半々でした。

SOWNのほうは応募151本からファイナリスト8本が選ばれ、日本が4本、中国・台湾・韓国・チェコが各1本。プレゼンは9月17日15時50分から幕張メッセ国際会議場で行われ、公式番組でも配信される予定です。

ここでも、出展数で海外一番多かったスペインは、受賞8本にもファイナリスト8本にも名前がありません。数を送り込んだ国と、審査員が選んだ国はきれいに分かれました。本数が多いことと評価が高いことは別物だと、数字がそのまま示している形です。

日本の開発者にとっての意味は、応募1,513本の中で29本ぶんの椅子を取ったこと

日本のインディー開発者から見ると、この29本という数は微妙な手触りがあると感じます。開催地が日本で、応募のハードルも日本語で案内される分だけ低いはずなのに、全体の4割に届いていません。逆に言えば、この枠はもう「国内向けの登竜門」ではなく、22の国と地域の開発者と同じ審査を通った結果として並ぶ場所になっています。

CESAが9月10日に発表した開幕直前の資料によると、TGS2026の出展社は国内540社・海外598社の合計1,138社で、53の国と地域が参加します。海外の社数が国内を上回る構図は昨年(国内523社・海外615社)から続いていて、インディー枠の日本29本・海外49本は、その縮図として素直に読める数字です。

日本で開かれる見本市が日本の外に開くほど、日本の開発者にとっては自国開催の利点が薄まります。それを寂しいと書くつもりはありません。応募1,513本の中から選ばれた29本という数字は、内輪の推薦ではなく世界の応募と競った結果だからです。むしろ、スペインや英国の作品と同じ2階フロアに並ぶことのほうが、来場者にとっても開発者にとっても収穫が大きいはずです。

9月19日からの一般公開日、幕張の9・10ホール2階に並ぶのは23の国と地域の作品

SI80のブースは幕張メッセ9・10ホールの2階エスプラナードに置かれます。一般公開は9月19日から21日までの3日間です。試遊すると配られる「SI80カード」を集めると抽選会に参加でき、インディーゲームコーナーの紹介冊子も無料で配られます。

ブースの前に立ったとき、看板に書かれている国名を意識して見る人は多くないと思います。それでも、スペインが6本、オマーンとウズベキスタンが1本ずつ並んでいると知ってから歩くと、同じ列が少し違って見えます。会期が終わったあとに受賞の顔ぶれがどう動くかも、あわせて追いかけたいところです。

編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。