📊 3行サマリー

  • 『原神』『崩壊スターレイル』を擁する中国のHoYoverseが、崩壊シリーズ完全新作『崩壊:ネクサスアニマ』の第2回βテスト「進化テスト」を7月9日にPC・iOS・Androidで開催する。
  • ジャンルは「アニマ」と呼ぶ生き物の収集・育成+オートバトラー(オートチェス)。ポケモンやパルワールドが広げたクリーチャー収集に、HoYoverse流のガチャと探索を重ねた構成だ。
  • 日本はHoYoverse各タイトルで世界2位の課金市場。それでも日本のプレイヤーは「ブランドで売れる」派と「まだポケモンの方がいい」派にきれいに割れている。

📝 HoYoverse、崩壊シリーズのポケモン型新作を7月9日にβテスト

中国のHoYoverse(ホヨバ)が、崩壊シリーズ完全新作『崩壊:ネクサスアニマ』の第2回ベータテスト「進化テスト」を2026年7月9日から実施すると発表した。対応はPC・iOS・Androidの3つ。課金要素のない、終了後にデータを全消去するクローズドテストだ。テスター募集は6月22日スタートで、事前登録とアンケートに答えた人の中から抽選で参加権が配られる。

HoYoverseは日本でも『原神』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』でおなじみのメーカーだが、今回はこれまでのアクションやRPGとは毛色が違う。「アニマ」と名付けた生き物を捕まえて育て、オートバトラー方式で戦わせる。ざっくり言えば、ポケモン型のクリーチャー収集ゲームにHoYoverse流の演出を乗せた一作である。

📰 TheSixthAxis:「ポケモンやパルワールドとの比較を巧みにかわした」収集ゲーム

元ネタHonkai: Nexus Anima closed beta kicks off on 9th July(TheSixthAxis / 2026年6月26日)。日本語の告知はGAME Watch4Gamerでも出ている。

Neatly dodging comparisons to Pokémon or Palworld (well, not really), HoYoverse describe this as a creature-collecting adventure strategy game.(ポケモンやパルワールドとの比較を巧みにかわしつつ、いや、かわせてはいないが、HoYoverseはこれを「クリーチャー収集アドベンチャー戦略ゲーム」と呼んでいる)

記者が「かわせてはいない」とわざわざ皮肉るとおり、海外でも国内でも、この新作を見た第一声はほぼ「ポケモンだ」「パルワールドだ」で一致した。プレイヤーは収容施設から逃げた旅人として小さな町リアから世界を巡り、各地でアニマと出会う。絆が深まるとアニマは進化する。戦闘から離れれば町を散策し、アニマと自撮りをしたり、水属性のアニマに乗って水面を進んだり、希少な「クロマティック・アニマ」を探したりできるという。崩壊3rdのキアナら、過去作のキャラも顔を出す。

🔥 『原神』『スタレ』『ゼンゼロ』に続く新作、崩壊ブランド量産にファンの疲れも

HoYoverseはここ数年、『原神』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』と立て続けに大型タイトルを当ててきた。『原神』だけで全世界の登録アカウントは3億超。いずれのタイトルでも日本は中国本国と並ぶ最大級の課金市場だ。その実績を背に、今度はポケモンやパルワールドが盛り上げたクリーチャー収集というジャンルへ踏み込んできた。

ただ、矢継ぎ早の新作ラッシュには逆風もある。ゼンレスゾーンゼロが7月4日に2周年を迎える、まさにそのタイミングでの新規βだ。日本のコミュニティでは「崩壊シリーズを出しすぎてファンがついていけない」「ゼンゼロと客を食い合うのでは」という声も上がる。一方で、原神・スタレ・3rd・ゼンゼロでファン層がかなり分かれているから共倒れは起きにくい、という見方もある。評価はまだ定まっていない。

🇯🇵 日本のプレイヤーは「ガチャで強さが決まる対人は空虚」「まだポケモンがいい」

クリーチャー収集は、ポケモンを生んだ日本にとって本場のジャンルだ。それだけに、日本のゲーム掲示板やSNSの反応はかなり手厳しい。繰り返し挙がるのが、ガチャと対人要素の食い合わせの悪さである。あるユーザーは「ガチャで強さが決まるんだから、対人ゲームとしては空虚。それならまだポケモンの方がいい」と切り捨てる。HoYoverseのガチャは“すり抜け”前提という不信感も根強く、「いくらホヨバでも、これはやらない」という諦め気味の声もあった。

ジャンルそのものの飽和を指摘する人も多い。「パルワールドの影響か、最近モンスターを集めて一緒に旅するゲームが多すぎる。ガチャゲーでモンスター要素が当たるとは思えないし、もう飽和状態だ」。これが冷めた側の代表だ。逆に「崩壊のブランドパワーで、ある程度はヒットするのでは」という現実的な予想や、「日本はオートチェス系(TFTやクラッシュ・ロワイヤル)でも世界トップクラスにうまい。意外と流行るかも」と地力に期待する声もある。賛否はきれいに二分されている。

注文は具体的だ。「オートチェスなのに探索までさせるのはやめてほしい。ミホヨは何にでも探索をくっつけたがる」。原神以来のHoYoverse作品をやり込んだ層ならではの本音だろう。新規ジャンルへの興味より先に、見慣れた“HoYoverse文法”への食傷が出てくるあたりに、日本市場の成熟がにじむ。

🏁 収集ゲームの本場・日本で問われる「ブランドか、ゲーム性か」

『崩壊:ネクサスアニマ』が日本で試されるのは、結局「HoYoverseというブランドは、ポケモンの土俵でも通用するのか」の一点だ。原神やスタレで証明済みの世界観づくりと集金力をもってしても、収集ゲーの本場・日本のプレイヤーは「ブランドで売れる」と「中身はポケモンに敵わない」の間で揺れている。7月9日からの進化テストは、その答え合わせの初回になる。課金なしのテストで「アニマがかわいい」「対戦が面白い」をどれだけ引き出せるか。そこが日本での本サービスの成否を分けると見ている。