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【アメリカ】エッジランナーズ2作者「デイビッドを戻してとDMが毎日数十件」。復活させない決断を米Redditが支持

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】エッジランナーズ2作者「デイビッドを戻してとDMが毎日数十件」。復活させない決断を米Redditが支持

3行サマリー

  • 『サイバーパンク エッジランナーズ』の作者バルトシュ・シュティボル氏に、「デイビッドを戻して」というDMが毎日数十件届いていた(GamesRadar+の取材による)
  • 10月20日にNetflixで配信される第2期(全10話)は、デイビッドを戻さず新主人公4人の物語にした
  • 米Redditのr/animeでは4,300票超・437コメントが集まり、「物語は終わった」と作者を支持する声が上位を占めた

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Seriesサイバーパンク エッジランナーズ2全5本

TRIGGERとCD PROJEKT REDのアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ2』の発表から配信、海外の反応までを追う連載

  1. 2026/6/28【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ』続編、新主人公公開で米ファン不安。前作は瀕死のゲームを2000万本に導いた日本アニメ
  2. 2026/8/21サイバーパンク エッジランナーズ2はいつ?10月20日にNetflixで全10話。日本のTRIGGERが再び制作、監督は五十嵐海に交代
  3. 2026/10/16【アメリカ】エッジランナーズ2作者「デイビッドを戻してとDMが毎日数十件」。復活させない決断を米Redditが支持(この記事)
  4. 2026/10/20【アメリカ】TRIGGER制作の『エッジランナーズ2』、英語圏9媒体のうち5媒体が高評価。不満は主人公たちの物語が交わらない点に集中
  5. 2026/10/22【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ2』の海外評価、批評家78%に対し視聴者は63%。デビッド不在で割れる

作者シュティボル氏、10月20日配信の第2期でデイビッドを戻さなかった

『サイバーパンク エッジランナーズ』の作者でショーランナーのバルトシュ・シュティボル氏(CD PROJEKT RED)は、GamesRadar+の取材に対し、主人公デイビッドの復活を求めるDMが毎日数十件届いていたと明かしました。それでも第2期は別の物語にすると決め、その方針を最後まで変えなかったといいます。

第2期は10月20日にNetflixで全10話が配信されます。制作は第1期と同じ日本のTRIGGERで、監督は第1期第6話を手がけた五十嵐海氏です。主人公は落ち目のエッジランナーのウィーク・キングズリー、カメラに取りつかれたローマン、ノーマッドのD.、全身をクロームで固めたタリアの4人です。

配信まで4日というタイミングで出たこの発言に、海外のアニメファンが集まるReddit r/animeでは議論が起きました。上位に並んだのは、作者の判断を支持する声でした。配信日と制作体制の詳細はエッジランナーズ2の配信日と監督交代の記事で整理しています。

GamesRadar+の取材に「全員が望んでも、本当は望んでいない」と答えた

出典:Cyberpunk: Edgerunners creator received “dozens” of DMs a day about bringing David back(GamesRadar+ / 2026年10月15日)

出典:Cyberpunk: Edgerunners 2 officially announced(CD PROJEKT RED / 2025年7月4日)

“Even if the whole audience wants David back, I had a thought that they don’t really want that.”

GamesRadar+の独占インタビューで、シュティボル氏はまず、毎日数十件のDMがプレッシャーになったと認めています。そのうえで、たとえ観客全員がデイビッドの復活を望んでいても本当に求めているのはそれではなく、実際に戻せばがっかりするだろうと考えた、と説明しました。

決断の重さも隠していません。同氏は「今でも悪夢を見る」と打ち明け、第2期は第1期を好きになった人が驚くほど違う作品になったと述べています。それでも「まったく違うものを作るという決断を誇りに思う」と語り、その決断を支えたものとしてTRIGGERの「反骨のアプローチ」を挙げました。GamesRadar+は、第2期の先行視聴の反応が「圧倒的に好意的」だったとも伝えています。

2022年の第1期は、デイビッドの死でゲームの同時接続を10万人超えに押し上げた

完結から4年たっても毎日数十件のDMが届くのは、第1期の結末が作品の外まで波及したからです。2022年9月13日の配信後、原作ゲーム『サイバーパンク2077』はSteamの同時接続プレイヤーが104,827人に達し、CD PROJEKT REDの代表作『ウィッチャー3』の過去最高103,329人を上回りました(VGC)。発売時の不具合で評判を落としていたゲームが、日本のスタジオが作った全10話のアニメで息を吹き返した形です。

その中心にいたのがデイビッドでした。体を限界までサイバーウェアで改造し、仲間を失いながら最後に命を落とす結末は、海外で「救いがない」と「だから忘れられない」の両方の感情を残しました。今年6月に中国のゲーム『鳴潮』がエッジランナーズとコラボしたときも、Steamの同時接続が5万人に達しました。DMの数は、この喪失感がいまも続いていることを示しています。

だからこそ、第2期の新主人公が公開されたときは、ファンから不安の声も出ていました(新主人公公開時の米ファンの反応)。今回のインタビューは、その不安への作者からの返事にもなっていました。

r/animeで4,300票、「デイビッドの伝説はもう終わった」が最上位に

Redditのr/animeに立ったGamesRadar+の記事スレッド(元スレッド、10月15日夜・日本時間)は、4,361票と437件のコメントを集めました。上位のコメントは、ほぼ作者支持でそろっています(以下はいずれも意訳)。

  • 最も支持を集めたのは、約3,100票の「デイビッドの伝説はもう終わった。ナイトシティに爪痕はもう残した」という一言でした。
  • 約1,600票の「物語を終わらせられない人がいるのはなぜなのか。デイビッドの話は完結している」が続きました。そこには「それだけ愛されたキャラだという証拠。でも生き返らせるのは良くない」という返信がつき、こちらも1,100票を超えています。
  • 「キャラを死なせてこそ物語に意味が出る。戻せば第1期の流れと犠牲が台無しになる。方針を貫いてくれてうれしい」という声も500票以上を得ました。
  • 作品の世界観から考える人もいました。「エッジランナーズは救いのない世界。もし戻ってきても感動の復活ではなく、サイバーサイコの成れの果てのような姿になるはず」という見方です。
  • 日本の長期連載を引き合いに出す皮肉も目立ちました。「ワンピースなら包帯だけで戻ってきて、300話前から伏線だったと言われる」というものです。

一方で、「悲しい結末が苦手な人が多いだけだろう」と、DMを送る側の気持ちをくむ返信もあります。「鳴潮のコラボで区切りがついた」という声もあり、デイビッドの喪失は人によって別の形で消化されているようです。

新主人公4人の賭けを支えたのは、TRIGGERの「反骨」だった

今回の発言で日本のファンが注目したいのは、シュティボル氏が決断を支えたものとしてTRIGGERの名前を出した点です。続編で人気キャラを呼び戻すのは、商業的にはいちばん手堅い選択です。ポーランドのゲーム会社と日本のアニメスタジオは、その道を選びませんでした。

米Redditの上位コメントは、この判断を物語への誠実さとして受け止めていました。個人的には、人気キャラクターに頼らない続編を日本のスタジオと一緒に選んだところに、作り手の作品への信頼を感じます。

10月20日の配信後、ウィーク・キングズリーたち4人がデイビッドの抜けた穴を埋められるのか。作者が「今も悪夢を見る」という賭けの結果は、まず海外ファンの反応に表れるはずです。配信後の受け止めも追っていきます。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。

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