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【ドイツ】進撃の巨人 完結編、8月に無料テレビで初放送。日本の完結から2年半以上遅れの独語吹替

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/17
最終更新 2026/07/17
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3行サマリー

  • 『進撃の巨人』完結編の前後編が、2026年8月7日と14日にドイツの無料テレビ局ProSieben MAXXで独語吹替の初放送。放送後はJoynで配信される。
  • 原作は世界累計1億4000万部超、アニメは全94話で2023年秋に完結。ドイツの地上波にたどり着くまで、後編の日本放送から数えて2年半以上かかった。
  • ProSieben MAXXのアニメ枠は過去に平均約21万8000人・最高マーケットシェア6.0%を記録した実績があり、日本作品がドイツに根づく入口として今も効いている。

完結編の前後編を、8月7日と14日にドイツの無料テレビが独語で流す

ドイツの無料テレビ局ProSieben MAXXが、『進撃の巨人 The Final Season 完結編』の前編を2026年8月7日22時から、後編を8月14日22時5分から独語吹替で放送する。どちらもドイツのテレビでは初お目見えで、放送後は同局系の配信サービスJoynでも見られるようになる。前編はおよそ61分、後編はおよそ95分。日本ではそれぞれ2023年3月と11月に放送された、シリーズを締めくくる特別編だ。

制作はスタジオMAPPA、監督は林祐一郎。テレビシリーズ全94話を経て2023年秋にたどり着いた結末が、ようやくドイツの茶の間に届くことになる。

Anime2Youが伝えた放送日程と、放送後のJoyn配信

元ネタProSieben MAXX zeigt »Attack on Titan: Final Chapters« als TV-Premiere(Anime2You / 2026年7月15日)

ProSieben MAXX zeigt »Attack on Titan: The Final Chapters« als deutsche TV-Premiere.

ドイツのアニメ系メディアは放送枠と時間、Joynでの後追い配信までを淡々と報じている。深夜枠なのは、暴力描写を含む作品ゆえの配慮だろう。派手な宣伝というより、待っていたファンに向けた告知という温度感だ。

日本の完結から2年半以上、それでも地上波が入口になる理由

気になるのは時間差だ。後編の日本放送は2023年11月、前編にいたっては同年3月。そこから2年半以上が過ぎて、ようやくドイツの無料テレビに乗る。配信全盛のいま、これだけ待たされる作品も珍しい。

それでもドイツで地上波放送が意味を持つのは、ProSieben MAXXのアニメ枠がこの国のファン文化の土台になってきたからだ。2019年に『進撃の巨人』を初めて無料テレビで流したときは、平均でおよそ21万8000人が見て、ある回はマーケットシェア6.0%まで届いた。一方で、後年の劇場版放送が14〜49歳で1.2%と伸び悩んだ回もあり、数字は安定しない。ドイツのファンの間では「再放送が第1話から始まらない」「同じ作品の再放送続きに飽きた」という不満と、「無料で見られるアニメが少ないと言いながら再放送に文句を言うのは矛盾している」という声が同居している。無料で浴びるほど見たいという飢餓感が、まだ生きている証拠でもある。

日本作品の海外定着は、配信だけでなく無料テレビが今も支えている

日本にいると、海外のアニメ人気はNetflixやCrunchyrollといった配信の話に見えがちだ。だがドイツでは、無料テレビの深夜アニメ枠が新しいファンを拾い続けている。配信は「すでに好きな人」が能動的に選ぶ場所で、地上波は「たまたま点けたら流れていた」という偶然の出会いを作る。『進撃の巨人』ほどの完結編がその枠に来る意味は小さくない。原作1億4000万部・18言語・180以上の国と地域という規模の作品でも、現地への浸透は一足飛びには進まない。日本のヒット作を海外へ売る側にとって、無料テレビは今も外せない一手だと分かる。

完結から3年近く、地上波でようやく幕を下ろす進撃がドイツで問うもの

物語としての『進撃の巨人』は2023年に終わっている。それがドイツの無料テレビでいま初めて幕を下ろすというズレに、海外展開のリアルが詰まっている。話題の熱が冷めた頃に、別の国では初めての熱が立ち上がる。日本のコンテンツが世界に根づくというのは、こういう時差の積み重ねなのだと、8月の深夜枠が教えてくれる。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。