📊 3行サマリー
- YOSHIKIが2025年11月20日、サウジアラビアの世界遺産ヘグラで開かれた「Hegra Candlelit Classics」に日本人として初めて出演した。
- 舞台は約2000年前のナバテア王国の墳墓群。これまで世界的な巨匠だけが招かれてきたシリーズで、日本人の起用は初めて。
- 2025年は日本とサウジの国交樹立70周年。YOSHIKIにとっては3度目の首の手術から復帰した後、最初の海外公演でもあった。
📝 YOSHIKI、自身の誕生日にサウジの世界遺産で日本人初の単独公演
X JAPANのYOSHIKIが、サウジアラビア北西部アルウラにある世界遺産ヘグラで演奏した。2025年11月20日、ちょうど自身の誕生日にあたる夜のことだ。会場は約2000年前にナバテア王国が岩肌を削って造った巨大な墳墓群で、無数のキャンドルに照らされた砂漠の遺跡がそのままステージになった。代表曲「紅」を演奏した場面では、古代の岩壁が深い赤に染め上げられたという。
このコンサートシリーズ「Hegra Candlelit Classics」は、これまで世界的な巨匠だけが招かれてきた。日本人がこの舞台に立つのは、YOSHIKIが初めてだ。
📰 WOWOWが独占放送、新曲『LARMES』と『ALULA』を初披露
元ネタ:YOSHIKI サウジアラビアでの最新コンサートを1/24にWOWOWで独占放送&配信(PR TIMES/WOWOW / 2026年1月19日)
「Hegra Candlelit Classics」は選ばれし世界的巨匠だけが出演してきたコンサートシリーズで、日本人としてこの栄誉に浴するのはYOSHIKIが初となる。
公演の模様は2026年1月24日、WOWOWが独占で放送・配信した。フランス語で「涙」を意味する新曲「LARMES」と、世界的なトランペッター、イブラヒム・マーロフと共作した「ALULA」が、この夜に初めて披露されている。アルウラという土地の名をそのまま曲名にしたあたりに、この公演にかけた思い入れが見える。
🔥 きっかけはeスポーツW杯——サウジ王子との縁が世界遺産の舞台を生んだ
なぜYOSHIKIにオファーが届いたのか。話は2024年8月にさかのぼる。サウジで開かれたEsports World Cupに招待され現地を訪れた際、ファイサル・ビン・バンダル王子と知り合った。その縁が、今回の出演につながったという。
YOSHIKIにとっては、2024年10月に受けた3度目の首の手術から復帰して以降、初めての海外公演でもあった。ドラマーとして首を痛め続けてきた人が、復帰の場に選んだのが砂漠の遺跡だったわけだ。点で見ると派手な話題だが、線でつなぐと「サウジが日本のエンタメ人脈を一つずつ手繰り寄せている」という流れの中にこの公演がある。
🌍 サウジ王族も来場、国交70周年の文化交流として迎えられた
会場にはサウジ王室の関係者や駐サウジ日本大使、各国からのファンが集まった。海外メディアも「日本人アーティストとして史上初」とこぞって報じ、Pollstarなど音楽業界紙はこの起用を「歴史的」と位置づけている。
背景にあるのが、2025年が日本とサウジの国交樹立70周年だったことだ。サウジは「ビジョン2030」のもとで石油依存から脱却するため、エンタメや観光に巨額を投じている。日本のアニメやゲーム、音楽はその目玉コンテンツの一つで、YOSHIKIの世界遺産公演は、両国が用意した記念の舞台装置でもあった。現地にとっては「日本の伝説的ミュージシャンを自国の至宝の前に立たせた」という、文化外交の成功例として受け止められている。
🏁 「砂漠の遺跡×ロックの貴公子」が示す、日本音楽の新しい輸出先
サウジでの日本人アーティストのライブは、これまでアニソン勢が中心だった。2019年のLinked Horizon、2022年のSACRA MUSIC勢と、舞台はおおむねアニメイベントの中にあった。今回のYOSHIKIは、その枠から一歩出て「世界遺産での単独クラシック公演」という最上級の場に日本人が呼ばれた、という点で意味が違う。日本の音楽が、アニメの付随物としてではなく、それ単体で中東のハイエンドな文化イベントに招かれ始めた——その最初の一例として記録しておきたい一夜だった。


