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【アメリカ】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が11月5日発売。英語の紹介映像は日本語版の4.9倍見られた

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が11月5日発売。英語の紹介映像は日本語版の4.9倍見られた

3行サマリー

  • 任天堂が『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のNintendo Switch 2版を2026年11月5日に発売すると発表。ダウンロード版7,980円、パッケージ版8,980円(税込)
  • 40周年デザインのSwitch 2本体は一足先に10月29日発売で62,980円(税込)。『時のオカリナ』のソフトは付属しない
  • 配信からおよそ6時間後のYouTube再生数は、『時のオカリナ』の紹介映像だけ英語版199万回に対し日本語版41万回。番組本編の差が1.3倍なのに、ここだけ4.9倍に開いた(2026年9月9日6時20分ごろ・筆者実測)

Seriesゼルダの伝説 時のオカリナ リメイク全4本

Nintendo Switch 2版『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の発表から発売までを追う連載です。

  1. 2026/6/10【アメリカ】ニンテンドーダイレクト、締めは時のオカリナのリメイク発表。海外投票2,089票の51%が8点以上
  2. 2026/6/30【アメリカ】任天堂『ゼルダ 時のオカリナ』リメイク、写実的で暗い絵柄に米ファン賛否。日本のファミ通人気投票では20位どまり
  3. 2026/9/5ゼルダの伝説40周年ダイレクトはいつ?9月8日23時から30分。海外掲示板の票は翌日の任天堂ダイレクトの4.5倍
  4. 2026/9/9【アメリカ】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が11月5日発売。英語の紹介映像は日本語版の4.9倍見られた(この記事)

任天堂『時のオカリナ』リメイクは11月5日発売、40周年の本体は10月29日に先行

任天堂が9月8日23時から30分の「ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8」を配信しました。目玉は、6月のNintendo Directで発表だけされていた『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Nintendo Switch 2版の発売日です。2026年11月5日(木)に決まりました。希望小売価格はダウンロード版7,980円、パッケージ版8,980円(いずれも税込)で、対象年齢はCERO B、プレイ人数は1人です。

本体もあわせて動きます。「Nintendo Switch 2 ゼルダの伝説 40周年 アニバーサリーエディション」が10月29日(木)に62,980円(税込)で登場します。ここで注意したいのは、この本体に『時のオカリナ』のソフトが付属しない点です。同じ日に特別デザインのProコントローラー12,980円とキャリングケース3,980円(ともに税込)も出ます。ソフトの発売日より本体のほうが一週間早いという順番が、のちほど紹介する海外の反応にそのまま効いてきます。

番組ではほかに、こどもリンクとこどもゼルダのamiibo(2027年発売・オープン価格)、実写映画『ゼルダの伝説』の2027年4月30日公開、ニンテンドーミュージアムでの記念展示、そして40周年コンサートの開催が示されました。映画についてGameSpotは、宮本茂さんが「シリーズに着想を得たオリジナル作品なので副題は要らない」と説明したと報じています。

任天堂の公式サイトが発売日と価格を掲載、ホリは電子オカリナを49.99ドルで公開

出典ゼルダの伝説 時のオカリナ 公式サイト(任天堂 / 2026年9月8日)

出典Electric OCARINA OF TIME(HORI USA / 2026年9月8日)

The Electric OCARINA OF TIME is an electronic toy and is not a real ocarina.(エレクトリック オカリナ オブ タイムは電子玩具であり、本物のオカリナではありません)

任天堂の公式サイトが発売日と価格を出した一方で、周辺機器のほうはホリの米国法人が製品ページを先に公開しました。「Electric OCARINA OF TIME」、価格は49.99ドルです。

Switch 2のマイクが音を拾う。だから「吹けるオカリナ」と「吹けないオカリナ」が並ぶ

今回のリメイクには、Switch 2本体のマイクが拾った音を認識して、ゲーム内のリンクにその曲を演奏させる仕組みが入ります。ホリの製品ページにも「曲を演奏すると、Nintendo Switch 2 本体が音を拾い、対応するゲーム内の動作が起きる」と書かれていました。英国のNintendo Lifeは、専用の楽器がなくても鼻歌や口笛で曲を鳴らせると伝えています。

おもしろいのは、この仕組みに向けて性格の違うオカリナが二つ用意されたことです。ホリの電子オカリナは、製品ページに「本物のオカリナではありません。ボタンと指穴で操作するもので、息を吹き込んで演奏するものではありません」とはっきり書かれています。指穴に触れて音を出すフリープレイモードと、ゲーム内の12曲をボタン一つで再生するオートプレイモードの二つを備え、音量ダイヤルとヘッドホン端子、飾るためのスタンドが付きます。単三電池3本とプラスドライバーは別売です。

