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【香港】映画ちいかわ、日本に13日遅れて8月6日公開。マクドナルドの限定お守りは初日2時間で品切れ続出

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【香港】映画ちいかわ、日本に13日遅れて8月6日公開。マクドナルドの限定お守りは初日2時間で品切れ続出

3行サマリー

  • 「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の香港公開は8月6日。香港01は、日本語版と広東語吹き替えを同時に上映すると報じています
  • 香港マクドナルドが7月28日に配りはじめた全8種の限定お守りは、開始から2時間以内に終了する店が相次ぎました
  • 日本では7月24日の公開から3日間で興行収入22.4億円。中国本土での公開日はまだ発表されていません

映画ちいかわの香港公開は8月6日、日本語版と広東語吹き替えを同時上映

ナガノさんの「ちいかわ」初の劇場版「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が、8月6日から香港で公開されます。香港経済新聞が公開日を伝えているほか、香港メディアの香港01は日本語版と広東語吹き替え版を同じ日から並べて上映すると報じています。日本での公開は7月24日でしたから、13日の間隔をおいての登場ということになります。

ただ、香港で目を引くのは公開日そのものより、上映がまだ始まっていない段階で街の側が先に動いてしまっていることのほうでした。展示、飲食、アパレル、そして交通機関。8月6日を待たずに、香港の日常の風景が少しずつちいかわに置き換わっています。

香港経済新聞と點新聞が伝えた、上映より先に動き出した街の様子

出典香港で「ちいかわ」旋風 映画公開に合わせ街全体で大型コラボ(香港経済新聞 / 2026年7月30日)

出典CHIIKAWA開運御守今登場 粉絲逼爆麥當勞 中環分店「開售即售罄」(點新聞 / 2026年7月28日)

有網友發帖稱,自己在11時許於中環莊士大廈麥當勞下單購買套餐,僅僅過去12分鐘,店舖就貼出告示,指開運御守已售罄。

(訳)ある利用者の投稿によると、11時ごろに中環の莊士大廈のマクドナルドでセットを注文したところ、わずか12分後には店頭に「開運お守りは完売しました」という掲示が出ていた、とのことです。

マクドナルドの開運お守り8種は初日で消え、中環の店は12分で完売の掲示

香港マクドナルドは7月28日、指定セットの購入者に「CHIIKAWA ARTIVERSE」の幻彩開運お守りを1つずつ渡すキャンペーンを始めました。お守りは全8種で、第1弾はちいかわ、うさぎ、ラッコ、古本屋の4キャラクター。それぞれ健康、常満、納福、平安の意味が振られています。九龍湾のテルフォードプラザと銅鑼湾の怡和街の2店舗は、店内をお守りの壁や星空のフォトスポットで埋めたコンセプト店になりました。

ところが初日の午前11時に始まった直後からアプリに人が集中し、香港経済新聞によると30分で注文の受け付けを一時止め、2時間以内に配布を終える店が続きました。點新聞は、11時台に中環の店で注文した利用者の前に200件近い注文が並んでいたこと、その店が12分後には完売の掲示を出したことを、SNSに上がった投稿をもとに伝えています。ソーシャルメディア上では、手に入った人の写真と、間に合わなかった人の落胆が同じ日のうちに並んでいました。景品ひとつでここまで動くのか、と読みながら少し驚きました。ただ、配布が初日の午前で終わる設計は、わざわざ足を運んだ人の多くが手ぶらで帰るということでもあります。話題の大きさと引き換えに、そこそこの数の不満が同時に生まれているはずで、そこは素直に評価しづらいところです。

トラムもスターフェリーも八達通も、街の設備そのものがちいかわ仕様に

香港側の力の入れ方は、キャンペーンというより都市の設備更新に近いところまで来ています。港鉄(MTR)の公式案内によれば、屯門と元朗を結ぶ軽鉄では7月25日から8月30日まで「CHIIKAWA ARTIVERSE」のラッピング列車が走り、車内のつり手までキャラクターの形をしています。香港島では2階建てのトラムが全面ラッピングで走り、海を渡るスターフェリーは船体と船内にフラダンス衣装のキャラクターを載せて、尖沙咀の乗り場に劇場版の新キャラクターを含む14種のポスターを掲げました。

交通系ICカードの八達通も、ホログラム加工でタッチのたびにLEDが光る特別版を用意し、シリアルナンバー入りの限定セットは500組。展示のほうも、旺角の朗豪坊で7月10日から特別展が始まり、12階には等身大のセイレーン像が置かれています。尖沙咀のK11 MUSEAでは8月1日から大型展「CHIIKAWA ARTIVERSE」が開き、ナガノさんの描き下ろしをテーマにした屋外のメリーゴーラウンドが出ます。ユニクロ、GIORDANO、マツモトキヨシ、プリントシール機のSNAPIOまで並ぶと、避けて歩くほうが難しい状態です。

中国本土の公開日は未発表。日本で3日間22.4億円の作品を、香港が先に受け取る

日本での成績は、初日の興行収入が9.9億円、公開3日間で22.4億円、動員150万人。香港が動いている背景には、この数字が先に届いていることがあります。日本公開の時点で微博には「世界一かわいい」という書き込みが並び、上海には海外初の旗艦店が開いていました台湾では6歳未満が観られない「保護級」の指定が話題になり、先行上映の2日間で興行収入800万台湾ドルを記録しています

そのうえで、中国本土での公開日は現時点で発表が確認できていません。つまり中国語圏の観客にとって、8月6日の香港は「最も早く、最も近い劇場」になります。香港側のコラボが上映前からこれだけ厚いのは、来るのが地元の観客だけではないと見込んでいるからです。日本の作品が海外で伸びるとき、鍵になるのは公開の順番と、その順番が生む移動です。香港の事例は、そこがきれいに見える形になっています。

日本アニメの海外展開は、上映が始まる前から街のほうで始まっている

ここまで見て印象に残ったのは、香港では映画の公開が「入口」ではなく「合流点」だったことです。展示は7月10日、軽鉄は7月25日、マクドナルドは7月28日、K11 MUSEAは8月1日。上映日の8月6日は、すでに動いていた流れが集まる日として置かれています。日本の劇場公開が起点になり、興行成績が海を渡り、現地の小売と交通が先に反応して、最後に上映が来る。この順番は、これから日本のIPを海外に出す側にとって参考になる形だと受け止めました。

香港の興行成績が出るのは8月6日以降です。街の熱がそのまま席に変わるのか、それとも展示とグッズだけで満たされてしまうのか。ここは追いかける価値があると思っています。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。