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【アメリカ】ディズニー元CEO、スクウェア・エニックス『キングダムハーツ』の承認を覚えていない。累計3800万本の名作誕生秘話に海外爆笑

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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3行サマリー

  • ディズニーの元CEOマイケル・アイスナー(84)が、日本発の名作『キングダムハーツ』を承認した記憶がないと明かした。
  • 発端は東京でのスクウェア(現スクウェア・エニックス)幹部とディズニー側の偶然の出会い。シリーズは累計3800万本を超える。
  • 承認した本人が忘れていた企画が世界的ヒットに。Redditでは8500以上の支持と505件のコメントが集まり「誕生そのものが奇跡」と沸いた。

ディズニー元CEOアイスナー、『キングダムハーツ』を承認した記憶がなかった

ディズニーとスクウェア・エニックスが手を組んだ人気ゲーム『キングダムハーツ』。ミッキーマウスとファイナルファンタジーの登場人物が同じ画面に並ぶという、いま思えば無茶な企画にゴーサインを出したのは、当時ディズニーのトップだったマイケル・アイスナー氏だった。ところが本人は、その決断をほとんど覚えていなかった。84歳になった同氏に記者が「あなたがキングダムハーツを承認したんですよね?」と尋ねると、返ってきたのは短い「No(いや)」の一言。企画の中身を説明されて、ようやく記憶の糸をたぐり寄せた程度だったという。

ゲーム記者の直撃で判明、ゲーム専門メディアGame Fileが報道

この一幕は、ゲームジャーナリストのスティーブン・トティーロ氏が、アイスナー氏が関わる新会社デルファイ・インタラクティブのイベント後に直接ぶつけた質問から生まれた。トティーロ氏が「東京でファイナルファンタジーとディズニーキャラのクロスオーバーを提案されたはずです」と水を向けると、アイスナー氏はようやく企画そのものは思い出したものの、なぜ承認したのかまでは語れなかった。やり取りはトティーロ氏のメディア「Game File」で報じられ、GameSpotなど各国のゲームメディアが一斉に取り上げている。

元ネタDisney’s Former CEO Seems To Have No Memory Of Approving Kingdom Hearts(GameSpot / 2026年7月)、およびRedditのr/gaming 該当スレッド

発端はスクウェア幹部とディズニー側の偶然の出会いだった

そもそもこのクロスオーバーは、綿密な事業戦略から生まれたものではなかった。報道によれば、きっかけはスクウェアの橋本真司氏とディズニー幹部がエレベーターで偶然乗り合わせたこと。当時ディズニー・インタラクティブのアジア太平洋地域を率いていた内海修二氏の証言では、100人を超える経営陣を前にしたプレゼンの場で、アイスナー氏は「このまま進めて、ちゃんとやり遂げなさい」と一言だけ添えたとされる。トップにとっては数ある決裁のひとつにすぎなかったのだろう。その一言が、20年以上続くシリーズの出発点になった。

Redditの海外ファンは505コメントで沸いた。「筋書きが誰にも分からない名作」への愛あるツッコミ

この話題はRedditのゲーム板で8500以上の支持を集め、コメントは505件に達した。海外ファンの反応は非難ではなく、むしろ愛のあるいじりが中心だ。以下は寄せられた声の意訳。

「これは現実…それとも? ソラの独白そのままに、承認された事実すら現実味がない、という趣旨」(最も支持された声)

キングダムハーツ第1作の有名な冒頭のモノローグをもじり、「承認された記憶があいまい」という状況そのものをネタにする声が最多の支持を集めた。ほかにも「まあ84歳だしね」と年齢に理解を示す声、「日々の仕事への影響で言えば、ミッキーの塗り絵本を1冊承認したようなものだったんだろう」と当時の温度感を推し量る声が並んだ。極めつけは「全シリーズやったけど、正直いまだに何の話か分からない。ゲームをやらないCEOにどう説明しろっていうんだ」という一言で、複雑怪奇なストーリーで知られる本シリーズならではの自虐が刺さっていた。

承認を忘れられても3800万本、日本発クロスオーバーの底力

笑い話のようでいて、この逸話はキングダムハーツというシリーズの数奇さをよく表している。決裁した当人が覚えていないほど軽く始まった企画が、いまや累計3800万本を超える世界的フランチャイズに育った。日本のクリエイターが、ディズニーという巨大IPを預かって独自の物語世界を築き上げた成功例は、そう多くない。トップの記憶に残らなかった一言が、20年以上ファンをつなぎとめる作品になった。名作の誕生が、いかに計算しきれない偶然の上に立っているかを思い知らされる話だ。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。