スティール・ボール・ランOP「SPIN」の海外人気|Kroiが海外の日本語曲チャートで初の1位、米英仏ブラジルでも首位

3行サマリー
- Kroi「SPIN」が、日本を除く世界の日本語曲チャートで初の1位。9月25日〜10月1日の1週間で323万回再生された
- 国別チャートではアメリカ・イギリス・フランス・ブラジルの4か国で1位。13週続いた「TOKYO DRIFT」の首位を止めた
- 公式のノンクレジットOP映像は公開から約15日で1,441万回再生。海外Redditの公式スレッドは2,947ポイントを集めた
スティール・ボール・ランのOP「SPIN」、配信1週目で海外の日本語曲チャート首位
アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』のオープニング曲、Kroiの「SPIN」が、Billboard JAPANのチャート「Global Japan Songs Excl. Japan」で1位になりました。日本を除く200以上の国と地域のストリーミングとダウンロードを集計したチャートで、Kroiが首位に立つのは初めてです。
集計期間は2026年9月25日〜10月1日。再生回数は323万回で、前週の568%にあたります。前週は9月24日の配信開始日1日分しか集計されていませんでした。それでもトップ100に入っていたので、フルに数えた最初の週で一気に頂点に届いた形です。
2位に下がったのはTERIYAKI BOYZ「TOKYO DRIFT (FAST & FURIOUS)」です。生成AIで映画の名場面を改変するミームで再ブームになり、13週連続で首位を守っていました。首位が入れ替わるのは3か月ぶりです。
Billboard JAPAN「4か国で日本語曲トップ」、米英仏ブラジルで1位
出典:【ビルボード】Kroi「SPIN」グローバル・ジャパン・ソングス初の首位(Billboard JAPAN / 2026年10月8日)
出典:【ビルボード】Kroi「SPIN」4か国で日本語曲トップ 『ヒロアカ』10周年記念歌唱曲もトップ10入り(Billboard JAPAN / 2026年10月8日)
国別の日本語曲チャート「Japan Songs」の同じ週のデータでは、「SPIN」はフランス・イギリス・アメリカ・ブラジルで1位でした。トップ10には南アフリカ(2位)、ドイツ(3位)、タイ(7位)でも入っています。国別チャートがあるのは13の国と地域なので、その半分以上でトップ10に入った計算です。Kroiはこの結果に次のコメントを寄せています。
こうやって自分たちの曲が世界で聴かれているのを見ると、本当に嬉しいです。
同じ週の総合トップ10には、ほかにもアニメの主題歌が3曲入っています。米津玄師「IRIS OUT」(劇場版『チェンソーマン レゼ篇』)が5位、同じく米津玄師の「KICK BACK」(『チェンソーマン』)が8位、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」(『マッシュル-MASHLE-』)が9位です。新曲のSPINは、こうした定番の上に立ちました。
なぜアメリカとヨーロッパで強いのか、西部劇の音とジョジョ旧作の再生増
理由は2つ考えられます。1つは曲の作りです。『スティール・ボール・ラン』は19世紀末のアメリカ大陸を馬で横断するレースの物語です。Kroiは、エンニオ・モリコーネやザ・ベンチャーズを思わせる西部劇風の音に、ファンクやソウル、ヒップホップを混ぜたと説明しています(The Outerhaven)。舞台の空気をそのまま音にした曲で、欧米の視聴者には耳なじみのある音色です。
もう1つは、ジョジョというシリーズの厚みです。Billboard JAPANによると、同じ週はシリーズの歴代主題歌やサウンドトラックの再生も伸びました。菅野祐悟のサントラ曲「Dance with STEEL BALL RUN」は前週比157%、第2部のOP、Coda「BLOODY STREAM」は同118%です。新しいOPをきっかけに、海外のファンが昔の曲までさかのぼって聴いている様子が数字に出ています。
作品自体も、海外で同時に見られています。2nd STAGEのNetflixでの成績はスティール・ボール・ラン2nd STAGE、Netflix世界8位・200万視聴にまとめています。
ノンクレジットOPは約15日で1,441万回、海外Redditは「映像が凄い」が最多
Warner Bros. Japan Animeの公式YouTubeで9月24日0時(日本時間)に公開されたノンクレジットOP映像は、10月9日9時30分の時点で1,441万6,638回再生されていました。高評価は約33万6,000件です。Kroiの公式チャンネルが10月5日21時に公開したMVも、3日半で171万回に達しています。
MVのコメント欄では英語の投稿も上位に並びます。「Straight up carrying the legacy of peak jojo ops(最高だった歴代ジョジョOPの系譜をしっかり継いでいる)」には5,807件の高評価が付きました。
Redditのジョジョ専門コミュニティ r/StardustCrusaders では、OPの公開3分後に立った公式スレッドが2,947ポイント(高評価率98%)、コメント447件を集めました(10月9日9時35分時点)。ただ、最も支持されたコメントは手放しの絶賛ではありません。
- 「映像はとんでもない。曲はそのうち好きになるかも」(854ポイント)
- 原作の後半に出てくる要素が映像に仕込まれていることを指摘するコメント(375ポイント)
- 別スレッド「SPINはファンが作ったほかのOPよりずっとSBRらしい」(939ポイント、コメント116件)
公開直後は映像への称賛が先に立ち、曲は「聴くうちに好きになる」という受け止めが目立ちました。そこから1週間で海外チャートの首位まで届いたのは、個人的にも印象的でした。歴代OPへのオマージュを探すスレッド(1,592ポイント)や、歌い方を主人公ジョニィが「アメリカなまりの日本語で歌っている」と見立てる投稿(931ポイント)も上がっています。
一方、エンディング曲は賛否が割れています。r/StardustCrusadersでは「EDは期待外れ」と題したスレッドが1,075ポイントを集めました。OP映像の日本語コメントでも「ED先に聞いたせいで絶望してたけどOPは安定して良くて安心した」に5,323件の高評価が付いています。OPとEDで評価がはっきり分かれているのが、今回の特徴です。
アニメOPが新曲のまま海外チャートの頂点へ、ジョジョ7部が開いた入口
海外の日本語曲チャートは、ここ数か月「TOKYO DRIFT」や「真夜中のドア」のように、ミームや再ブームで掘り起こされた曲が上位を占めていました。そこにアニメの新曲が、配信から1週間で割って入りました。国別でも、アメリカ・イギリス・フランス・ブラジルの4か国で同時に1位です。配信から1週間の新曲としては、かなり強い数字だと受け止めました。
Kroiがこの海外チャートで1位を取るのは今回が初めてです。ジョジョのOPは、海外のファンが毎週見る入口です。その入口に立ったことで、Kroiの曲は一気に海外で聴かれるようになりました。次の注目点は、2週目以降も首位を保てるかです。
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