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【韓国】NCT 127の新アルバム、初日の販売量296万枚が51万枚に訂正。ハンテオの重複集計で、日本で伝えられる「初動」も速報値

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【韓国】NCT 127の新アルバム、初日の販売量296万枚が51万枚に訂正。ハンテオの重複集計で、日本で伝えられる「初動」も速報値

3行サマリー

  • ハンテオチャートが8月25日、NCT 127の7枚目のアルバム『BLINGY』の初日販売量を296万4,694枚から51万8,194枚に訂正しました。
  • 差は244万6,500枚。ハンテオは販売店のサーバーエラーで販売データが重複送信されたと説明しています。
  • 同じ理由での訂正は2025年1月以降で確認できるだけで10件あると、韓国のスポーツ京郷が伝えています。日本で紹介される「初動◯万枚」も、この同じ仕組みの上に乗っています。

ハンテオチャート、NCT 127『BLINGY』初日の296万4,694枚を51万8,194枚に訂正

韓国のアルバム販売量チャート「ハンテオチャート」が8月25日、NCT 127の7枚目のアルバム『BLINGY』について、発売初日の販売量を訂正したと公式サイトで告知しました。訂正前は296万4,694枚、訂正後は51万8,194枚です。差し引き244万6,500枚が、一晩で集計から外れたことになります。

ハンテオは原因を「販売処のサーバーエラーによって重複送信されたことが確認された」と説明し、販売データを全量分析したうえで数値を修正したとしています。ただし、どの販売店で起きたのか、どのデータが何回重複して送られたのかは公表していません。同紙によると、訂正後の8月24日付の公式デイリーアルバムチャートで、『BLINGY』は2位に入っています。

スポーツ京郷が報じたハンテオの説明と、誤って計上された分の82.5%が消えた経緯

出典NCT 127 ‘296만장 대기록’ 오류였다···한터차트 촌극(スポーツ京郷 / 2026年8月26日)

出典[theqoo] NCT 127’S 2.96M COPIES SOLD, TURNS OUT TO BE A MISTAKE… HANTEO CHARTS FIASCO(pannchoa / 2026年8月26日)

‘블링이’의 경우 첫날 판매량이 296만4694장까지 치솟았다가 51만8194장으로 정정됐다.

「『BLINGY』の場合、初日の販売量が296万4,694枚まで跳ね上がったあと、51万8,194枚に訂正された」という一文です。誤って計上されていた分のうち82.5%が取り除かれた、とスポーツ京郷は書いています。

発売から6時間弱で29万枚が296万枚へ。数字が跳ねていく様子をファンが実況していた

この件で印象に残ったのは、訂正が入る前の数時間が、韓国のファンの手でほぼリアルタイムに記録されていたことです。

スポーツ京郷が引用したチャート追跡アカウントの記録によると、発売日である8月24日の午後6時20分の時点では29万5,301枚でした。それが午後9時5分に112万2,592枚で100万枚を超え、午後11時5分に165万9,894枚、午後11時50分には296万4,694枚まで伸びています。

Xの韓国語圏では、数字がいちばん跳ねた直後の午後11時58分(韓国時間)に投稿された「ハンテオが別チームと合算されてエラーになったみたい。みんな待ってみよう」という趣旨のポストが、515件のリポストと12万回の表示を集めていました。その5分後には「もともとハンテオのエラーは多いし、ハンテオ版だけこんなふうに跳ねるのはおかしい」という指摘も出ています(112件のリポスト・2万2,000回の表示)。訂正の発表を待つまでもなく、ファンの側は数字を疑っていたわけです。

翌8月25日の朝には「ハンテオのエラーを調べてみたら結構あった。今後リアルタイムの販売量の記録は大した意味がなさそうで、翌日の記録のほうが正しく見える」という受け止めが流れ、昼前には「アルバム販売量は音楽番組の点数に入るのに」という声も出ました。数字が趣味の記録ではなく、順位に直結する数字だからです。

