2026年8月10日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
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【韓国】SBS歌謡大典、司会の3人が生放送で言葉に詰まり制作陣が舞台へ。日本もU-NEXTで同時に生配信していた

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【韓国】SBS歌謡大典、司会の3人が生放送で言葉に詰まり制作陣が舞台へ。日本もU-NEXTで同時に生配信していた
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3行サマリー

  • 8月9日に一山(イルサン)キンテックスで開かれた『2026 SBS歌謡大典 SUMMER』は28組が出演。生放送の途中で進行が止まり、制作陣が舞台に上がってキューシートを確認する場面がそのまま流れました
  • 司会はRIIZEソンチャン、Hearts2Heartsイアン、NCT WISHシオンの3人。歌謡大典としては珍しく、3人ともSMエンターテインメント所属です
  • 韓国の掲示板TheQooでは、この件を伝えるスレッドが立ってから1時間半ほどで閲覧42,038回、コメント407件(8月10日10時20分、当編集部が実測)

生放送が止まり、制作陣が舞台に上がってキューシートを確認した

8月9日の夜、韓国・一山(イルサン)のキンテックスで『2026 SBS歌謡大典 SUMMER』が生放送されました。ストレイキッズ、ATEEZ、Red Velvet、RIIZE、NCT WISHなど28組が出演した、夏の大型音楽番組です。

問題が起きたのは、次の歌手を紹介する場面でした。進行の途中でシオンの言葉が止まり、ソンチャンは戸惑ったように周囲をうかがい、イアンはミスに気づかないまま体を左右に揺らして次を待っていた、と韓国メディアは伝えています。会場では「もう一度やってみましょうか」という声まで拾われました。そのあと制作陣が急いで舞台に上がってキューシートを確認する様子が、生放送の画面にそのまま映ります。3人はすぐに立て直し、番組自体は最後まで大きな支障なく進みました。

マイデイリーは「촌극(寸劇)」と書き、台湾の鏡報は「冷静に切り抜けた」と書いた

出典‘가요대전’ 생방송 촌극…SM 3MC 우왕좌왕, 결국 제작진 투입(マイデイリー / 2026年8月10日)

出典SBS歌謠大戰/放送事故?主持人喊:我們再一次嗎 工作人員衝上台全播出(鏡報 / 2026年8月9日)

결국 제작진이 급히 무대 위로 올라와 시온의 큐시트를 확인했는데, 이 장면이 생방송 화면에 그대로 포착됐다.
(結局、制作陣が急いで舞台に上がってシオンのキューシートを確認したのだが、その場面が生放送の画面にそのまま捉えられた)

同じ数十秒を、2つの媒体はまるで違う温度で書いています。マイデイリーの見出しにある「촌극」は直訳すれば「寸劇」ですが、韓国の報道では「みっともない茶番」に近い、かなり強い批判語として使われます。台湾の鏡報のほうは同じ場面を「3人の新人司会者は落ち着いた対応と息の合った反応で危機を解消した」と書きました。日本のメディアは、この場面をまだ扱っていません。

批判の矛先は、司会の3人ではなく全員をSM所属で固めた人選へ移った

SBSがMC3人を発表したのは7月中旬でした。RIIZEソンチャンは音楽番組『人気歌謡』の固定MC経験がありますが、NCT WISHシオンとHearts2Heartsイアンにとって、大型音楽フェスの司会は今回が初めてです。制作陣は発表時、「今年の夏の暑さを吹き飛ばすフェスのコンセプトに合わせ、いま一番トレンディで清涼感のあるアーティストを迎えた」とコメントしていました。

歌謡大典のMCには2020年以降もSM所属のアーティストが毎年1人は入っていましたが、3人そろってSMというのは今回が初めてです。放送直後、韓国の視聴者の関心は「誰がどこで詰まったか」から「なぜこの3人だったのか」へ、かなり速い速度で移りました。

韓国のコミュニティでは「なぜ経験者を一人も入れなかったのか」が議論の中心になっている

マイデイリーは、放送後にオンラインで出た声として「リハーサルをしていないのか」「台本をもらったなら先に読んで合わせるものではないか」といった準備不足への指摘に加えて、「あからさまなSM寄せか」「경력직(経験者)をなぜ一人も入れなかったのか」という人選そのものへの不満を紹介しています。同時に、生放送では不測の事態がいつでも起こりうるので司会者に責任を負わせすぎるのは行きすぎだ、という意見も一部にあったと書き添えていました。

韓国最大級の掲示板TheQooを実際に見にいくと、8月10日午前の時点でK-POP関連としては一番伸びているスレッドがこの件で、アイドル専用板「케이돌토크」も同じ話題の書き込みで埋まっていました。そこで目立ったのは個々の出来の採点よりも、「チョン・ヒョンム(전현무)やキム・ソンジュ(김성주)を使い続けるのには理由がある」というプロ司会者との比較や、「音楽番組のMCは見た目と並びで選びすぎではないか」という選考基準への疑問です。「キューカードが空白だった」という擁護には無理がある、という冷めた反応も並んでいました。

この件で飛び交っている韓国語は、そのまま日本語に置き換えると角が取れてしまいます。少し補足しておきます。

韓国語直訳この文脈での含み
촌극寸劇日本語の「寸劇」より強い。見ていられない茶番、という批判が入る
몰아주기寄せること財閥の内部取引批判でも使う語。単なるえこひいきではなく、特定の一者に利益を集中させる仕組みへの非難
경력직経験者採用求人広告の用語。それを芸能の起用に当てはめる皮肉が効いている
큐시트・큐카드進行表・カンペ今回は司会者の手元にあった紙そのものが議論の的になった

個人的に一番引っかかったのは「경력직」でした。アイドルの司会起用を、企業の中途採用と同じ言葉で語る。それだけ音楽番組のMC枠が、韓国では実力と経験で埋めるべき仕事として見られているということですね。

日本もU-NEXTで同じ場面を見ていたのに、日本語圏では話題になっていない

この番組は日本ではU-NEXTが独占で生配信していました。日本時間8月9日14時のブルーカーペットから、19時の本編まで。字幕も吹き替えも付かず、見逃し配信は9月30日23時59分まで用意されています。日本のファンも、韓国の視聴者とまったく同じ数十秒をリアルタイムで見ていた計算になります。

それでも日本語圏では、この場面はほとんど話題になっていません。当編集部でXの日本語投稿を追った限り、8月10日午前の時点で目立つのは出演者のステージ写真と、チケットや現場データの取引でした。進行のつまずきに触れた投稿は見当たりません。字幕がないぶん「いま何が起きたのか」を判断しづらかったのだと思います。言葉の壁は、事故を事故として認識させないほうにも働きます。

アイドルが司会を務める慣習が、生放送でどこまで持つのかという問い

数十秒の詰まりそのものは、生放送では珍しくありません。昨年12月の『2025 SBS歌謡大典』でもカメラが転倒する場面が放送され、「生放送だから仕方ない」と「準備が甘い」の議論が同じように起きています。今回それより強く燃えたのは、事故の中身ではなく、事故が起きた座組みのほうに理由を見つけられたからでしょう。

SBSと制作陣は、10日午前の時点で公式の説明を出していません。人気と話題性で司会を決める起用がここまで定着した以上、生放送に耐える準備をどこが負担するのかという話は、遅かれ早かれ出てきます。次の年末の歌謡大典で誰がマイクを持つのか。そこが最初の答え合わせになります。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

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