これとは別に、任天堂自身も「実際に演奏できるオカリナ」を売ると番組で示しました。GamesRadar+とNintendo Lifeによれば、こちらは楽器として吹けるほうのオカリナです。ただし価格も発売日も、9月9日6時台の時点では公表されていません。日本の公式サイトの関連商品ページに並んでいるのも、同じ時点で本体・Proコントローラー・キャリングケース・amiibo2種のみで、オカリナ2種はまだ載っていません(筆者確認)。演奏できる人には楽器を、指を動かすのが苦手な人にはボタンを。同じ「オカリナを吹く」という体験を、腕前に関係なく成立させるための二段構えだと受け止めました。

海外掲示板で一番伸びたのは発売日ではなく、10月29日の本体をどこで予約するかだった

海外のファンがどこに食いついたのかを、掲示板redditのゼルダ板で確かめました(2026年9月9日6時15分ごろ・筆者実測)。

票数だけを見れば、首位は発売日を伝えるスレッドです。6,537票・1,584コメント、支持率96%。当サイトが9月5日に観測した番組告知スレッドの6,793票とほぼ同じ水準で、期待が裏切られなかったことがわかります。

ところが、コメントの数で並べ替えると順位が入れ替わります。40周年アニバーサリーエディション本体の10月29日発売を伝えるスレッドは、923票に対してコメントが1,503件。票の1.6倍のコメントが付いた計算です。上から読むと、370票を集めたのは「これを待っていたから、いよいよSwitch 2を買う」という書き込みで、次に多い182票が「予約先が見つからない、どこで予約できるのか」という悲鳴でした。46票の書き込みは「予約が始まったら自分は知らせるので、みなさんもお願いします」と呼びかけています。熱狂というより、実務の相談で埋まっているのが特徴です。ソフトより本体のほうが一週間早いという日程が、そのまま争奪戦の号砲になっていました。

オカリナへの反応も見ておきます。任天堂ストアでの販売が伝えられたスレッドは833票・154コメント。最上位の261票は「これがゲームで使えるのがたまらない。この子で時の歌を吹いて、本体とリメイクの発売日まで飛ばす」という冗談でした。50票の書き込みは「見た瞬間に叫んだ。自分は一週間かけて電子オカリナを設計しようとして諦めた口だ」と打ち明けています。41票は「レネサンス・フェアの職人たちが真っ青だ」。手作りのオカリナを売ってきた人たちを思い浮かべる書き込みで、海外のゼルダファンがこの楽器と長く付き合ってきたことがうかがえます。

手放しの称賛ばかりではありません。2,202票を集めたのは「トワイライトプリンセスの扱いがひどかった。ただ時のオカリナのリメイクは良さそうだ」という投稿です。40周年の番組でありながら扱われた作品が偏っていた、という不満が票の多い側から出ています。GamesRadar+のハードウェア担当編集者Tabitha Bakerさんも記事のなかで、電子オカリナは最初は何をするものなのか分からず、ホリの製品ページが出てはじめて理解できたと書いていました。伝わり方が万全だったわけではないようです。

日本の投票で20位だった作品が、海外では40周年の中心にいる

最後に、冒頭で触れた再生数の話に戻ります。9月9日6時20分ごろの時点で、番組本編の再生数はNintendo of Americaが397万回、任天堂の日本語チャンネルが296万回でした(YouTubeの表示は万単位に丸められています)。差は1.3倍で、英語圏の視聴者数を考えれば驚く数字ではありません。

ところが、番組から切り出された『時のオカリナ』の紹介映像だけを見ると、英語版199万回に対して日本語版は41万回。4.9倍まで開きます。同じ番組の同じ場面なのに、この一本だけ日本の反応が薄いのです。

思い当たる材料が当サイトの手元にあります。6月にリメイクが発表されたとき、ファミ通の「期待するゲーム」投票で『時のオカリナ』は119票・20位にとどまりました。写実的で暗い新しい絵柄に米欧のファンの評価が割れる一方で、日本ではそもそも票が集まらなかった、と当時書いています。あれから3か月、発売日が決まっても構図は変わっていません。

1998年のNintendo 64版を遊んだ世代の厚みが、日本と海外で違うのだと思います。海外にとって『時のオカリナ』は歴代でもっとも評価の高い一本として語り継がれてきた作品で、40周年の主役に据えられることに説明は要りません。日本ではその席に『ブレス オブ ザ ワイルド』や『ティアーズ オブ ザ キングダム』が座っています。11月5日に出るのは同じ一本のソフトですが、迎える温度は最初から別ものです。日本のプレイヤーがこの作品を初めて手に取るなら、海外のファンが40年ぶんの言葉を積み上げてきた場所に、あとから合流する形になります。それはそれで、悪くない入り方だと思いました。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。