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【アメリカ】フロム・ソフトウェアのダスクブラッド、Switch 2独占の理由を説明。海外では「Steam版が出る」ネタ投稿に3,347票

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】フロム・ソフトウェアのダスクブラッド、Switch 2独占の理由を説明。海外では「Steam版が出る」ネタ投稿に3,347票

3行サマリー

  • フロム・ソフトウェアの新作『The Duskbloods(ダスクブラッド)』は最大8人で戦うPvPvE。Nintendo Switch 2独占で、2026年内の発売を予定しています
  • 8月21日19時に始まった第1回ネットワークテストは、ログイン障害でその日のうちに打ち切り。日程は8月24日までの5枠に組み直されました
  • 海外のフロム作品ファンが集まる掲示板では「Steam版が出る」というネタ投稿が3,347票(8月23日9時・日本時間の観測値)

Switch 2独占の決め手は、任天堂が変わった企画に乗り気だったこと

フロム・ソフトウェアの新作『ダスクブラッド』が、なぜNintendo Switch 2でしか遊べないのか。ディレクターの宮崎英高氏がIGNのインタビューで、その理由を具体的に語りました。GamesRadarが伝えたところによると、企画を持ち込んだ段階で任天堂が「とても乗り気で、このアイデアを受け入れる姿勢を見せてくれた」こと、そして「どう実現するかについて前向きに考えてくれた」ことが決め手だったといいます。

宮崎氏は、ビジネス面を検討する前の時点でそれだけで魅力を感じ、前に進む安心材料になった、という趣旨の説明をしています。プラットフォームを選んだ理由として、条件や販売台数ではなく相手の反応の速さを挙げているのが、少し意外でした。

『ダスクブラッド』は最大8人が同じ舞台に放り込まれるPvPvEです。最後まで一人で戦ってもいいし、途中で他のプレイヤーと即席の同盟を組むこともできる。フロムがこれまで積み上げてきた一人用アクションとは、設計の考え方がかなり違います。

宮崎英高氏へのインタビューは、8月20日に日本・韓国・英語圏で一斉に解禁された

出典The Duskbloods is a Switch 2 exclusive because Nintendo was the “right partner” and “very receptive” to FromSoftware’s weird idea, says Hidetaka Miyazaki(GamesRadar+ / 2026年8月21日)

出典“Unrelated to Bloodborne”: FromSoftware President Miyazaki Reveals Everything About ‘The Duskbloods’(Inven Global / 2026年8月20日)

出典フロム新作『ダスクブラッド』クローズドテスト初日は“ログイン戦争”勃発のすえ中止に(AUTOMATON / 2026年8月21日)

Nintendo is definitely the right partner for better conveying that information in a way that is understandable to the player.(任天堂は、その情報をプレイヤーに分かる形で伝えるうえで、間違いなく正しいパートナーです)

フロムが苦手だと認めた「入口の説明」に、任天堂が手を貸している

インタビューでいちばん目を引いたのは、任天堂の役割をチュートリアル設計に結びつけている部分でした。ゲームの仕組みや勝ち方をすぐに伝えるのは「私たちが歴史的にあまり得意ではなかった」と宮崎氏は認めています。「これまでは、とにかくプレイヤーを放り込んで、あとは自分で気づいてくれることを期待してきました」。そのうえで、そこを分かりやすく伝えるなら任天堂の強みが生きる、と続けました。

ソウルシリーズの「説明しない」作風は、長いあいだ長所として語られてきたものです。それを作った本人が、8人対戦という新しい形では課題になると名指しした。ここは静かですが、大きな方向転換だと受け止めました。

韓国のゲームメディアInvenが8月20日に公開した別のインタビューでは、勝ち方の設計にも踏み込んでいます。本作には「Virtue(美徳)」という得点があり、PvPを避けたままでも最終フェーズまで進めるようになっている。腕前の差だけで決まらないようにする、という意図です。宮崎氏自身が「私も戦闘は得意ではないので」と前置きしたうえで、「多少ずるい手で勝てる方法も検討しています」と話していました。

