📊 3行サマリー
- ベトナムのSky MavisがAxie新作MMO「Atia’s Legacy」のPlaytest 2を2026年4月8日に開始。総額1,500 bAXSの賞金プールを用意した。
- 戦闘は単一Axie操作に再設計、5種の新武器・2体の新ボス・10ステージのダンジョンを追加。Risk-it-all Dungeonでは敗北時にAxieが永久削除される。
- Sky Mavisは2024年に純利益$13.4M(前年比3倍)まで業績回復。Atia’s LegacyはピークAXS時価総額$3Bからの再起をかける2026年内グローバルリリース予定の本命タイトル。
📝 Sky Mavis、Axie新作MMO「Atia’s Legacy」Playtest 2を4月8日開幕——単一Axie操作に再設計
ベトナム・ホーチミン市拠点のSky Mavisが、開発中のWeb3 MMO「Axie Infinity: Atia’s Legacy」の第2回プレイテストを2026年4月8日に開始した。当初3月中旬予定だったが、開発・機能統合の時間確保のため4月にスライドしている。今回のテストでは戦闘システムが「単一Axie操作」に再設計され、Playtest 1で実装されていた3体スクワッド戦闘から大幅に方向転換した。プレイヤーは1体のAxieを基本攻撃・必殺技・ダッシュの3操作で動かす。
📰 The Lunacian公式ブログ:5種の新武器と2体の新ボス、10ステージのダンジョンも追加
元ネタ:Atia’s Legacy Playtest 2 is LIVE!(The Lunacian / Sky Mavis公式ブログ / 2026-04-08)
Combat has been rebuilt around single axie control with a basic attack, an ultimate, and a dash. This playtest also introduces a 10-stage dungeon mode, five new weapons, and two new bosses.
Playtest 2では「Dagger(ダッシュ&テレポート)」など5種の新武器、ボス「Kilnbane」を含む2体の新エネミー、10ステージのダンジョンモードが追加された。希少な「Mystic Axie」も持ち込み可能で、固有のビジュアルとステータスボーナスが付与される。SpeedrunnerチャレンジとFan Art Contestで総額1,500 bAXSの賞金プールも設定されている。
🔥 「Risk-it-all Dungeon」がHP全損で装備喪失+Axie永久削除——AXSピーク$3Bからの本気の再起
今回のテストで最大の話題は「Risk-it-all Extraction Dungeon」だ。HPを全損するとプレイヤーは装備中のアイテムをすべて失い、最悪の場合Axie本体が永久に削除されるという、ブロックチェーンゲームとしては極めて高リスクな仕様だ。Sky Mavisは「極端なリスクのため、Playtest 2で機能を試験し、フル実装前にコミュニティのフィードバックを集める」と説明する。背景にはSky Mavisが置かれた経営状況がある。AXSの時価総額はピーク$3Bから現在$326M(FDV)まで縮小したが、2024年には純利益$13.4M(前年比3倍)・売上$35.2M(前年比+51%)と業績回復に成功。21%の人員削減を経て、Atia’s Legacyを2026年内グローバルリリース予定の本命タイトルに据えている。Playtest 1から半年、開発開始の2024年5月から約2年をかけて到達した第2弾だ。
🇯🇵 日本のNFTゲーム市場が縮小する中、Atia’s LegacyはWeb3 MMOの試金石——dGameや日本Web3勢の参照点に
日本のWeb3ゲーム業界にとってAtia’s Legacyは無視できない試金石となる。2021〜2022年のAxie Infinity全盛期には、フィリピン・ベトナムを中心としたPlay-to-Earnモデルが日本の暗号資産メディアでも連日報じられ、ダブルジャンプドットコムやクロスリンクなど日本企業もNFTゲーム参入を加速した。しかしその後、AXS価格暴落とSLPトークンの価値急落で「稼げないゲーム」の代表例として批判を浴び、日本のNFTゲーム市場は縮小局面が続いている。一方、金融庁は2025年以降、暗号資産の税制改正やステーブルコイン規制の整備を進めており、ブロックチェーンゲームの再評価機運も高まる。Atia’s Legacyが「Risk-it-all」のような大胆な設計でWeb3ネイティブの体験を提示できれば、日本のWeb3ゲーマー・開発者にとって「次のAxieショック」の参照点になる。一方で、Axie永久削除という仕様は日本の消費者保護観点(資産性NFTの不可逆損失)から論争を呼ぶ可能性もあり、日本のNFTゲーム規制議論にも影響を与える。
🏁 Atia’s LegacyがWeb3 MMOの分岐点——年内グローバル版の出来栄えがAxieブランドの命運を決める
Sky Mavisは新作を「New Game, Same DNA(新ゲーム、同じDNA)」と表現しており、Axie Infinityブランドを継承しつつ、戦闘・進行・経済モデルすべてを刷新する野心的な計画だ。Playtest 2の結果次第で、年内グローバル版の最終仕様が固まる。Web3ゲーム全体が「Play-to-Earn」モデルから「Skill-to-Own」モデルへ移行する中、Atia’s LegacyがAxie復活を実現できるかは、日本を含むアジアのWeb3ゲーム市場全体の流れを左右する分岐点になる。


