【アメリカ】バンダイナムコ『エースコンバット8』、先行プレイのSteam評価は「賛否両論」。前作と逆で日本語レビューだけ好評81%

3行サマリー
- バンダイナムコ『エースコンバット8』のSteam版は、9月29日に始まった先行プレイで2,669件のレビューが付き、好評は67.8%の「賛否両論」でした(9月30日6時の集計)
- 言語別では英語1,442件が好評72.2%、簡体字中国語687件が52.0%。低評価には予約特典『エースコンバットZERO』の単独起動問題とクラッシュの報告が並びます
- 日本語レビューは149件で好評81.2%と主要言語で最も高く、日本語だけ「賛否両論」だった前作『7』とは順位が逆になりました
Seriesエースコンバット8 発売全5本
バンダイナムコ『エースコンバット8』の発売前後の海外レビューとSteam評価の推移を追う連載
- 2026/9/15【アメリカ】バンダイナムコ『エースコンバット8』、実写ドラマを9月15日から4話公開。前作のSteam評価は日本語レビューだけ「賛否両論」
- 2026/9/26【アメリカ】バンダイナムコ『エースコンバット8』、海外レビュー平均88点。物語だけは不評で、日本のファミ通と評価が割れた
- 2026/9/30【アメリカ】バンダイナムコ『エースコンバット8』、先行プレイのSteam評価は「賛否両論」。前作と逆で日本語レビューだけ好評81%(この記事)
- 2026/10/2【世界】バンダイナムコ『エースコンバット8』、正式発売でSteam評価が「やや好評」に上昇。日本語レビューは好評86%
- 2026/10/5【世界】バンダイナムコ『エースコンバット8』、発売3日でSteam評価が「やや好評」に回復。日本語レビューは好評83.8%
『エースコンバット8』の先行プレイ、Steamレビュー2,669件で好評67.8%の「賛否両論」
バンダイナムコエンターテインメントの『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ』は、Steamのユーザー評価が「賛否両論」の状態で10月2日(日本時間)の正式発売を迎えることになりそうです。デラックス版以上の購入者向けの先行プレイが9月29日に始まり、約1日でレビューは2,669件、うち好評は1,809件でした。
数字は、当編集部が2026年9月30日6時2分(日本時間)にSteamの公開レビュー集計から取得したものです。海外の批評家レビューは平均88点と高く、発売前のレビュー記事で整理したとおり物語以外の評価は安定していました。批評家とPCのプレイヤーで、受け止めが分かれた形です。
Kotakuは、PC版の予約特典『ZERO』が単独で起動できない点をレビュー低下の火種と報道
出典:An Ace Combat 8: Wings Of Theve PC Pre-Order Bonus Snafu Has Fans Pissed Off Enough To Tank Its Steam Reviews(Kotaku / 2026年9月29日)
出典:[本日のSteam] エースコンバット8、先行プレイから人気1位を獲得(GameMeca / 2026年9月29日)
“Ace Combat 0: The Belkan War is a standalone application separate from the Ace Combat 8: Wings of Theve full game.”(KotakuがSteamストアの当初の記載として引用した一文)
Kotakuによると、予約特典としてPS2時代の『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』の移植版が付きますが、家庭用機では単独のソフトとして動くのに対し、PC版は『8』のDLCとして組み込まれています。『ZERO』だけを遊ぶ場合でも『8』本体の約150GBをインストールしておく必要があり、ストアの記載は後から書き換えられました。予約した時点の説明と実際の仕様が違っていたわけで、ここに不満が集まるのは無理もないと感じます。韓国のGameMecaは、Steamの売上ランキングで1位に立ちながら評価が「賛否両論」にとどまっていると伝え、原因にメモリの使用量とカットシーン中のエラーを挙げています。
低評価の上位はZERO特典、メモリ不足によるクラッシュ、フライトスティック非対応
