2026年9月4日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/【アメリカ】カプコン『ドラゴンズドグマ2』、発売2年5か月でDenuvoを削除。海外の反応は歓迎と「別の保護技術に替えただけでは」に割れた
ゲーム アメリカ

【アメリカ】カプコン『ドラゴンズドグマ2』、発売2年5か月でDenuvoを削除。海外の反応は歓迎と「別の保護技術に替えただけでは」に割れた

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約5分で読めます
【アメリカ】カプコン『ドラゴンズドグマ2』、発売2年5か月でDenuvoを削除。海外の反応は歓迎と「別の保護技術に替えただけでは」に割れた

3行サマリー

  • カプコンは2026年9月2日、『ドラゴンズドグマ2』のTitle Update 3.2でコピー対策技術Denuvoを削除しました。2024年3月の発売から2年5か月がたっています。
  • 同じ更新でPCの動作要件が引き下げられ、NPCの表示制限やCPU負荷を抑えるモードなど、7つの設定項目が新しく追加されました。
  • 拡張『Dark Arisen』の発売は10月9日。カプコンは『バイオハザードRE:4』など複数の自社タイトルでも、発売後にDenuvoを外してきました。

Denuvoは9月2日に外れ、同じ更新でPCの動作要件も下がった

カプコンが『ドラゴンズドグマ2』に配信したTitle Update 3.2で、コピー対策技術のDenuvoが取り除かれました。SteamDBの更新履歴では、削除された日付は2026年9月2日と記録されています。Denuvoは不正コピーを防ぐために組み込まれる仕組みですが、PCゲーマーのあいだでは長く「動作が重くなる原因ではないか」と疑われてきた存在でもあります。

今回の更新は、それだけで終わりませんでした。カプコンはPCの動作要件そのものを引き下げ、グラフィック設定に新しい項目を足しています。草木の密度、地形の品質、レイトレーシングによる大域照明の品質とその陰影処理、草の揺れ、そしてCPUの負荷を抑えるモードとNPCの表示制限。合わせて7つです。動くかどうかの線引きを、カプコン自身が引き直したことになります。

PCGamesNとDSOGaming:置き換え先の保護技術は「現時点で未確認」

出典Capcom removes Denuvo from Dragon’s Dogma 2 ahead of its new expansion(PCGamesN / 2026-09-02)

出典Dragon’s Dogma 2 Patch 3.2 Brings Major Performance Optimizations and Removes Denuvo(DSOGaming / 2026-09-02)

there are reports of another DRM (Enigma specifically) being added in its stead, this is currently unconfirmed.(別の保護技術、具体的にはEnigmaが代わりに入ったという報告もあるが、現時点では未確認だ)

ここが今回いちばん誤解されやすいところです。カプコンは「Denuvoを外した」ことは示していますが、代わりに何を入れたのかは公表していません。PCGamesNも、置き換えの有無そのものを不明としています。つまり現時点で確かなのは「Denuvoが消えた」ことだけで、その先はまだ誰も確認できていません。

海外プレイヤーの最多支持は「別の保護技術を足しただけでは」という疑い

Denuvo削除の話題は、9月2日にRedditのゲーム系掲示板で大きく伸びました。r/gamingのスレッドは約2,500票、r/Gamesのスレッドは約1,100票を集めています(いずれも9月3日時点の観測値)。ただ、そこで一番支持を集めたのは素直な喜びではありませんでした。

r/gamingで最も票を集めたのは、「そして自社のEnigma Protectorを足したわけだ」という一行の書き込みでした。686票がついています。r/Gamesでも似た指摘があり、「新しい保護技術が何なのかSteamのストアページに書かれていない。『バイオハザードRE:4』でDenuvoを外したときも、同じものを静かに入れようとしていたはずだ」と、過去の前例を持ち出す声が出ていました。個別の投稿を事実の裏づけには使えませんが、疑いの向きがそろっている点は記録しておく価値があると受け止めました。

もちろん「このシリーズには興味がないけれど、Denuvoが何かから消えるのはいつだって良いニュースだ」という受け止めもあり、歓迎と警戒が同じスレッドに並んでいます。コミュニティ全体では、買ったゲームをちゃんと遊べる状態に戻ったという評価と、置き換えが確認できるまでは喜べないという慎重論が、半々といった手ざわりでした。

もうひとつ、冷静な指摘も目立ちました。動作が軽くなったのをDenuvo削除だけの手柄にするのは違う、このパッチには大量の最適化がまとめて入っている、という趣旨の書き込みです。これはDSOGaming編集長のJohn Papadopoulos氏の見方とも重なります。同氏は記事のなかで、Denuvoの組み込み方が悪いとカクつきは出るが平均フレームレートまでは下がらないのが通例で、今回の伸びはエンジン側の最適化によるものだろうと書いています。数字の出どころを取り違えないよう、ここは分けて読むべきところです。

カプコンはこの2年でDenuvoを次々に外している。10月9日の拡張直前という時期

DSOGamingによれば、カプコンがDenuvoを外したのは今回が初めてではありません。2025年11月の『鬼武者2 サムライズデスティニー』、2025年7月の『Kunitsu-Gami: Path of the Goddess』、そして『モンスターハンターライズ』『モンスターハンターストーリーズ2』『バイオハザード ヴィレッジ』『バイオハザードRE:2』『バイオハザードRE:3』『バイオハザードRE:4』が並びます。

発売直後の数か月だけ守って、そのあと静かに外す。カプコンの運用はほぼこの形に固まっているように見えます。今回それが2年5か月かかったのは、『ドラゴンズドグマ2』が発売当初からPCでの動作に厳しい評価を受けていたからでしょう。そして削除のタイミングは、拡張『Dark Arisen』が発売される10月9日の約5週間前。これから買い直す人、久しぶりに起動する人が最も増える直前に、いちばん嫌われていた要素を落としたことになります。

『ドラゴンズドグマ2』の評価は、発売2年5か月後の一度の更新で書き換えられた

『ドラゴンズドグマ2』は、発売時のつまずきが強く記憶に残ってしまったタイトルです。それが2年5か月後の一度の更新で、動作要件から設定項目、コピー対策の有無までまとめて作り直されました。海外のプレイヤーが素直に喜ばず「代わりに何が入ったのか」を先に確かめようとしているのは、裏を返せば、彼らがこのタイトルをまだ現役として見ているからです。

日本のメーカーにとって、発売日はもう評価の終点ではありません。丁寧に直すほど、コミュニティは戻ってきます。10月9日に拡張が出たとき、Steamのレビュー欄がどう動くのか。そこが今回の手当ての答え合わせになります。

元スレッド:r/gaming(9月2日)r/Games(9月2日)

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。