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【ブラジル】アジカン、9年ぶり公演で過去最多23万人イベントの大トリ。NARUTO『遥か彼方』に大合唱

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/11
最終更新 2026/07/11
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【ブラジル】アジカン、9年ぶり公演で過去最多23万人イベントの大トリ。NARUTO『遥か彼方』に大合唱

3行サマリー

  • ロックバンドのアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が7月5日、サンパウロのアニメフレンズ2026で大トリを務め、9年ぶりのブラジル公演を果たした。
  • 会場となったアニメフレンズは4日間で過去最多23万人を集め、現地報道による経済効果は4億レアル(約100億円規模)にのぼった。
  • 締めの一曲はNARUTO第2期オープニング『遥か彼方』。ブラジルのファンがアニメ主題歌で最も沸いた事実に、日本アニメが音楽の輸出路になっている構造が表れている。

アジカン、9年ぶりのブラジル公演でアニメフレンズ2026の大トリを務めた

ワールドカップでブラジルが敗退した直後の日曜日でも、アニェンビ会場には大勢が残った。お目当てはアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)。日本のロックバンドが2026年7月5日、サンパウロで開かれたアニメフレンズ2026の最終日に登場し、フェスの大トリを務めました。ブラジルの土を踏むのは2017年以来、9年ぶりです。今回は結成30周年を記念する「30th Anniversary Tour」の一環で、メキシコ、ペルー、チリ、ブラジルと中南米各地を回るツアーの一都市にあたります。1996年に横浜で結成された4人組が、30年ぶんの曲を南米のファンの前で鳴らした夜でした。

Suco de Mangá報道:締めに用意されたのはNARUTO第2期OP『遥か彼方』だった

元ネタAsian Kung-Fu Generation encerra Anime Friends 2026 com show histórico de 30 anos(Suco de Mangá / 2026年)、Anime Friends 2026 bate recorde com 230 mil pessoas(Olhar Digital / 2026年7月6日)

O grupo retorna ao Brasil após apresentação memorável no Anime Friends 2017, quando levou milhares de fãs ao delírio.(グループは、数千人のファンを熱狂させた2017年のアニメフレンズ以来のブラジル凱旋となった)

現地メディアのライブレポートによれば、セットリストはアニメ主題歌に大きく寄っていました。『遥か彼方』(NARUTO第2期OP)、『Rewrite』(鋼の錬金術師)、『After Dark』(BLEACH)、『Blood Circulator』(NARUTO疾風伝)、『Re:Re:』(僕だけがいない街)、『Dororo』(どろろ)。日本のアニメを入り口にバンドを知ったブラジル人にとって、どれも聴き覚えのある曲ばかりです。そしてアンコールの最後に置かれたのが、原作版NARUTOを象徴する『遥か彼方』でした。

過去最多23万人・経済効果4億レアル、ブラジルは日本ポップカルチャーの中南米の中心に

アジカンが締めたアニメフレンズ2026は、7月2日から5日までの4日間で過去最多となる23万人を動員しました。会場は5万5000平方メートル、ステージは6つ。主催のマル・ディビジョンによると、サンパウロ市内で動いた経済効果は4億レアル(約100億円規模)に達したといいます。2003年に始まったこのイベントは、当初こそニッチな催しでした。それが23年を経て、中南米最大級のアジアポップカルチャーの祭典に育っています。

現地のライブレポートで繰り返し書かれていたのは、観客がバンドの他の優れた曲よりもアニメ主題歌に強く反応した、という点です。日本のロックシーンでの評価とは別の回路で、ブラジルではアニメの記憶とバンドの曲が結びついている。だからアンコールの『遥か彼方』で会場全体の合唱が最高潮に達したのは、レポーター自身も予想していた光景でした。

アニメ主題歌が海外で「代表曲」になる、日本コンテンツの輸出の形

日本国内では、アジカンはアルバムやフェスで語られるロックバンドです。ところがブラジルでは、まずアニメの主題歌としてバンドの名前が届き、そこからファンが増えてきました。同じアニメフレンズには、NARUTOの『GO!!!』で知られるFLOWも出演しています。日本の音楽が海を渡るとき、アニメが実質的な流通経路になっている。その構造が、この一夜にはっきり出ていました。

これは日本の音楽ファンや業界にとっても示唆があります。国内で評価が固まった曲でも、アニメの海外配信に乗ることで、別の市場で二度目の命を得ることがある。ブラジルのように現地ファンの熱量が可視化される国では、その効果が観客の合唱という数字より雄弁な形で表れます。裏を返せば、アニメ抜きで日本のバンドが単独で南米20万人規模のフェスの大トリを取るのは、今なお簡単ではない。そういう現実もセットで見えてきます。

アニメが連れてきたファンの前で、バンドの30年が交差した一夜

9年ぶりの再会、30周年、そして観客が最も沸いたのがアニメの曲だったという事実。アジカンのブラジル公演は、日本のコンテンツがどう海を越え、どう受け取られているかを一度に見せてくれました。バンドの30年と、アニメを通じて育ったブラジルのファンの時間が、『遥か彼方』の合唱でひとつに交わった。アニメフレンズ2026は、そんな夜で幕を閉じました。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。