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タイ版『HiGH&LOW』新予告、15時間で23万回再生。海外ファンが沸いたのは日本の原作より出演者の顔ぶれ

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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タイ版『HiGH&LOW』新予告、15時間で23万回再生。海外ファンが沸いたのは日本の原作より出演者の顔ぶれ

3行サマリー

  • タイのGMMTVが11月3日、タイ版『HiGH&LOW Born to Be High』の新予告を公開し、約15時間半で23万1,030回再生、高評価1万9,413件に達しました
  • 発表会のハッシュタグ #GMMTVNEXT は海外20か国のうち18か国でXトレンド1位、#HiGHandLOWSeries はタイで最高2位を記録しました
  • 日本テレビとLDHの合弁会社 HI-AX が企画を提供した、シリーズ初の海外版です。ところが予告の上位コメント80件で、日本の原作に触れたものは0件でした

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GMMTV、11月3日の発表会でタイ版『HiGH&LOW』の新予告を公開

タイの制作会社GMMTVは11月3日、2027年の作品群を披露する発表会「GMMTVNEXT」を開き、タイ版『HiGH&LOW Born to Be High』の新しい予告映像を公式YouTubeで公開しました。公開は日本時間11月3日20時43分、長さは3分10秒です。タイ語題は「ท้าตายแต่เกิด」で、直訳すると「生まれた時から死に挑む」といった意味になります。

この作品は、日本テレビとLDHのドラマ『HiGH&LOW』のタイ版です。予告は日本時間11月4日12時20分の時点で23万1,030回再生、高評価は1万9,413件でした。2025年11月に出たパイロット予告は1年かけて125万回に届いており、今回はその2割近くを半日あまりで集めた計算になります。

日本テレビの発表では、シリーズ初の海外版として2027年に放送予定

出典:HiGH & LOW Born to be High ท้าตายแต่เกิด | GMMTVNEXT(GMMTV OFFICIAL / 2026年11月3日)

出典:Nippon TV’s hit action drama series High & Low to be adapted in Thailand by GMMTV and Parbdee Tawesuk(Prensario / 2025年11月)

Marking the franchise’s first international expansion, the series is slated to air in 2027.

日本テレビの発表によると、タイ版はGMMTVと Parbdee Tawesuk が共同で制作します。原作の企画は、日本テレビとLDH JAPANの合弁制作会社 HI-AX が提供しています。HI-AX にとっては初めての海外リメイク契約です。出演はタイの人気俳優13人で、SNSのフォロワーは合わせて3,700万人を超えるとされています。名前が挙がっているのは NANON、SKY、NANI、POND らです。LDH JAPAN の EXILE HIRO 会長は、シリーズ10周年の年にタイで新しい章が作られることを光栄だとコメントしています。発表会の会場では、タイのメディア MBTPost が出演者インタビューを生配信しました。

東南アジア4か国でXトレンド入り。熱源はGMMTV俳優のファン層

反響の大きさは、X(旧Twitter)のトレンドに出ています。trends24 で日本時間11月4日11時台に見た直近24時間のトレンドでは、#HiGHandLOWSeries がタイで最高2位に入り、13時間ランクインしていました。マレーシアでは最高6位、インドネシアでは最高10位、フィリピンでも入っています。「High & Low」という語も、タイで20時間、マレーシアで19時間トレンドに残りました。

これだけ広がったのは、作品の知名度より出演者のファン層が厚いためです。発表会のハッシュタグ #GMMTVNEXT は、観測した海外20か国のうち18か国で1位でした。同じ時間帯のトレンドは、GMMTVの俳優ペアの名前を組み合わせたファンのハッシュタグで埋まっています。GMMTVのドラマは、ペアごとに国境を越えたファンが付く仕組みで支えられています。人気俳優を1本の作品に集めれば、それぞれのファンが一斉に動きます。日本テレビが強調した「フォロワー合計3,700万人」は、この仕組みをそのまま数字にしたものです。

予告の上位コメント80件、日本の原作に触れたものは0件

海外ファンが見ているのは、日本の原作よりタイの出演者です。予告のコメント欄(日本時間11月4日11時台で1,410件)を「人気順」で上から80件見ると、俳優の William(William Jakrapatr)の名前が入ったコメントが51件ありました。POND の名前は11件です。「アクション」「ギャング」「マフィア」といった役柄やジャンルに触れたものは13件でした。一方、日本版や原作、LDH や EXILE に触れたコメントは1件もありませんでした。

コメントで目立つのは、普段は恋愛ドラマで見る俳優がアクションに挑むことへの驚きです。「こんなに多くの人気俳優が1本に出るなんて」という声も多く見られました。英語圏のリアクション動画チャンネル Full Disclosure も、公開当日に予告への反応動画を出しました。タイトルには「STAR STUDDED LINEUP(スター勢ぞろい)」と付けています。注目の中心は、やはり配役でした。原作を知る立場から見ると、日本版の話題が一つも出てこないのは少し意外に感じました。

日本でも #GMMTVNEXT は2位。原作ファンとタイドラマのファンは別々に待っている

日本のXでも、#GMMTVNEXT は11月4日にかけて最高2位まで上がり、6時間ランクインしました。2025年のパイロット予告には、13言語のファン字幕が付いています。日本語の字幕もその1つです。タイドラマのファンは、日本にも以前からいます。

ただ、日本で『HiGH&LOW』といえば LDH のアーティストが総出演する作品です。日本の原作ファンが期待するものと、海外ファンが予告に見ているもの(GMMTV俳優の新しい一面)は重なっていません。シリーズ初の海外版は、原作を知らない層にまで届くのか。それとも、出演者のファンの中だけで盛り上がって終わるのか。2027年の放送では、そこが見どころになります。

『HiGH&LOW』の海外進出は、GMMTVのファン層を足がかりに始まった

タイ版『HiGH&LOW』の新予告は、公開から半日あまりで23万回再生、東南アジア4か国でXトレンド入りという反響を集めました。その熱は、日本のIPそのものより GMMTV が集めた俳優陣から来ています。日本テレビと LDH にとっては、原作の名前を知らない海外の視聴者にフォーマットを届ける入口ができたことになります。原作の知名度ではなく俳優の力で広がる形は、日本のドラマを海外に売り出すときの一つの型になりそうだと受け止めました。2027年の放送までに、出演者の正式な一覧や配信先がどこまで明らかになるか、続報を追います。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。