2026年9月4日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/ストレンジャー・ザン・ヘヴン/【ドイツ】セガ『龍が如く』スタジオの新作、ケルンの体験版を12分の映像で公開。舞台は小倉・呉・大阪、左手と右手を別ボタンで殴り分ける
ゲーム ドイツ

【ドイツ】セガ『龍が如く』スタジオの新作、ケルンの体験版を12分の映像で公開。舞台は小倉・呉・大阪、左手と右手を別ボタンで殴り分ける

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
【ドイツ】セガ『龍が如く』スタジオの新作、ケルンの体験版を12分の映像で公開。舞台は小倉・呉・大阪、左手と右手を別ボタンで殴り分ける

3行サマリー

  • セガとRGGスタジオが8月28日22時(日本時間)、ドイツ・ケルンのgamescom 2026で配られた体験版を、そのまま11分54秒の映像として公開しました
  • 収録されているのは1915年の小倉、1929年の呉、1943年の大阪という3つの時代。戦闘だけを切り出した構成です
  • 発売は2027年1月15日でPS5・Xbox Series・PC。9月17日から21日の東京ゲームショウでも試遊台が出ます

Seriesストレンジャー・ザン・ヘヴン全2本

セガとRGGスタジオの新作『STRANGER THAN HEAVEN』を、海外での公開情報と現地の反応から追う連載です。

  1. 2026/7/19【ドイツ】セガ『龍が如く』前日譚の新作、世界初の一般試遊は8月26日ケルン。東京ゲームショウより3週間早い
  2. 2026/8/29【ドイツ】セガ『龍が如く』スタジオの新作、ケルンの体験版を12分の映像で公開。舞台は小倉・呉・大阪、左手と右手を別ボタンで殴り分ける(この記事)

ケルンの会場で遊べた体験版が、そのまま11分54秒の映像になった

セガとRGGスタジオ(龍が如くスタジオ)が、新作『STRANGER THAN HEAVEN(ストレンジャー・ザン・ヘヴン)』の体験版プレイ映像を公開しました。8月26日からドイツ・ケルンで開かれているgamescom 2026の会場で、来場者が実際に触っていたものと同じ内容です。

公開は日本時間の8月28日22時ちょうど。セガの英語チャンネルに英語版、RGGスタジオ公式チャンネルに日本語版が、1分違いで並びました。尺はどちらも714秒、つまり11分54秒です。

このタイトルの一般試遊がケルンで世界初になることは、7月の時点で告知されていました。東京ゲームショウより3週間早い順番で、日本のプレイヤーは先に海外の反応を見る側にまわった格好です。その試遊が、2日後には誰でも見られる映像になって出てきたことになります。

Gematsu報道:発売は2027年1月15日、Game Passにも初日から入る

出典STRANGER THAN HEAVEN Gamescom 2026 demo playthrough(Gematsu / 2026年8月28日)

出典Stranger Than Heaven Gamescom Trailer Shows Off Combat(Siliconera / 2026年8月28日)

SEGA and RGG Studio have released a 12-minute playthrough of the Gamescom 2026 demo.

発売日は2027年1月15日。対応はPS5、Xbox Series、PC(SteamとMicrosoft Store)で、Xbox Game Passには初日から入ります。

1915年の小倉、1929年の呉、1943年の大阪。戦闘だけを切り出した3本立て

映像は主人公・大東真の半生から3つの時代を抜き出して、順番に見せていきます。最初が1915年の小倉。冒頭の1分半ほどは戦闘に入らず、街を歩き、通行人の会話が聞こえ、キャラクターと背景の作り込みを見せる時間にあてられています。ここは映像の意図がはっきりしていて、まず「どんな街か」を見せてから殴らせる順番になっていました。

1分35秒あたりから戦闘が始まります。3分25秒で1929年の呉に移り、5分から7分55秒までは長めのボス戦。最後が1943年の大阪で、雨の夜に一般の敵と戦う場面です。Siliconeraのジェニ・レイダさんは、この体験版が場所と戦闘の見本市になっていて、それ以外の要素はほとんど映っていないと書いています。

