【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、全米1位でも日本の初週末は8位。同じカプコン原作の『バイオハザード』は日本2位

3行サマリー
- カプコン原作の実写『ストリートファイター』は、日本の10月16〜18日の週末動員ランキングで初登場8位でした。公開3日間の動員は7万8676人、興収は1億3401万9900円です。
- 同じ週末の北米では3,100万ドル(約46億円)で1位。日本の興収は北米の30分の1を下回ります。
- 日本で上位に入ったのは、同じカプコン原作の『バイオハザード』でした。公開2週目で2位、週末だけで18万9000人を集め、累計は13億円を超えています。
Series実写映画ストリートファイター全5本
カプコン原作の実写映画『ストリートファイター』(2026年10月16日日米同時公開)の公開前後の動きと海外の反応を追う連載
- 2026/9/30【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、10月16日に日米同時公開。9月の予告編は2530万回再生
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- 2026/10/16【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、米批評家の支持率42%。日米同時公開の日、批判は脚本に集中
- 2026/10/19【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、全米初登場1位。米国の評価は批評家40%・観客80%、日本の映画.comは2.9点
- 2026/10/22【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、全米1位でも日本の初週末は8位。同じカプコン原作の『バイオハザード』は日本2位(この記事)
実写『ストリートファイター』、日本の初週末は8位。全米1位から順位が大きく下がった
10月16日に日米同時公開された実写映画『ストリートファイター ザ・ムービー』は、興行通信社調べの国内週末動員ランキング(10月16〜18日)で初登場8位でした。北米では同じ週末に1位を取っており、日米で順位がはっきり分かれています。
配給の東和ピクチャーズ・東宝によると、全国862館で公開3日間の動員は7万8676人、興収は1億3401万9900円です。配給側はこれを「公開初週の洋画新作No.1」と発表しました。ただ、ランキング全体では『映画ちいかわ』(公開13週目)より下の8位です。
前回の記事「全米初登場1位。米国の評価は批評家40%・観客80%」の時点では、日本の週末ランキングはまだ出ていませんでした。今回の数字で、日本の初動が首位争いに加わらなかったことが分かりました。
映画.comと配給発表、2つの数字で8位と7万8676人を確認
出典:「ママがもうこの世界にいなくても」が返り咲きV!新作は「青春ブタ野郎」「mentor」など5作品【国内映画ランキング】(映画.com / 2026年10月20日)
出典:映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』が好スタート – 動員7.8万人、興収1.3億円を突破(マイナビニュース / 2026年10月20日)
出典:「ストリートファイター ザ・ムービー」初登場1位!【全米映画ランキング】(映画.com / 2026年10月20日)
3100万ドルで初登場1位を獲得した
国内ランキングの順位は映画.com(興行通信社調べ)、動員と興収の実数は配給発表を伝えたマイナビニュースによります。北米の順位と興収は映画.comの全米ランキングの数字です。
日本では同じカプコン原作の『バイオハザード』が2位、2週目で18万9000人
同じ週末の日本でよく見られていたのは、ソニー・ピクチャーズ配給の『バイオハザード』でした。公開2週目で2位、週末3日間の動員は18万9000人、興収は3億3100万円です。累計は動員80万人、興収13億円を超えています。
『ストリートファイター』の公開3日間の動員は、『バイオハザード』の2週目の週末の約4割にあたります。同じカプコンの看板ゲームが原作なのに、日本の観客の足はバイオハザードのほうに向いていました。
北米では順位が逆です。『バイオハザード』は9月18日に北米で公開され、10月16〜18日は公開5週目で7位(週末550万ドル)でした。北米の累計は1億4845万8000ドルに達しています。北米ではすでに1か月公開したあとで、日本はまだ2週目。公開時期のずれがあるので単純には比べられませんが、少なくともこの週末の日本では、新作の『ストリートファイター』より2週目の『バイオハザード』を選んだ人が多かったことになります。
上位10本のうち7本が邦画、洋画の新作には厳しい週末だった
8位という順位には、日本の映画館の顔ぶれも関わっています。この週末の上位10本のうち、洋画は『バイオハザード』『ストリートファイター』『クジラに落ちた男』の3本だけでした。1位は東映の『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』(週末31万2000人)、4位に初登場の『青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない』、7位には公開13週目の『映画ちいかわ』が残っています。
なぜ『バイオハザード』は強く、『ストリートファイター』は伸びなかったのか。わたしは、日本で「映画として」の実績があるかどうかの差が大きいと受け止めました。『バイオハザード』は実写シリーズが長く続いてきた題材で、ホラー映画として観に行く理由がはっきりしています。一方の『ストリートファイター』は、日本ではゲームとしての知名度は高くても、実写映画の観客層はまだできていません。前回の記事で紹介したように、映画.comのユーザー評価が2.9点(10月19日時点)と辛めだったことは、2週目以降の口コミにとって逆風です。
北米1位でも損益分岐の2億ドルは遠い。日本の2週目と北米の落ち幅が次の判断材料
全米1位とはいえ、この映画が成功と言えるかはまだ決まっていません。前回の記事のとおり、損益分岐の目安とされる世界興収2億ドルに対し、公開時点の世界興収は5,100万ドルでした。日本の1億3401万円は、ドルに直すと100万ドルに届きません。世界の数字を押し上げる役は、日本には期待しにくい状況です。
原作のふるさとである日本で8位、北米で1位。初週末に限っていえば、本国の日本が一番冷めた反応になりました。次に見るのは、北米2週目(10月23〜25日)の落ち幅と、日本の2週目にランキングへ残れるかどうか。数字が出たら、この連載で続きを追います。
