【韓国】BTS「NORMAL(ノーマル)」MVはYouTubeでなくSpotify独占公開。トイレに並ぶ7人の素顔

3行サマリー
- BTSが5thアルバム『ARIRANG』のB面曲「NORMAL」のMVを、7月17日13時(韓国時間)にSpotify独占で先行公開。48時間限定でYouTubeより先に出した。
- 同時に韓国語版とインスト版を含む3バージョンを公開。「NORMAL」は4月にBillboard Hot 100へ最高41位で初登場した曲。
- 『ARIRANG』はBillboard 200で3週連続1位、7月18日付でも25位。4月に東京ドーム2公演を回った日本のファンも動いている。
BTS「NORMAL」MV、7月17日にSpotify独占公開。YouTubeを外した異例の出し方
BTSが7月17日、5枚目のアルバム『ARIRANG』のB面曲「NORMAL」のミュージックビデオを出した。置き場所がいつもと違う。YouTubeではなく、Spotifyで48時間の独占先行という形をとった。しかも同じタイミングで韓国語版とインスト版も公開され、1曲が3つのバージョンで一気に並んだ。狙いははっきりしている。ステージ用の完璧な顔ではなく、生活のなかの飾らない姿を見せる1本だ。
Korea Herald報道:ビルボード制覇中のアルバムから、あえてB面曲で追い焚き
元ネタ:BTS to release ‘Normal’ music video exclusively on Spotify(The Korea Herald / 2026-07-16)
a glimpse of the group’s unfiltered and everyday side(BigHit Music、Korea Herald経由)
発表はBigHit Music(HYBE傘下)が7月16日。韓国語版は釜山公演で先に一度披露されていたもので、今回あらためて音源化された。「NORMAL」自体はドラムとスネアを効かせたオルタナ寄りのポップで、メンバーの普段の暮らしや考えごとを歌う。派手さより、話すように歌うラップと抑えたボーカルで評価された曲だ。3月に出た『ARIRANG』本体の話題が一巡したこの時期に、本命シングルではなくB面のMVを投下してくるあたりに、熱を切らさないための設計が見える。
米紙に載った”謎の広告”の正体はMVの一場面。トイレに並ぶ7人という選択
公開の少し前、アメリカのサンフランシスコ・クロニクルとニューヨーク・ポストに、扇情的なゴシップ記事を模した謎の広告が出ていた。「本当にノーマルな状況だったのか誰かが疑問視した」といった見出しと1枚の写真。ファンの間で「何の伏線だ」と憶測が飛び交っていたが、BigHitはこれを「NORMAL」MVの一場面だと認めた。仕掛けの答え合わせが、そのままティザーになった格好だ。ティザー映像はトイレが舞台で、7人が便器の前に横並びになり、そこをリーダーのRMがすり抜けていく。世界最大級のグループが、わざわざ一番かっこよくない場面を選んで撮っている。MVの監督はウクライナ出身のTanu Muino。ハリー・スタイルズやドゥア・リパのMVを手がけてきた人で、演出の格は本命シングル級だ。
韓国・日本のARMYは「NORMAL」に『花様年華』『春の日』の余韻を重ねた
SNSの反応を見ていると、盛り上がりの中心は音楽メディアの見出しより、細部の作り込みへの反応だった。ティザーの後ろ姿だけで「これはジミンだ」「立ち方でわかる」とメンバーを当て合う声が韓国のファンから続き、コミカルな導入を素直に楽しんでいた。日本のARMYは韓国語版音源の追加に反応が大きく、「最後のジョングクの声がよすぎて狂いそう」といった投稿が伸びていた。もう一つ目立ったのが、初期の『花様年華』や「春の日」を思い出すというノスタルジーの声で、朝の静けさと前夜の混沌を行き来する映像のトーンに、昔のBTSの空気を重ねる人が多かった。翻訳ニュースを追うより、ファンが1カットずつ拾って意味づけしていく熱量のほうが、この曲の受け取られ方をよく表している。
ARIRANGはBillboard 200を3週制覇、今も25位。B面MVで日本の熱も引っ張る
数字で見ると勢いはまだ落ちていない。『ARIRANG』はBillboard 200で3週連続1位を取ったあと、7月18日付でも25位に残っている。リードシングル「SWIM」はHot 100で16週連続ランクインの84位、アルバムからは「Come Over」を含む5曲がGlobal 200に入っている。そのなかで、本命シングルの露出が一段落したタイミングにB面MVを差し込むのは、次のツアーやカムバックまで熱を保つための手だと見ていい。日本との接点も薄くない。『ARIRANG』のアジアツアーは4月に東京ドーム2公演を回っていて、その熱が残る日本のファンにとって、追加の韓国語版とMVは久しぶりの”新しいもの”になる。個人的には、頂点にいるグループがあえてトイレの場面から始めるという引き算のセンスが、この1本のいちばん面白いところだと思う。先日のミュンヘン公演の話と合わせて見ると、今のBTSが何を見せようとしているかがつかみやすい。
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