製品版はもっと長い射程を持ちます。電撃オンラインが5月に伝えた発表内容によると、舞台は1915年の小倉、1929年の呉、1943年の大阪(蒼天堀)、1951年の熱海、1965年の新宿(神室町)の5つ。今回の体験版は、そのうち前半3つを取り出したことになります。主人公の大東真を演じるのは城田優さんで、主題歌はAdoさん、藤原聡さん、スヌープ・ドッグさん、トリ・ケリーさんが揃って歌います。

舞台になっている街が全部日本というのは、シリーズを追ってきた人には効く情報だと思います。日本の実在の街を50年分たどる作りで、体験版の3都市はその入口にあたります。

左手と右手が別のボタン。ロックオンが無く、向きは自分で合わせる

今回いちばん確かめられるのは戦闘です。Siliconeraによると、左右のショルダーボタンとトリガーで、主人公が左半身で殴るか右半身で殴るかを決めます。Bを同時に押すとガード、Aが回避、十字キーの下と右が食事とアイテム。体力はゲージではなく円で表示され、ダメージを受けると割合で減っていきます。

6月のSummer Game Festで40分の体験版を触った韓国のInven Globalは、この操作を「両手両足を自分で動かして戦っている感覚になる」と評しました。同メディアによると、そのときの体験版には素手・ナイフ・バールの3種類の武器があり、速度もダメージも回避の受付も別物だったといいます。ロックオンが無いため、敵の方向にはカメラを自分で回して向き直る必要があり、記者は最後の1対1で持ち時間の9割を使ったとも書いています。

つまり『龍が如く』や『ジャッジアイズ』の、ボタンを押していれば気持ちよく倒せる乱闘とは別物になりました。ここが今、海外で意見の割れているところです。

「これは爆死するのでは」という投稿は、賛成率23%まで沈んだ

英語圏のシリーズファンが集まるRedditのr/yakuzagamesを、8月29日13時30分(日本時間)に確認しました。映像公開からおよそ15時間のあいだに、この体験版に触れた投稿が6本立っています。公式映像を貼ったスレッドは44の賛成票と21件のコメントがつき、賛成率は95%。緑がかった画面の色味を論じるスレッドや、格好いい動きを抜き出したスレッドも並んでいます。

目を引いたのは、そのうちの1本です。「ケルンから出てきた感想にはっきり否定的なものが混ざっていて、戦闘のせいでこの作品が伸び悩むのではないかと心配している」という趣旨の投稿で、コメントは22件つきました。ところが賛成率は23%まで落ちています。同じ板の他のスレッドが95%前後であることを考えると、この落ち方は反発の強さそのものです。

返信の中身も、心配に同調するものはほとんどありませんでした。難しくなったことを歓迎する声、会場の短い試遊ではボタンを連打してしまって操作を覚えきれないという指摘、Game Passに初日から入るのだから売り切りの不安は小さいはずだという見方、そもそも魅力は物語と舞台とミニゲームだという意見が並びます。個々の投稿は匿名なので事実の裏づけには使えませんが、板全体の受け止めとして「難しさは欠点ではない」という側に傾いているのは、票の動き方から読み取れます。

数字でも同じ傾向が見えます。8月29日13時30分時点で、セガの英語版映像が53,979回、RGGスタジオ公式の日本語版が40,414回。日本語版が英語版の75%まで来ていて、このシリーズの視聴が日本と海外でほぼ拮抗していることが分かります。

難しさを売りにした『龍が如く』を、日本では9月の幕張で試せる

セガは8月27日に東京ゲームショウ2026の出展内容を発表していて、この作品は試遊ありで並んでいます。会期は9月17日から21日、会場は幕張メッセです。ケルンの来場者が先に触り、映像で世界中が見て、そのうえで日本のプレイヤーが自分の手で確かめる、という順番になりました。

感想が割れているのは、戦闘の作りがシリーズの従来作から大きく変わったからです。ただ、短い試遊では操作を覚えきれないという指摘は、発売後の評価にもそのまま乗ってきます。9月の幕張でどれだけの人が「面白い」まで到達できるかが、2027年1月の評判をかなり左右すると見ています。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。