【アメリカ】バンダイナムコ『エースコンバット8』、海外レビュー平均88点。物語だけは不評で、日本のファミ通と評価が割れた

3行サマリー
- 『エースコンバット8』の海外レビューが解禁され、OpenCriticでは批評家39件の平均が88点、推奨率は100%になりました(2026年9月26日時点)
- Metacriticは機種で割れ、Xbox Series X|S版が90点、PS5版が87点、PC版が86点
- 日本発売は10月2日。前作『7』のSteamレビューは日本語だけ1,327件中876件が好評の「賛否両論」にとどまっています
エースコンバット8、海外批評家39件の平均88点。OpenCriticの推奨率は100%
バンダイナムコエンターテインメントの『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ』が、海外メディアのレビュー解禁で高い評価を集めました。レビュー集計サイトのOpenCriticでは、日本時間9月26日時点で批評家39件の平均が88点。最上位帯の「Mighty」に分類され、推奨率は100%に達しています。集計対象の批評家全員が「おすすめできる」と判定した状態です。
ただ、内訳を読むと評価は一点だけきれいに割れています。空戦の手触りはどの媒体も褒める一方で、物語と台詞には複数の媒体がはっきりと不満を書きました。そしてその物語は、日本のファミ通とGame*Sparkが同じ9月25日に高く評価した部分でもあります。
日本での発売は10月2日、アーリーアクセスは9月29日に始まります。発売前には実写ドラマが9月15日から4話公開され、ケルンのgamescomでは7月に初の試遊が行われていました。
出典はOpenCriticの集計と、Pure Xboxが9月25日にまとめたレビュー一覧
出典:Ace Combat 8: Wings of Theve(OpenCritic / 2026年9月26日時点)
出典:Ace Combat 8’s First Reviews Are Making It One Of The Highest-Rated Games Of 2026(Pure Xbox / 2026年9月25日)
Ace Combat 8: Wings of Theve is an eye-watering, fist-pumping marriage of arcade action and cinematic flourish, and one of the best games I’ve played in years.
(訳:『エースコンバット8』は、目を見張るアーケードアクションと映画的な演出が結びついた作品で、ここ数年に遊んだ中でも屈指の1本だ)
Metacriticは機種で3点割れ、Xbox版90点・PS5版87点・PC版86点
高評価の中身は、ほぼ空戦の手触りに集中しています。Metacriticを日本時間9月26日に確認したところ、Xbox Series X|S版が90点(批評家4件)、PS5版が87点(同52件)、PC版が86点(同28件)でした。最も高いXbox版は集計件数が4件しかないため、実質的な代表値はPS5版の87点と読むのが妥当だと思います。
個別の評点では、DualShockersが9.5点を付け、この作品を「空戦への全面的なラブレター」と表現しました。Hardcore Gamerは5点満点で4.5点とし、「現時点で最高の空中戦のひとつ」と書いています。Pure Xboxがまとめた一覧では、PC Gamerが100点満点の92点、MonsterVineが5点満点、GamesRadar+とGamingBoltがそれぞれ4.5点満点・9点、Push SquareとPress Startが8点と続きました。下限が8点で止まっているので、推奨率100%という数字は「全員が絶賛した」ではなく「誰も落第点を付けなかった」に近い状態です。
そろって挙がった弱点は物語。TechRadarは見出しで「退屈な物語」と書いた
評価が唯一そろって下がるのが、物語と台詞です。TechRaptorは8点を付けたうえで、次のように書きました。
the dialogue is cumbersome and perhaps even badly translated, and the moment-to-moment story events are impenetrable and incoherent.
(訳:台詞は重く、おそらく翻訳も良くない。場面ごとの物語の展開は理解しづらく、筋が通っていない)
TechRadarにいたっては、レビューの見出しそのものが「soaring combat, snoreworthy story(舞い上がる空戦、退屈な物語)」。空戦の評価と物語の評価を、見出しの中で並べて落とす構成です。
ここで見落とせないのは、TechRaptorが「おそらく翻訳も良くない」と、翻訳の質に直接触れている点です。減点されているのは物語の骨格そのものではなく、英語で読んだときの通りの悪さだと読めます。日本語で書かれた脚本を英語に載せ替える工程が評価を削る構図は、日本製のゲームで繰り返されてきたもので、今回もそこでつまずいたのだとすれば、もったいない話だと受け止めました。
その物語を、日本のファミ通とGame*Sparkは9月25日に正面から評価した
海外で減点された物語を、日本の2媒体は同じ9月25日に高く評価しています。ファミ通は同日に製品版レビューを掲載しました。クロスレビューの点数は付いていませんが、評者は一人称視点で進む物語の没入感を挙げ、RPGを超える手ごたえだったと表現しています。オンラインの協力プレイの手ごたえや、上位機体以外も活躍できるキャンペーンの調整も評価の対象になりました。
Game*Sparkのレビューはさらに踏み込み、侵略戦争をどう終わらせるかという主題から逃げなかった点を評価しています。
ミリタリージャンルを扱うゲームとして逃げずに考え、ちゃんと答えを出した
つまり同じ物語が、海外では「筋が通らない」と読まれ、日本では「逃げずに答えを出した」と読まれている。台詞の通りやすさが評価を分けているとすれば、この2つは矛盾しません。
出典:ファミ通のレビュー(2026年9月25日)/Game*Sparkのレビュー(2026年9月25日)
前作7の日本語Steamレビューは今も賛否両論。10月2日から判定は日本に移る
評価が日本と海外で割れるのは、このシリーズでは初めてではありません。前作『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』のSteamレビューを日本時間9月26日に集計したところ、全言語では56,928件中50,025件が好評で「非常に好評」でした。ところが日本語で書かれたレビューだけに絞ると、1,327件中876件が好評、割合にして66%で、評価は「賛否両論」にとどまります。並べてみるまで、ここまで開きがあるとは思っていませんでした。
前作では日本語話者のほうが厳しく、今作では日本のメディアのほうが物語を高く買っている。評価のねじれが、作品ごとに向きを変えているかたちです。
10月2日に日本でも発売され、9月29日からアーリーアクセスが始まれば、日本語のプレイヤーレビューが積み上がります。批評家39件がそろえた88点という数字が日本でも通るのかどうかは、そこではっきりします。
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