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【台湾】劇場版チェンソーマンのポップアップ、8月6日に台北で開幕。MAPPAの海外担当が来台し「コレクション文化が成熟」

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【台湾】劇場版チェンソーマンのポップアップ、8月6日に台北で開幕。MAPPAの海外担当が来台し「コレクション文化が成熟」

3行サマリー

  • 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のポップアップストアが、2026年8月6日から9月13日まで台北の新光三越南西一館9階で開かれます。入場は無料です。
  • 前日8月5日の記者会見には、MAPPAで海外事業を担当する松尾英児さんが出席し、台湾を日本アニメのIPを広げるうえでの重要な市場だと語りました。
  • 台湾では2025年9月24日の公開から12日で興行収入が1億台湾ドルを超えており、その数字が今回の企画を後押ししています。

台北の新光三越南西一館9階、8月6日から9月13日まで入場無料

台湾で初めてとなる劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のポップアップストアが、8月6日に台北の新光三越南西一館9階「玻璃屋」で開幕します。会期は9月13日まで、入場は無料。営業時間は日曜から木曜が11時から21時30分、金曜と土曜は22時までです。主催は台湾の睿誼国際(VISION TOYS)とMAPPAの共同で、映画の劇中カットを再現した展示のほか、台湾でしか買えないオリジナル商品が並びます。

店内は映画の物語の順路に沿って組まれています。デンジとレゼが初めて距離を縮める場面、そして二人の夏の花火デートを再現したライトボックスの一角が、いちばんの撮影スポットとして紹介されました。物販では「ライトボックス キーホルダーのブラインドボックス」やポチタのプルバックカー、接触冷感クッションなどが初売りになります。会場には『チェンソーマン 総集篇』のレンチキュラーカード抽選機も置かれ、1回100台湾ドル、全16種です。

4GamersとNOWnewsが8月5日の記者会見を報じた

出典免費入場《鏈鋸人 蕾潔篇》快閃店新光三越南西店8/6開張 光柵卡抽卡機台同步登場(4Gamers / 2026年8月5日)

出典《鏈鋸人 蕾潔篇》快閃店8/6免費入場!台北南西打卡亮點一次看(NOWnews今日新聞 / 2026年8月5日)

MAPPA 松尾先生則指出,日本動畫 IP 在台灣的接受程度非常高,加上收藏文化成熟,成為想進一步與台灣廠商合作的契機之一。

(訳:MAPPAの松尾氏は、日本のアニメIPは台湾での受け入れられ方が非常に良く、そこにコレクション文化の成熟が加わったことが、台湾の企業とさらに組みたいと考えるきっかけの一つになったと述べた)

MAPPAが台湾を選んだ理由は「受容度の高さとコレクション文化」

8月5日の記者会見には、睿誼国際の凌睿辰総経理と王貞子営運長(COO)、そしてMAPPAで海外事業を担当する松尾英児さんが並びました。凌総経理は、数あるIPのなかから『チェンソーマン レゼ篇』を優先した理由として、台湾での興行成績が良く市場への影響力が強いこと、ファンの熱量とSNSでの議論量が高いことを挙げています。

松尾さんの発言は、上の引用のとおりです。NOWnewsはこれをもう少し具体的に伝えていて、台湾の観客はアニメのキャラクターを受け入れる度合いが高く、ファンがSNSで拡散する速度も速いため、作品の話題づくりにつながりやすい、という趣旨の説明があったと報じています。制作会社が海外市場を語るときに「作品が売れたから」ではなく「グッズを集める文化があるから」と言い切った点は、率直に印象的でした。アニメ本編の視聴はいまや世界中どこでも同時に起きますが、物を買って並べる文化はそうではありません。そこを分けて見ているということだと受け止めました。

なお睿誼国際は、今回のポップアップストアを出発点として、MAPPAとの協業をこれから増やしていきたいとも話しています。単発の催事ではなく、継続的な窓口をつくる意図がうかがえます。

台湾興行は公開12日で1億台湾ドル、その後2億台湾ドル台まで伸びた

『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』の台湾公開は2025年9月24日でした。巴哈姆特GNNは同年10月7日、公開からわずか12日で全台興行収入が1億台湾ドルを突破し、2週連続の週末1位になったと報じています。当時の集計では、その年の台湾のアニメ映画で4位につけていました。台湾メディアのその後の集計では、公開105日で2億6000万台湾ドルに達したとされています。

日本での数字も添えておくと、本作は公開103日で興行収入100億円を突破しました。北米でも公開週末に1位を取り、韓国では観客動員343万人を記録しています。台湾の1億台湾ドルという数字は、そうした世界的なヒットのなかでは目立つ規模ではありません。それでも今回、MAPPAが自ら人を送り込む相手として台湾を選んだところに、興行の絶対額とは別の物差しが働いています。

台湾の掲示板では、告知そのものより作品の話題が伸びている

気になったので、台湾最大の掲示板PTTのアニメ・ゲーム板「C_Chat」を実際に見に行きました(2026年8月6日午前・日本時間で観測)。今回のポップアップストアの告知スレッドは8月6日0時33分に立っていますが、観測した時点で推数は0、コメントも4件だけです。書き込まれていたのも「前回行ったのはジョジョだった」「途中で爆発したりしないよね」といった軽い反応で、盛り上がっているとは言いにくい状態でした。

一方、同じ板で「蕾潔」(レゼ)を検索して出てくる直近のスレッドを見ると、俳優のノーマン・リーダスが「チェンソーマンではレゼがいちばん好き」と語った話題が28推、キルギスの首都に描かれたレゼとフリーレンの壁画が塗りつぶされた件が17推と、作品そのものをめぐる話のほうがはっきり伸びています。PTT C_Chatの検索結果で確認できます。

立ったばかりのスレッドである点は差し引いて読む必要がありますが、少なくとも「催事の告知が出ただけで祭りになる」段階ではありません。台湾のコア層にとって、レゼは作品の話題として消費する対象で、店に行く動機はまた別のところにあるのだと思います。松尾さんの言うコレクション文化は、掲示板の議論ではなくレジの前に現れるものなのでしょう。

日本のファンには「日本より先に台北に並ぶ限定グッズ」という現実

日本の読者にとっての実利は、はっきりしています。今回の商品はいずれも台湾での初売りで、ポチタのプルバックカーのように、この企画のために新しく作られたものが含まれます。日本国内で同じ品が並ぶ保証はありません。かつては海外のファンが日本の限定品を追いかける構図でしたが、いまは逆向きの流れが普通に起きています。

もう一つ、押さえておきたい点があります。NOWnewsは、MAPPAの代表が会見で『チェンソーマン』の続くアニメ新作を準備中だと明かし、公開時期は未定だと伝えています。ただしこれは新情報ではありません。続編にあたる『チェンソーマン 刺客篇』の制作決定は、2025年12月21日のジャンプフェスタ2026ですでに発表されています。会見での発言は、既報の企画が進んでいることを海外の場であらためて確認したもの、と読むのが妥当です。

制作会社が現地企業と直接組む段階に入った

今回のポップアップストアは、日本のアニメ制作会社が配給や商社をはさまずに、台湾の企業と直接テーブルにつき、しかも海外事業の責任者が現地の記者会見に出るところまで踏み込んだ事例です。台湾側は「これを出発点にする」と明言し、日本側は「コレクション文化が成熟している」と理由を具体的に言いました。作品を売るのではなく、作品まわりの経済を現地で立ち上げようとしている、ということだと思います。8月6日から9月13日まで、台北の反応がどう出るかは追いかける価値があります。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。

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