【アメリカ】King Gnu『AIZO』、米国で最も聴かれた日本語曲に。呪術廻戦の主題歌がビルボード日本語チャート首位

3行サマリー
- King Gnu「AIZO」(TVアニメ『呪術廻戦』第3期のオープニング)が、ビルボード・ジャパンの「Japan Songs(アメリカ)」で1位。アメリカで最も聴かれた日本語曲になった(集計期間2026年6月12〜18日)。
- 同じ米トップ10には米津玄師「IRIS OUT」「KICK BACK」、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」など、アニメ主題歌が4曲。10曲の顔ぶれの多くがアニメ経由で海を渡っている。
- 呪術廻戦第3期のフィナーレ週には、日本を除く世界のチャートでも「AIZO」が1位。ストリーミングは週546万回・前週比190%まで跳ねた。
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King Gnu「AIZO」が、アメリカのJapan Songsチャートで首位を取った
ビルボード・ジャパンが国・地域ごとに集計している「Japan Songs」。世界のどこでどの日本の曲が聴かれているかを追うチャートで、そのアメリカ版(集計期間2026年6月12〜18日)の1位が、King Gnuの「AIZO」だった。TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」のオープニング主題歌が、いまアメリカで最も再生されている日本語曲、という結果になる。
King Gnuは東京藝術大学出身の常田大希を中心にしたバンドで、ロックにクラシックの素養と実験的な音づくりを混ぜる。アニメの王道オープニングとは少し毛色が違う音が、アメリカのリスナーの再生履歴の一番上に来た。
元ネタ:ビルボード・ジャパンが集計する国別「Japan Songs」チャート
元ネタ:【ビルボード】imase「NIGHT DANCER」3つの国と地域で日本語楽曲トップに(エンタメOVO/ビルボード・ジャパン、2026年6月25日)
「AIZO」はフランス、イギリス、アメリカ(略)の3か国で首位に。
この週は「AIZO」がフランス・イギリス・アメリカの3か国で同時に1位。imase「NIGHT DANCER」やTERIYAKI BOYZ「TOKYO DRIFT」も別の国で首位に立っていて、日本の曲が国ごとにバラけて聴かれている様子が見える。集計はLuminate Dataが200以上の国・地域のストリーミングとダウンロードを元にしていて、各国の傾向に重みをつけて算出している。
火をつけたのは、呪術廻戦第3期フィナーレの再生急増
「AIZO」の海外での伸びは、アニメの放送とぴったり重なっている。第3期「死滅回游 前編」がフィナーレを迎えた週、日本を除く世界のチャート「Global Japan Songs Excl. Japan」でも「AIZO」が1位を取った。オーディオとビデオを合わせたストリーミングは週546万回、前週から190%の増加だった。物語の最終回で気持ちが高ぶったところに主題歌がもう一度刺さる、という流れが数字にそのまま出ている。
King Gnuと呪術廻戦の縁は長い。劇場版『呪術廻戦0』の「一途」と「逆夢」、第2期「渋谷事変」の「SPECIALZ」、そして今回の「AIZO」で4曲目。「SPECIALZ」はバンドに世界チャート初の1位をもたらした曲で、「AIZO」はそれに続く2曲目の世界首位になる。YouTubeで再生数の多いKing Gnuの曲は、上位4曲のうち3曲が呪術廻戦がらみ(1位は2019年の「白日」)という状態だ。
アメリカのトップ10を見ると、半分がアニメの入口から入っている
アメリカの「Japan Songs」トップ10を並べると、日本の音楽がどんな経路で届いているかがよく分かる。2位はTERIYAKI BOYZ「TOKYO DRIFT」、3位はルシノ「ループザルーム(feat. 初音ミク)」、4位はimase「NIGHT DANCER」。そのあとに松原みき「真夜中のドア」、米津玄師「IRIS OUT」、Creepy Nuts「オトノケ」「Bling-Bang-Bang-Born」、米津玄師「KICK BACK」と続く。
「IRIS OUT」(チェンソーマン)、「KICK BACK」(同)、「Bling-Bang-Bang-Born」(マッシュル)、そして「AIZO」(呪術廻戦)。トップ10のうち4曲がアニメ主題歌で、初音ミクや「真夜中のドア」のようなネットとシティポップ再評価の流れも混ざる。海外のファンがKing Gnuを「あの呪術廻戦のバンドでしょ」と認識している、という声もSNSでは珍しくない。入口がアニメで、そこからバンドそのものに手を伸ばす人がどれだけ残るかが、次の勝負どころになる。
アニメ主題歌は、日本の音楽が海を渡るときの主要な入口になった
米津玄師の「KICK BACK」、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」、そしてKing Gnuの呪術廻戦の一連の曲。並べてみると、アニメの主題歌が日本の音楽を海外へ運ぶ回路として完全に定着したのが分かる。かつて「アニソン歌手」という言葉には少し下に見るニュアンスがあったけれど、いまや世界的なアニメの主題歌を任されることは、国際的に名前を知ってもらう一番の近道になっている。King Gnuのように、アニメがなければ届かなかったであろうリスナーに音が届き、そこから「白日」や「CEREMONY」まで聴いてもらえるなら、入口としては悪くないはずだ。
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