「参考になった」の票が多い英語の低評価は、3つの不満に集中しています。最も票を集めたレビュー(624票)は、ストアの「単独アプリ」という記載が事実と違うと指摘しました。次いで、ゲームがメモリを使い切ってクラッシュするという報告(388票)、フライトスティック(HOTAS)に対応していないという不満(203票)が続きます。
簡体字中国語のレビューでは、描画エンジンのUnreal Engine 5に起因する処理の重さを挙げる声が目立ちます。GeForce RTX 5090と4K設定でも毎秒60フレームを保てない、キーボードとマウスの操作感が前作より重い、という報告が上位に並びました。一方で、音響や物語を「シリーズの集大成」と絶賛する長文レビューも同じ上位に入っており、低評価の多くは内容ではなく技術面に向いています。
バンダイナムコ側も不具合を把握しています。ASCIIによると、同社はオンラインミッション完了後にエラーが発生する事象を確認し、対応を進めると告知しました。
日本語レビューは好評81.2%で主要言語の中で最高、前作『7』の66.4%から逆転
言語別に並べると、評価の順位は前作と入れ替わりました。
- 英語:1,442件・好評72.2%
- 簡体字中国語:687件・好評52.0%
- 日本語:149件・好評81.2%
- 韓国語:92件・好評67.4%
- ロシア語:89件・好評66.3%
- 繁体字中国語:71件・好評70.4%
当編集部が9月15日に集計した前作『エースコンバット7』のSteamレビューでは、英語が好評89.0%だったのに対し、日本語は1,312件で66.4%と主要言語で唯一の「賛否両論」でした。当時の日本語の低評価は、雲や雷雨、砂嵐で視界が遮られるミッションと、飛べる範囲の狭さに集まっていました(前作の評価を整理した記事)。
なぜ日本語だけ評価が上がったのでしょうか。上位の日本語レビューを読むと、前作で不満の多かった視界不良の仕掛けが減り、青空を自由に飛べる点を評価する声が並びます。「MISSION03までクリアした時点で既に個人的には7を優に上回る」という感想もあり、前作への不満がそのまま今作の評価軸になっているのが印象的でした。クラッシュの報告は日本語にもありますが、グラフィック設定を下げて回避したという書き込みが同時に共有されており、技術面の不満が評価を押し下げる力は英語圏や中国語圏より弱く出ています。日本語でも低評価はあり、護衛や時間制限のミッションが多く窮屈だという指摘が複数見られます。
日本のプレイヤーにとっては、PS5版とPC版で特典の扱いが違う点に注意
日本で遊ぶ人にとって実害が大きいのは、PC版の『ZERO』の扱いです。家庭用機では単独のソフトとして起動できますが、Steamでは『8』を入れたままでないと遊べません。容量に余裕のないPCやSteam Deckで『ZERO』だけを遊ぶ使い方はできないため、特典を目当てにPC版を選ぶ場合はこの差を前提にする必要があります。
日本語レビューの件数は全体の5.6%で、前作の2.3%より比率が上がりました。先行プレイを買う熱心な層が日本にも厚いことを示しており、日本語の評価は発売後に件数が増えるほど前作との差がはっきりします。
【追記 2026/10/05】正式発売後の10月5日18時(日本時間)にSteamレビューを数え直すと、全言語12,593件の好評率は78.7%で、表示は先行プレイ時の「賛否両論」(67.8%)から「やや好評」に上がった。英語は6,806件で81.4%(非常に好評)となり、日本語の798件・83.8%(非常に好評)とほぼ並んだ。簡体字中国語は3,195件で69.5%と、主要言語で唯一「賛否両論」が続いている。(一次ソース)
10月2日の正式発売までにメモリ不具合を直せるかが、Steam評価を戻す分かれ目
『エースコンバット8』は、批評家の評価と日本のプレイヤーの評価は高く、英語圏と中国語圏のPCユーザーが技術面で厳しい点を付けている状態です。低評価の中身がゲーム内容ではなくクラッシュと特典の仕様に集中している以上、10月2日の正式発売までにメモリの不具合がどこまで直るかで、発売後のレビューの流れが決まります。当編集部は発売後に同じ言語別集計を取り直し、評価がどう動いたかを追っていきます。
いま読まれている記事
【アメリカ】無職転生III 第13話「日記」で英語圏の評価が割れた。レビューは10点中2.5点、ファンは「年間ベスト」
【アメリカ】任天堂『ファイアーエムブレム 万紫千紅』海外870人投票で最多は24時間プレイ。クリア時間の集計サイトはデータ不足
【アメリカ】日本ファルコム『空の軌跡 the 2nd』、Steam同時接続1万5154人。前作the 1stは2つのアプリに分かれていた