韓国のコミュニティ、TheQooのスレッドでも同じ日に反応が集まりました。英訳を掲載しているpannchoa経由で読めるコメントには「手入力だから、こういうミスは本当によく起きる」「50万の打ち間違いじゃなくて244万の打ち間違い?」「ファンは絶対おかしいと気づいてたと思う」といったものが並んでいます。2019年に別のアルバムで表示が27億枚まで跳ねた件を持ち出す書き込みもありました。驚きよりも、またかという温度でした。

2025年1月以降、同じ理由での販売量訂正は確認できるだけで10件

今回いちばん重いのは、244万枚という数字の大きさではなく、これが初めてではないという点だと思います。

スポーツ京郷によると、システムやサーバーの障害、販売データの誤送信・未送信・重複送信といった理由で販売量を訂正したとハンテオが告知した事例は、NCT 127を含めて2025年1月以降だけで10件が確認できるそうです。同紙は昨年の訂正対象としてTWS、PLAVE、TWICE、エスクプス×ミンギュ、RIIZEといった名前を挙げています。昨年5月には販売店側ではなくハンテオ自身の集計サーバーのトラフィックが急増し、一部の販売量が実際より多く反映されたこともありました。今年2月にはZEROBASEONEの『RE-FLOW』で販売データの誤送信があり、3月には歌手パク・ジヒョンの『MASTER VOICE』で販売店のサーバーエラーによって一部の販売量がそもそも送信されず、あとから反映されています。

ハンテオは、世界およそ5,000の販売店の販売量を合算してアルバムチャートを発表していると説明しています。1994年に韓国で初めて開発したという音盤小売店の管理プログラムを国内外の加盟店に配り、バーコードを読み取った時点で集計サーバーに自動連動する仕組みです。自動化されているからこそ、入口のどこか一か所でデータが二重に流れると、そのまま全体の数字になって出てきます。

日本で紹介される「初動◯万枚」も、検証前の速報値であることがある

NCT 127の10周年カムバックそのものは、日本でも8月24日に報じられました。ただ日本語で伝わったのは、マーク(マーク・リー)の脱退後に初めてのカムバックであること、ドヨンとジョンウが兵役中で、テヨン、ジョニー、ユウタ(中本悠太)、ジェヒョン、ヘチャンの5人体制になったことまでで、その翌日に起きた集計の訂正はほとんど流れていません。

日本のK-POPファンにとって、この話は他人事ではないと感じます。ハンテオは海外の販売店が公式のグローバルパートナーになっている場合、購入者が実際に買った時点を基準にチャートに反映すると説明しています。ハンテオ・グローバルは日本を含む3か所に海外拠点を置いていると公表しています。日本で買われた分も、この同じ集計の上に乗っているということです。

そして日本のニュースやSNSでは、韓国のアーティストの新譜が出るたびに「初動◯万枚」という数字が実力の目安として紹介されます。今年5月にCORTISがデビュー4日目で200万枚を超えたときも、私たちはその数字を記事にしました。今回わかったのは、発売当日にリアルタイムで動いている数字と、検証を終えた最終的な販売量は、必ずしも同じものではないということです。数字を見る側は、目の前の枚数が速報値なのか確定値なのかを分けて読む必要があります。

リアルタイムの数字と最終販売量は、同じ意味の数字として扱えるのか

スポーツ京郷は記事の最後を、ハンテオでリアルタイムに公開される販売量と、検証を終えた最終販売量を同じ意味の数字として受け取ってよいのかを、あらためて示した事例だと締めくくっています。

K-POPでは、発売直後のリアルタイム販売量から「初日記録」、そして1週間分の「初動記録」まで、そのままアーティストの成績として消費されます。今回のNCT 127は、わずか数時間のあいだに300万枚に迫る記録がつくられ、翌日には51万枚台に置き換わりました。数字を信じてお祝いしていた時間が、あとから丸ごと無効になったわけです。

ファンが一枚ずつ買った51万8,194枚は、それ自体が10周年のアルバムとして十分に大きな数字です。それでも、跳ね上がった数字を先に見せられてしまうと、確定した数字のほうが目減りしたように感じてしまう。ハンテオがどの販売店で何が起きたのかを明かしていない以上、次に同じことが起きないという保証も、いまのところありません。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

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