初日のネットワークテストは、開始から2時間を待たずに打ち切りに

その注目度が、そのまま事故になりました。8月21日19時に始まった第1回クローズドネットワークテストは、26分後の19時26分に「サーバーにログインしづらい問題が発生している」と公式から報告されます。AUTOMATONによると、20時47分には当日分の中止が告知されました。

フロム・ソフトウェアは公式Xで「ゲームサーバーの障害により皆様にはご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません」と謝罪し、サーバーの改善を進めると説明しています。テストは事前抽選に当たった人だけが参加できるもので、期間は8月21日から24日まで。ファミ通によると第2回は8月22日11時から予定どおり実施され、残る枠は8月23日3時、同日19時、8月24日11時の各4時間です。

Switch 2向けのフロム作品としては、8月28日発売の『エルデンリング Tarnished Edition』も控えています。こちらは既存作の移植で、性格はまったく違います。

海外のフロム系掲示板は「Steam版が出る」のネタ投稿に3,347票

海外メディアの見出しは、そろって突き放した書き方でした。Kotakuは「フロム・ソフトウェア、今日のダスクブラッドのネットワークテストを諦める」、Nintendo Lifeは「壊滅的なサーバー障害のあと、テストのセッションは閉じられた」。VGCやGame Informerも同じ日に速報を出しています。

もっと直接的だったのが、掲示板型SNSのRedditでした。フロム作品のファンが集まるr/fromsoftwareでは、8月22日に「(公式)ダスクブラッドはSteamでも出ます!!」という投稿が3,347票を集めています(8月23日9時・日本時間に確認)。ただしこの投稿には運営が付ける「JOKE / MEME」のラベルがあり、事実ではありません。Switch 2でしか遊べないことへの不満が、冗談の形で票になっているという構図です。前日には「今のこの板の状況」というミーム投稿が4,317票を集めていました。

『エルデンリング ナイトレイン』のファンが集まるr/Nightreignでは、「ナイトレイン2の望みは絶たれた」という投稿が3,085票。ダスクブラッドの映像に出てきた要素が、自分たちの遊んでいる作品に欲しかったものだった、という受け止めが並んでいます。

一方で、独占の理由を報じたGamesRadarの記事を貼ったr/NintendoSwitch2のスレッドは1,539票・300コメントで、上位のコメントは「任天堂はいま世代に一度の走りをしている」(277票)と好意的でした。同じ一つの発表でも、どのハードで遊んでいるかによって受け取り方が割れています。

ブラッドボーンとの関係は本人が全否定。「Bloodを入れたのを後悔しかけている」

海外で繰り返し聞かれているのが『ブラッドボーン』との関係です。血、月、「血族(Kin)」といった言葉が重なるため、続編ではないかという見方が消えていません。Invenのインタビューで宮崎氏は「この質問は予想していました」と切り出したうえで、ブラッドボーンとはまったく関係のないゲームだと否定しました。

さらに「あまりに何度も聞かれるので、タイトルにBloodという言葉を入れたのを少し後悔しかけています(笑)」とも話しています。似ているのは用語と概念だけで、テーマはかなり違う、というのが本人の説明です。ネットワークテストでは世界の背景があまり明かされないため、違いは製品版で分かるはずだとも付け加えました。

日本のスタジオと日本のハードが組んだ結果、置いていかれたのは海外のPC勢

整理すると、こうなります。フロム・ソフトウェアは自分たちがやりたい変わった企画を通せる相手として任天堂を選び、任天堂はフィードバックや案出しという形で、フロムが弱いとしてきた導入部分にも関わっている。日本のスタジオと日本のハードメーカーの相性がよかった、という話です。

ただ、その結果として、これまでフロム作品をPCやPlayStationで追ってきた海外のファンは、Switch 2を買わなければ遊べません。「Steam版が出る」というネタ投稿が3,000票を超えるのは、期待の裏返しであると同時に、その不満の温度そのものです。初日のサーバー障害も、遊びたい人が想定より多かったことの表れでした。

日本のプレイヤーから見れば、これは国内の会社どうしが組んだ順当な話に見えます。海の向こうでは、同じ独占が締め出しとして受け取られている。作品の評価が始まる前に、遊べる場所の話で温度差が出ているのが、この一週間のいちばん興味深いところでした。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。