【フランス】Sloclapのサッカーゲーム『Rematch』にブルーロックが9月24日参戦。海外の反応は「もう二度とパスしない」

3行サマリー
- フランスのSloclapが、5対5のサッカーゲーム『Rematch』シーズン5で『ブルーロック』とのコラボを9月24日から10月23日まで実施すると発表した
- 登場するのは潔世一・蜂楽廻・凪誠士郎・糸師凛の四人。『Rematch』のSteam同時接続数は、発売日である2025年6月19日の歴代ピーク92,841人に対し、9月5日13時台の観測時点で1,313人まで落ちている
- PlayStation公式チャンネルのトレーラーは、英語版が20万回、日本語版が3.5万回(同じく9月5日13時台の観測。日本語圏での届き方には5倍以上の差がある)
SeriesRematch × ブルーロック全2本
Sloclap『Rematch』とアニメ『ブルーロック』のコラボを、発表から終了までの海外プレイヤーの反応とともに追う連載。
- 2026/9/5【フランス】Sloclapのサッカーゲーム『Rematch』にブルーロックが9月24日参戦。海外の反応は「もう二度とパスしない」(この記事)
- 2026/9/25【フランス】Sloclap『Rematch』にブルーロック参戦、同時接続1万2千人超。海外の評価が割れたのはドリブル弱体化
Sloclapが9月24日から10月23日まで、『Rematch』に潔世一ら四人を実装する
フランス・パリのスタジオSloclapが、オンラインサッカーゲーム『Rematch』のシーズン5で『ブルーロック』とのコラボレーションを実施すると発表しました。期間は9月24日から10月23日まで。発表は9月3日、ソニーの番組「State of Play」のなかで行われています。
ゲーム内に登場するのは、潔世一、蜂楽廻、凪誠士郎、糸師凛の四人です。ティザー映像で確認できるのはこの四人で、それ以外の実装内容はまだ公開されていません。
『Rematch』は『Sifu』『Absolver』を手がけたSloclapが2025年6月19日に出した5対5のサッカーゲームで、選手を一人だけ操作し、三人称視点でピッチを走ります。PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(SteamおよびEpic Games Store)で配信中です。
開発陣は「最強のエゴイストでも、仲間がいないと勝てない」と先に言い切った
『Rematch』のクリエイティブディレクター、ピエール・タルノ氏はプレスリリースでこう述べています。
on the REMATCH pitch, even the greatest egoists will need their teammates to succeed.(『Rematch』のピッチでは、最強のエゴイストでも勝つには仲間が必要になる)
同氏は「『Rematch』を初公開した瞬間から、コミュニティはずっとブルーロックを出してくれと言い続けてきた」とも語っています。スタジオ側からの持ち込みではなく、プレイヤーからの要望が先にあったコラボだという説明です。
出典:REMATCH x Blue Lock collaboration announced(Gematsu / 2026年9月3日)
出典:Rematch Season 5 Launches on September 24 with BLUE LOCK Collaboration(Final Weapon / 2026年9月3日)
Redditのトップコメントは426票の「もう二度とパスしない」だった
反応がおもしろいのは、この二つの組み合わせが『Rematch』の持病を正面から突いているからです。
『Rematch』は五人で一つのボールを回す競技ゲームなのに、味方にパスを出さず自分でゴールまで持ち込もうとするプレイヤーが多いことで知られています。そこへ「300人の高校生ストライカーを競わせ、ただ一人のエゴイストを選び出す」という筋書きの『ブルーロック』が入ってくる。噛み合いすぎている、というわけです。
公式サブレディットr/Rematchのティザースレッドは、9月5日13時台に見た時点で678票、コメント182件、支持率98パーセント。そのトップコメントが426票を集めた「これでエゴプレイヤーが二度とパスを出さない、最後の言い訳ができた」でした。「もうパスしない」「発売時からブルーロックをやっていたようなものだ」と続き、別のスレッドでは「プレイヤー層の9割に刺さる」という投稿が231票を集めています。
賛否がないわけではありません。同じ日に立ったコラボ関連の投稿の一つは支持率31パーセントまで下がっており、映像の短さや、アニメ調のスキンがゲームの雰囲気に合うのかを疑う声も混じっています。それでも全体としては、皮肉と歓迎が半々で成立している空気でした。タルノ氏の「エゴイストでも仲間が要る」という言い方は、この反応を見越して先に置いた釘のように読めます。
同時接続は歴代ピークの1.4パーセント。コラボは立て直しの一手でもある
数字を見ると、このコラボが祝祭だけの企画ではないことがわかります。
SteamDBによると、『Rematch』のSteam同時接続数は発売日の2025年6月19日に92,841人の歴代ピークを記録しました。それが9月5日13時台の観測時点では1,313人、24時間ピークでも4,775人です。ピーク時のおよそ1.4パーセントまで落ちています。レビューは53,220件で好評率69.1パーセント、Steamの評価としては「賛否両論」の帯にいます。
一方で、Steamのフォロワーは113,852人、所有者の推計は各社とも170万から200万本前後。人は買っていて、日常的には遊んでいない、という形です。シーズン制のオンラインゲームでは珍しくない曲線ですが、テコ入れの材料としてブルーロックほど相性のいいIPは他になかったと思います。
日本語版はフルボイス非対応で、PS公式トレーラーの再生数も英語版の5分の1にとどまる
日本の読者にとっての本題はここからです。日本の漫画が原作なのに、『Rematch』というゲームの側では日本語の扱いが手厚くありません。
Steamの対応言語表を見ると、『Rematch』が対応している14言語のうち、フルボイスに対応しているのは英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・ブラジルポルトガル語・簡体字中国語の7言語です。日本語はインターフェースと字幕のみで、音声は入っていません。ブルーロックのキャラクターに日本語ボイスが乗るのかどうかは、9月5日時点でまだ発表されていません。
届き方にも差が出ています。9月5日13時台にYouTubeの検索結果で確認したところ、PlayStation公式チャンネルの英語版トレーラーが20万回、PlayStation Japanの日本語版が3.5万回。Sloclap公式チャンネルの発表トレーラーは19万回でした。英語版と日本語版で、5倍以上の開きがあります。
つまりこのコラボは、日本のIPが海外のスタジオに求められて実現したのに、盛り上がっているのは主に海外側、という構図になっています。日本語ボイスの有無は、9月24日までに答えが出るはずの、いちばん具体的な観測点です。
エゴイストの物語をチームゲームに載せられるかが、9月24日の見どころになる
『ブルーロック』は「エゴイストであれ」と言い続けてきた作品で、『Rematch』はエゴイストが多すぎることを課題にしてきたゲームです。コラボの中身が単なるスキン配布で終われば、Redditの冗談どおり「パスを出さない口実」が増えるだけで終わります。逆に、四人のキャラクターにチームプレーを促す仕掛けが乗っていれば、原作の後半で潔たちがたどり着いた「エゴを持ったままどう組むか」という主題を、そのままゲームの設計に翻訳したことになります。
タルノ氏がわざわざ「最強のエゴイストでも仲間が必要」と言い添えた以上、Sloclapは後者を狙っていると読むのが自然です。9月24日に実装される中身が、その言葉に見合っているかどうか。日本語ボイスの発表とあわせて、そこを見ておきたいと思います。
