【韓国】ネットマーブル、日本の『シャングリラ・フロンティア』をゲーム化。9月17日の東京ゲームショウで初めて遊べる

3行サマリー
- ネットマーブルが『シャングリラ・フロンティア ~七つの最強種~』を9月17日開幕の東京ゲームショウ2026に出展し、来場者が遊べる試遊台を初めて用意します
- 原作は累計閲覧10億回、コミックスは累計1,700万部(ネットマーブル発表)。シリーズ初のゲーム化で、iOS・Android・PC向けに年内配信予定です
- ゲーム公式YouTubeの登録者は3,350人、7月7日公開のPVは9.8万回。同じ日に配信されたアニメ公式の特番は17.1万回で、ゲーム側の数字はまだ小さめです(いずれも2026年8月1日時点)
ネットマーブル、東京ゲームショウ2026に『シャンフロ』初のゲームを出展
韓国のネットマーブルは7月21日、9月17日から21日まで千葉・幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026に3タイトルを出展すると発表しました。そのうちの1本が『シャングリラ・フロンティア ~七つの最強種~』(通称シャンナナ)です。硬梨菜さんの小説と不二涼介さんによるコミカライズで知られる「シャングリラ・フロンティア」の、シリーズで初めてのゲーム化にあたります。
会場では、来場者が実際に手を動かせる試遊ビルドが用意されます。これまで公開されてきたのは映像だけでしたから、原作ファンが自分の指で動かせる最初の機会になります。ネットマーブルは7月23日にグローバル公式ティザーサイトを開設し、日本法人の公式Xも7月28日に東京ゲームショウ2026の総合ポータルサイトを公開しました。情報の出し方を見ていると、9月に向けて助走をつけている印象を受けます。
インベン報道:特設サイトの開設と同時に、出展3タイトルが公表された
出典:넷마블, TGS 2026 참가…’샹그릴라 프론티어: 일곱 최강종’·’나 혼자만 레벨업: 카르마’·’펄 인 블루’ 출품(インベン / 2026-07-21)
出典:넷마블 ‘샹그릴라 프론티어: 일곱 최강종’, 글로벌 티저 사이트 공개(京郷ゲームス / 2026-07-23)
넷마블은 금일 TGS 2026 특설 사이트를 오픈하고 출품 라인업을 공개했다.
(訳:ネットマーブルは本日、東京ゲームショウ2026の特設サイトを開設し、出展ラインアップを公開した)
2本とも韓国のゲーム専門メディアで、いずれもネットマーブルの発表を受けた記事です。発表の主体がはっきりしているので、この記事では出展の事実を「ネットマーブルが発表した」という形で書いています。
開発はネットマーブルネクサス。2体を切り替える片手操作のバトルが軸
開発を担当するのは、ネットマーブル傘下のネットマーブルネクサスです。ジャンルはタッグ交代型の収集RPGで、キャラクター2体を切り替えながら連携攻撃を組み立てます。スマートフォンで片手でも遊べる操作性を掲げていて、通勤中でも触れる設計を狙っているのがうかがえます。中心にあるのは、タイトルどおり「七つの最強種」と呼ばれる強敵の討伐です。
対応プラットフォームはiOS・Android・PCで、基本プレイ無料、年内配信予定と告知されています。7月7日の「シャンフロの日」には特別番組で新しいプロモーション映像が公開され、主人公サンラクの3Dモデルや必殺技の動き、人間化したエムルの表情までが披露されました。原作の空気をそのまま3Dに移そうとしている作りで、映像を見た限りでは丁寧に手が入っていると感じます。
韓国では、日本市場に向けた3本立ての一角として報じられた
韓国側の報道では、今回の出展は『シャングリラ・フロンティア ~七つの最強種~』単体の話としてよりも、3タイトルをそろえた並びとして扱われています。残りの2本は、韓国のウェブトゥーン発『俺だけレベルアップな件』のアニメを下敷きにしたローグライトアクション『俺だけレベルアップな件:KARMA』と、少女たちとの交流を描く収集RPG『パールインブルー』です。
日本の原作もの、韓国発のIP、オリジナル作品が1つずつ。狙う客層が三方向に分かれていて、東京ゲームショウという場でどれが伸びるかを見る構えに読めます。日本の読者にとって目を引くのは、その3本のうち日本の原作を預かっているのが韓国のスタジオだという点です。
日本での熱はまだアニメ側が中心。ゲーム公式YouTubeの登録者は3,350人
編集部で2026年8月1日時点の公開数字を確認しました。ゲーム公式YouTubeチャンネルの登録者は3,350人で、7月7日公開の「シャンフロの日2026スペシャルPV」は9.8万回再生。ボス紹介の短い動画は、貪食の大蛇が1.1万回、マッドディグが1,559回でした。一方、同じ7月7日に配信されたアニメ公式のキャスト特番は17.1万回で、ゲーム側の数字はまだこれからという段階です。
X上でも、ゲーム関連の投稿は表示回数が2桁台のものが目につきました。公式アカウントは7月31日にもエリアボス「マッドディグ」の紹介映像を出すなど発信を続けていますが、原作やアニメの熱がそのままゲームへ流れているとは言いにくい状況です。原作つきのタイトルは、発表から配信までの空白でファンの関心が薄れやすいものです。9月の試遊は、その空白を埋める役目も背負っています。
9月の試遊が、年内配信の完成度を測る最初の物差しになる
『シャングリラ・フロンティア』は、クソゲーを愛する主人公が神ゲーに挑む物語です。その原作をゲームにするというのは、作品のなかで語られてきたゲームの手ざわりを、実際の手ざわりとして差し出すことを意味します。映像でどれだけ格好よく見えても、遊んで面白くなければ原作ファンほど厳しい目を向けるはずです。
年内配信という予定が守られるなら、残された調整の時間は多くありません。9月17日から幕張メッセで始まる試遊は、開発側にとっては初めて外部の反応を浴びる場であり、原作を追ってきた読者にとっては、この企画にどこまで期待していいかを自分で確かめられる場になります。個人的には、まずサンラクの動かし心地がどう評価されるかを見たいと思っています。
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