【アメリカ】ディズニー、スクウェア・エニックス『キングダムハーツ』の小売売上10億ドル超を初公表。海外ファンは祝福より「本編をもっと出して」

3行サマリー
- ディズニーが8月13日の公式記事で「小売で10億ドルを超えたゲームが9本ある」と明かし、その一つにスクウェア・エニックスの『キングダムハーツ』を挙げました
- ディズニーのゲーム事業はライセンス先を含めて年およそ35億ドルの消費者支出を生み、直近の会計年度は40億ドルを超えています
- シリーズのパネル「DEEP DIVE into KINGDOM HEARTS」は現地時間8月15日16時30分にD23で開かれ、『キングダムハーツIV』共同ディレクターの安江泰氏が登壇します
ディズニーが『キングダムハーツ』を「小売10億ドル超の9本」に初めて名指しした
ディズニーが8月13日に公開した公式記事に、日本のファンには聞き逃せない一文が入っていました。小売で10億ドルを超えたタイトルが9本あり、そのうちの一つがスクウェア・エニックスの『キングダムハーツ』だ、というものです。
ただし、9本のうちディズニーが名前を出したのは『キングダムハーツ』と『マーベル ストライクフォース』の2本だけ。残りの7本は伏せられたままで、10億ドルという金額に何がどこまで含まれるのかも説明されていません。それでも、2002年3月に日本で始まったシリーズが、共同で権利を持つディズニー自身の口から「10億ドル級」と呼ばれたのは初めてのことです。
ディズニー幹部シェプトー氏「小売で10億ドルを超えたゲームが9本ある」
発言の主はショーン・シェプトー氏(Sean Shoptaw)。グローバルゲーム・デジタルエンターテインメント担当の上級副社長で、投資家向けの色合いが濃い記事のなかで、ディズニーのゲーム事業がどこまで来たかを説明する流れで出てきた数字です。
出典:How Games Are Helping Shape Disney’s Next Chapter(The Walt Disney Company / 2026年8月13日)
出典:As Kingdom Hearts 4 fans await an update at D23, Disney says the JRPG series is now a $1 billion franchise(GamesRadar+ / 2026年8月14日)
nine games that have grossed over $1 billion at retail(小売で10億ドルを超えたゲームが9本)
同じ記事によると、ディズニーのゲーム事業はライセンス先との協業を含めて過去4年間で年およそ35億ドルの消費者支出を生み、直近の会計年度には40億ドルを超えました。10億ドル級の9本のうち半分以上は過去12年のあいだに生まれたもので、24年目の『キングダムハーツ』はそのなかでは古株にあたります。
24年で13作、うちナンバリングの本編は3本だけ
『キングダムハーツ』は2002年、スクウェア(当時)とディズニーが組んで生まれました。ソラという日本のゲームらしい主人公が、ドナルドやグーフィーを連れてディズニーの世界を渡り歩く。企画書の段階で止まっていてもおかしくない組み合わせが、24年で13作まで続いています。
ただ、その13作のうちナンバリングの本編は『I』『II』『III』の3本だけ。残りは外伝と、移植・再収録のパッケージが占めます。累計の売上本数についてはGamesRadar+が3800万本超と伝えていますが、これはスクウェア・エニックスが過去に公表した数字で、昨年の『オールインワンパッケージ』や今年の『キングダムハーツ コレクション』が出る前のものです。
ディズニー側が金額のスケールに触れたのは今回が初めてでした。日本発のシリーズが、アメリカの巨大企業が自社のゲーム事業を語るときの代表例として名前を出される。そこは素直に驚いた部分です。ついでに言えばこのシリーズ、ディズニー元最高経営責任者のマイケル・アイズナー氏が「なぜ承認したのか覚えていない」と語ったことでも一度話題になりました(当サイトの過去記事)。その企画が、20年以上たって公式の実績リストに載っています。
Redditで最も支持された反応は、祝福ではなく「本編をもっと出して」
この話題は海外の掲示板Redditのゲーム板(r/gaming)にも立ち、8月14日の投稿は3800票超・コメント534件を集めました。目を引いたのは、上位に並んだ反応がどれも祝福ではなかったことです。
最も票を集めた投稿(約1400票)は、全部大文字で「本編をもっと頻繁に出してくれ」。次点(約880票)は、ディズニーがこのシリーズのグッズ展開に冷淡だったという指摘で、一番かわいがられていない継子のような扱いをしなければどこまで伸びたことか、という趣旨でした。3番目(約650票)は「好きなんだけど、いまだに話が理解できない」。本編3本に対して外伝と再収録が10本、という配分を思うと、10億ドルの報せがむしろ不満に火をつけたのも分かる気がします。
触れてこなかった側の戸惑いも出ていました。PC Gamerのテッド・リッチフィールド記者は署名記事で、自分は年齢的にも持っていたハードの面でも直撃世代のはずなのに、このシリーズだけは通り過ぎてしまったと書いています。熱心なファンと、まったく触れていない層とが同じ数字を見て別々の感想を持つ。10億ドルの内訳が公開されていないぶん、余計にそうなったのだと受け止めました。
なお、ここで挙げた個別の書き込みはいずれも匿名で、事実の裏づけとしては扱っていません。掲示板では「金額より本編を」という受け止めが目立った、という程度に読んでいただければと思います。
次の焦点は8月15日のD23パネル。『キングダムハーツIV』の続報が出るか
タイミングは狙ったようにそろいました。ディズニーのファンイベントD23では、現地時間8月15日16時30分(日本時間16日の朝)に「DEEP DIVE into KINGDOM HEARTS」というパネルが予定されています。登壇するのは『キングダムハーツIV』共同ディレクターの安江泰氏、ソラ役のハーレイ・ジョエル・オスメント氏、リク役のデイビッド・ギャラガー氏ほか。ディズニー公式のYouTubeチャンネルなどで配信されます。
『キングダムハーツIV』は2022年の発表からしばらく音沙汰がなく、映像が出たのは今年6月です。発売時期はまだ示されていません。日本のプレイヤーが待っているのは10億ドルという数字ではなく、4本目の本編がいつ遊べるのかという一点でしょう。ディズニーが金額の面でシリーズを持ち上げた直後にこのパネルが来る、という順番そのものが読みどころです。看板に見合う中身が返ってくるのか、答え合わせは明日の朝に出ます。
いま読まれている記事
【アメリカ】無職転生III 第13話「日記」で英語圏の評価が割れた。レビューは10点中2.5点、ファンは「年間ベスト」
【アメリカ】任天堂『ファイアーエムブレム 万紫千紅』海外870人投票で最多は24時間プレイ。クリア時間の集計サイトはデータ不足
【アメリカ】日本ファルコム『空の軌跡 the 2nd』、Steam同時接続1万5154人。前作the 1stは2つのアプリに分かれていた

