2026年7月23日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/【韓国】ネクソン『マビノギモバイル』、初の海外展開は7月22日の台湾・香港・マカオ。原作22年の日本は10〜12月で最後に
ゲーム 韓国

【韓国】ネクソン『マビノギモバイル』、初の海外展開は7月22日の台湾・香港・マカオ。原作22年の日本は10〜12月で最後に

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/21
最終更新 2026/07/21
verified現地の一次ソースで確認 約5分で読めます
【韓国】ネクソン『マビノギモバイル』、初の海外展開は7月22日の台湾・香港・マカオ。原作22年の日本は10〜12月で最後に

3行サマリー

  • ネクソンのMMORPG『マビノギモバイル』が7月22日、台湾・香港・マカオで配信開始。2025年3月の韓国版から約1年4カ月ぶりの、初の海外展開。
  • 韓国では約400万ダウンロード、7カ月で累計売上3000億ウォン(約330億円)。2025大韓民国ゲーム大賞のゲーム・オブ・ザ・イヤーも獲得。
  • 日本版は2026年10〜12月の予定で、3地域のうち最後。原作『マビノギ』は2004年から22年続いており、日本のプレイヤーの目線はそのぶん厳しい。

ネクソンの初めての海外展開は、日本ではなく台湾・香港・マカオだった

ネクソンが7月22日、モバイルMMORPG『マビノギモバイル』を台湾・香港・マカオの3地域で配信する。韓国で2025年3月27日にサービスを始めてから約1年4カ月、このタイトルにとっては初めての海外展開になる。

ここで引っかかるのが日本の扱いだ。ネクソンは東京・六本木に本社を置く東証プライム上場企業(証券コード3659)で、原作『マビノギ』は日本でも長く運営が続いている。それでも日本版の配信は2026年10〜12月の予定。韓国、中華圏、日本という順番のいちばん後ろに置かれている。

게임뷰報道:事前登録は配信前日の7月21日まで、台湾の人気配信者アシンを起用

元ネタ넥슨 ‘마비노기 모바일’, 7월 22일 중화권 출격(게임뷰 / 2026年6月25日)

넥슨은 ‘마비노기 모바일’을 오는 7월 22일 대만, 홍콩, 마카오 등 중화권 지역에 정식 출시한다고 발표하고, 출시 전날인 7월 21일까지 사전예약을 진행한다고 밝혔다.

(訳:ネクソンは『マビノギモバイル』を7月22日に台湾・香港・マカオなど中華圏で正式リリースすると発表し、配信前日の7月21日まで事前登録を実施すると明らかにした。)

現地プロモーションには、原作『マビノギ』の古参ファンとして知られる台湾の人気ストリーマー「アシン」を起用。事前登録の特典は限定コスチューム「剣士学校の制服」と、タピオカミルクティーを飲むエモートという、いかにも現地向けの組み合わせになっている。

韓国では約400万ダウンロード、7カ月で3000億ウォン。ゲーム大賞のGOTYも獲った

『マビノギモバイル』は、ネクソンの独立スタジオdevCATが開発した。原作の特徴だった採集・釣り・料理・キャンプファイア・合奏といった生活コンテンツを、そのままスマホに持ち込んだMMORPGだ。戦って強くなるより、エリンという世界で暮らすほうに比重がある。

韓国での立ち上がりは強かった。ネクソンのリリースによると初期ダウンロードは約400万、App StoreとGoogle Playの両方で売上1位を記録している。게임뷰は、配信7カ月で累計売上3000億ウォン(約330億円)に達したと報じた。2025大韓民国ゲーム大賞では最高賞である大統領賞、つまりゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

もうひとつ、この作品の性格をよく表す数字がある。韓国のユーザーの半数以上が10〜20代だという点だ。スマホMMORPGは30〜40代が中心になりやすいジャンルなので、そこだけ明らかに毛色が違う。

日本が10〜12月になった理由は「ハイパーローカライズ」

ネクソンは6月24日のプレスリリースで、今回の海外展開を「各地域のプレイヤーに合わせたハイパーローカライズコンテンツをお届けします」と説明している。翻訳だけでなく、デザインも機能もマーケティングも現地向けに作り替えるという意味だ。

日本版については、2025年11月の第3四半期決算説明会の時点で「ハイパーローカライズを行ってからリリースする」方針が示されていた。声優の起用、テキスト量の多いゲームの翻訳精度、ダウンロード環境の最適化。ここに時間をかけると宣言した以上、後ろに回るのは筋が通っている。

ただ、日本のプレイヤーの体感としては単純に待たされた1年半でもある。ネクソンは9月の東京ゲームショウ2026に『マビノギモバイル』と『プロジェクトRX』を出展すると発表済みで、日本版の具体的な情報が出るとすればそこが最初の場になる。

日本のMMOファンの反応は「おま国」と「課金圧が弱いらしい」の両方

日本のオンラインゲーム情報サイトKulturが日本版の年内配信を報じた記事のコメント欄には、待っている側の温度がそのまま出ている。

まず、遅さへの不満。「1年半おま国された訳だがそれでもまぁ出さないよりはマシ」という書き込みがある。おま国は「お前の国には出さない」の略で、日本だけ配信対象から外される状況を指すネットスラングだ。

一方で、韓国版の評判は好意的に受け止められている。「人気はあるけど前ほどでもない。セルラン20〜30位。ただ課金圧弱いのとユーザー層が若いからセルラン順位に対してプレイヤーは多い」という現地事情の共有に対し、「過度なP2Wに行かないマイペース運営が支持されてる感じだ。マビノギはそんなもんで良い」と返すやり取りが続く。売上ランキングの順位が低いことを、むしろ健全さの証拠として読んでいる。

期待の方向もはっきりしている。「日本でマビノギmが流行るかはプロモーション次第。結局のところMMOは人がいてナンボの世界なのでネクソンにはマビノギで女性や若者のMMO需要を掘り起こしてほしいな」という声だ。韓国で10〜20代が半数を占めたという実績と、この期待はきれいに噛み合う。

懸念も具体的だ。「今の時代PCに対応してないスマホ専用ゲームなら話題作りの面でかなり厳しい。配信者がやりたがらない」。韓国版はPCとモバイルの両方で動くので、日本版も同じ形なら解消される話ではある。

22年目のマビノギが試すのは、日本にまだMMOの新規需要があるかどうか

順番の意味はこう読める。ネクソンは韓国で当てた生活系MMORPGを、まず翻訳負荷の軽い中華圏で回し、いちばん手のかかる日本を最後に置いた。日本を軽く見たというより、22年続いたフランチャイズの本拠地だから雑に出せない、ということだろう。

賭けの対象は明確で、日本にまだMMORPGの新規プレイヤーが残っているかどうかだ。韓国では10〜20代が半数を占めた。同じことが日本で再現できるなら、長く「オッサンのジャンル」と言われてきた国内MMOの読み方が変わる。再現できなければ、原作の古参が一度触って離れるだけで終わる。答え合わせは10〜12月にやってくる。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。