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【アメリカ】ブシロードの『パルワールド』カードが品薄で謝罪。50ドルの箱がeBayで160ドル、日本は包装を外して販売

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】ブシロードの『パルワールド』カードが品薄で謝罪。50ドルの箱がeBayで160ドル、日本は包装を外して販売

3行サマリー

  • ブシロードの『パルワールド オフィシャルカードゲーム』は7月30日に世界同時発売。第1弾「パルパゴスの夜明け」は発売前の予約だけで350万パックに達した
  • 発売から2週間たっても品薄が解消せず、公式は8月12日に「心よりお詫び申し上げます」と謝罪した
  • 原作『パルワールド』は2024年1月の早期アクセス開始から全世界で3200万人が遊んでいる

ブシロードの『パルワールド』カードゲーム、発売2週間で品薄。8月12日に公式が謝罪

ブシロードが7月30日に世界同時発売した『パルワールド オフィシャルカードゲーム』が、2週間たっても店頭に戻らない状態が続いています。公式Xは8月12日、「現在品薄の状況が続いており、楽しみにしてくださっている皆さまに商品を手に取っていただけない状況となっておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と投稿しました。より多くの人に届けるための対策を検討中で、次の一手は近くあらためて知らせるとしています。

供給が追いつかない兆しは、発売前からありました。ブシロードは7月9日、第1弾ブースターパック「パルパゴスの夜明け」が世界で350万パックに達したと発表しています。予約の段階でこの数字です。ふたを開けてみれば、それでも足りませんでした。

Kotaku「ポケモン公式が同じ謝罪を出すには3か月かかった」

出典Palworld’s Brand New Trading Card Game Is Out Of Stock And Plagued By Scalpers(Kotaku / 2026年8月14日)

出典Palworld TCG developers apologize as the game sells out across retailers amidst higher-than-anticipated demand(AUTOMATON WEST / 2026年8月14日)

Palworld’s TCG creators have been quick to apologize and are promising future updates on how it intends to address the issue.
(パルワールドのカードゲーム側はすぐに謝罪し、今後の対応を追って知らせると約束している)

記事を書いたKotakuのジョン・ウォーカー記者は、ポケモンカードの転売問題に対してポケモン側が同じような謝罪を出すまで3か月かかったと指摘し、ブシロードの反応の速さをそこと比べています。皮肉と評価が半分ずつ混じった書き方でした。

原作は全世界3200万人。初のカード化に、最初に並んだのは転売業者だった

『パルワールド』はポケットペアが手がけたモンスター育成とサバイバルを混ぜたゲームで、2024年1月19日の早期アクセス開始から全世界のプレイヤー数が3200万人を超えています。海外では「銃を持ったポケモン」と呼ばれ続けてきた作品で、その初めての公式カードゲームです。第1弾には50体を超えるパルが描き下ろしで収録されました。

Kotakuによると、執筆時点で定価およそ50ドルの英語版ブースターボックスが、eBayでは最低でも160ドル、多くは200ドル近くで出品されています。GamesRadarは発売翌日の時点で、一部のカードが最高4000ドルで取引されていたと伝えました。カードの中身の評判が固まる前に、値段のほうが先に動いた形です。

英語圏の受け止めは「ポケモンの真似を徹底しすぎ」。買えない不満と作品への期待が同居

現地の論調は、批判一色ではありません。Kotakuは冒頭で「ポケモンを露骨に真似する姿勢が徹底しすぎていて、転売と品切れまで再現してしまった」と書きました。あきれながらも面白がっている、という温度です。

GamesRadarは、想定を超える需要と転売業者のせいで「ポケモンの対抗馬を楽しむことがほぼ不可能になっている」と報じています。遊びたい人ほど手に入らない、という順番の悪さがそのまま不満になっています。

もう一つ、ウォーカー記者は他媒体に出ていた初期レビューの多くに、気づきにくいほど小さな有料広告の表記が付いていたことにも触れました。買えないうえに、評判の中身も割り引いて読まないといけない。英語圏のカードゲームファンにとっては、ここがいちばん引っかかる部分です。実際の遊び心地については、ポケモンカードの焼き直しではなく独自の仕組みがありそうだ、という見立ても同じ記事の中に書かれています。

日本の再出荷は包装を外して。対応の速さがポケモンとの差になった

AUTOMATON WESTとKotakuによると、ブシロードは8月14日の夕方に日本のポップアップストアへ再出荷し、ボックスを覆う透明フィルム(シュリンク)を外した状態で販売すると告知しました。両媒体は、未開封のまま高値で流す動きを断つための措置とみられると伝えています。中身が見える状態で売る、という判断は思い切ったものですが、カードゲームの転売対策としては理にかなっています。

日本の読者には、この構図に見覚えがあるはずです。ポケモンカードでも『ワンピース』カードでも、発売日の店頭に並ぶのは遊びたい人だけではありませんでした。違いは速さです。ブシロードは発売から13日で謝罪し、対策の方向まで先に出しました。手に入らない状況そのものは変わっていませんが、黙って品薄を続けるのとは印象がまるで違います。

『パルワールド』は本編でも、海外から「ポケモンに似すぎている」と言われ続けながら結果を出してきた作品です。カードゲームでも同じ道をたどっていて、今度は品薄と転売という、いちばん歓迎されない形でポケモンに追いついてしまいました。次の出荷でどこまで戻せるかを見たいと思います。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。