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【韓国】Xdinary Heroesのゴニルが脱退。サマーソニック東京・大阪2公演が中止、チケット払い戻しはなし

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【韓国】Xdinary Heroesのゴニルが脱退。サマーソニック東京・大阪2公演が中止、チケット払い戻しはなし

3行サマリー

  • JYPエンターテインメントが8月13日、Xdinary Heroesのゴニルの脱退と専属契約の解除を発表しました
  • サマーソニック2026は東京・大阪の2公演で出演キャンセルを告知し、代替アーティストなし・チケット払い戻しなしとしています
  • バンドは残る5人で活動を続けます。日本のフェス出演が開催前日に消えた形で、国内のファンにも直接影響が出ました

JYPが8月13日に契約解除を発表し、ゴニルは同じ日にバンドを離れた

韓国のバンド Xdinary Heroes(エクスディナリー・ヒーローズ)のリーダーでドラムを担当していたゴニルが、8月13日付でバンドを脱退しました。所属していたJYPエンターテインメントは同じ日に、ゴニルとの専属契約を解除したと発表しています。バンドは残る5人で活動を続けます。

発表からわずか一日のうちに、日本での予定も動きました。8月14日の東京公演と8月16日の大阪公演でサマーソニック2026に出演する予定でしたが、事務所側からの出演辞退の申し出を受けて、どちらもキャンセルとなっています。

サマーソニック公式とスターニュースが伝えた、発表から公演中止までの二日間

出典Xdinary Heroes出演キャンセルのお知らせ(SUMMER SONIC 2026 公式サイト / 2026年8月13日)

出典[속보]엑스디너리 히어로즈 건일 전격 탈퇴..JYP「사안 엄중, 계약 해지」(スターニュース / 2026年8月13日)

脱退を伝えるファン向けメッセージのなかで、ゴニル本人はこう書いています。

끝까지 엑디즈로서 여섯 명을 지키고 싶었지만 회사의 결정을 어쩔 수 없이 받아들이기로 했습니다.
(最後までエクディズとして6人を守りたかったのですが、会社の決定を受け入れるほかありませんでした)

発端は元交際相手を名乗る人物の暴露。ゴニルは「悪質なファンに向けた発言だった」と釈明した

韓国の各紙の報道によると、事の起こりは、ゴニルの元交際相手を名乗る人物が公開した告発でした。そのなかにファンを侮辱する内容の音声が含まれていたとされ、批判が一気に広がったと伝えられています。相手側は一般の個人であるため、ここでは人物を特定できる情報は書きません。

ゴニル本人は、ファンについて不適切な発言をしたこと自体は認めたうえで、その言葉はファン全体ではなく、私生活に踏み込んでくる一部の人や誹謗中傷を書き込む人に向けたものだったと説明しています。告発した人物とは二週間交際していたとも語ったと報じられました。この釈明をどう受け取るかで、韓国のファンの反応がきれいに割れています。

ここで注目したいのは、対応の速さです。告発が出てから脱退と契約解除の発表まで、およそ一日しかありませんでした。韓国のメディアはこれを「超強硬策」と表現しています。アイドルやバンドのメンバーに問題が起きたとき、まず活動自粛を挟んでから結論を出す例が多いなかで、今回は中間の段階がほとんどありませんでした。

JYPは「相互合意」、ゴニルは「会社の決定」。二つの説明は噛み合っていない

この件をたどっていて、いちばん引っかかったのはここでした。JYPの発表文は、状況の重大さを深く認識し、アーティストと十分に話し合ったうえで「相互合意のもと」専属契約を解除することにした、という書き方をしています。一方でゴニル本人のメッセージは、6人を守りたかったけれど「会社の決定を受け入れるほかなかった」という言い方です。

「相互合意」と「会社の決定を受け入れるほかなかった」は、同じ出来事を指しているはずなのに、主導権の所在が正反対になっています。契約解除の書面上は合意でも、実態としてどちらが決めたのかは別の話です。この食い違いを、韓国のファンは見逃しませんでした。

Xでは、ゴニルの脱退メッセージを共有した投稿が100万回以上表示され、4,000件を超えて拡散しました。反応は二つに分かれています。ファンを侮辱した以上は当然の結末だという批判がある一方で、事務所の判断が早すぎる、本人にもバンドにも立て直す機会が与えられなかった、という受け止めも目立ちました。JYPの潔癖な姿勢が結果的にバンドごと傷つけた、という趣旨の意見も見かけます。個人的には、後者の声がここまで伸びたこと自体が、今回の処理の速さを物語る材料になっていると受け止めました。

なお、バンドの公式アカウントはJYPの案内文をそのまま掲出していて、メンバー個人からの説明は出ていません。

サマーソニックは代替出演なし・払い戻しなしを明記。大阪公演は8月16日だった

日本側への影響は、はっきりした形で出ました。サマーソニック2026の公式サイトは8月13日、8月14日の東京 PACIFIC STAGE と8月16日の大阪 MASSIVE STAGE に出演予定だったXdinary Heroesについて、事務所からの出演辞退の申し出を受けてキャンセルになったと告知しています。

そのうえで、出演枠に代わるアーティストの出演はないこと、そして出演キャンセルにともなうチケットの払い戻しはしないことを、あわせて明記しました。フェスのチケットは複数のアーティストをまとめて見るためのものなので、一組の出演取りやめで払い戻しをしないという扱い自体は、契約上めずらしいものではありません。それでも、このバンドを目当てに遠征の予定を組んでいた人にとっては、告知が前日だったという事実が重くのしかかります。

日本のK-POPやK-ROCKのファンにとって、サマーソニックは韓国のバンドを生で見られる数少ない機会です。Xdinary Heroesはバンド編成で演奏する点が支持されてきたグループで、フェスとの相性もよいほうでした。その枠が、韓国側の事情によって開演直前に消えたことになります。海外のアーティストをフェスで見るということには、こういう不確実性がついて回るのだと、あらためて突きつけられた形です。

5人になったバンドが、日本のフェス市場でどう信頼を組み直すか

今回の一件は、メンバー一人の問題として閉じませんでした。告発から一日での契約解除、そのまた翌日には日本の大型フェス2公演の取りやめ。決断の速さが、そのまま国境をまたいで観客に跳ね返っています。

事務所からすれば、火種を長引かせないことが最善の判断だったのだろうと思います。ただ、そのスピードの代償を払ったのは、残された5人と、チケットを持っていた人たちでした。バンドはこれから5人体制で活動を続けます。次に日本のステージに立つとき、この夏の空白をどう引き受けて演奏するのか。そこが、失われた信頼を取り戻せるかどうかの分かれ目になります。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。