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【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ2』の海外評価、批評家78%に対し視聴者は63%。デビッド不在で割れる

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ2』の海外評価、批評家78%に対し視聴者は63%。デビッド不在で割れる

3行サマリー

  • 日本のTRIGGERが制作した『サイバーパンク エッジランナーズ2』は、10月20日にNetflixで全10話が配信されました。
  • 米Rotten Tomatoesでは批評家の78%(9件中7件)が好評とした一方、視聴者の支持は63%にとどまっています。
  • 海外のアニメ評価サイトMyAnimeListでも8.35点で、1期の8.63点を下回りました(10月22日13時時点)。

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Seriesサイバーパンク エッジランナーズ2全5本

TRIGGERとCD PROJEKT REDのアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ2』の発表から配信、海外の反応までを追う連載

  1. 2026/6/28【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ』続編、新主人公公開で米ファン不安。前作は瀕死のゲームを2000万本に導いた日本アニメ
  2. 2026/8/21サイバーパンク エッジランナーズ2はいつ?10月20日にNetflixで全10話。日本のTRIGGERが再び制作、監督は五十嵐海に交代
  3. 2026/10/16【アメリカ】エッジランナーズ2作者「デイビッドを戻してとDMが毎日数十件」。復活させない決断を米Redditが支持
  4. 2026/10/20【アメリカ】TRIGGER制作の『エッジランナーズ2』、英語圏9媒体のうち5媒体が高評価。不満は主人公たちの物語が交わらない点に集中
  5. 2026/10/22【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ2』の海外評価、批評家78%に対し視聴者は63%。デビッド不在で割れる(この記事)

配信から2日、エッジランナーズ2は批評家78%・視聴者63%と評価が割れた

『サイバーパンク エッジランナーズ2』の海外評価は、批評家と視聴者のあいだで差が開いています。米国のレビュー集計サイトRotten Tomatoesでは、批評家の好評率が78%、視聴者の好評率(Popcornmeter)が63%でした。日本時間10月22日13時ごろに確認した数字です。

差が生まれた理由は、1期の主人公デビッドがいないことにあります。2期は4人の主人公が別々に動く群像劇になりました。批評家はこの挑戦を「意欲作」と評価し、1期の物語に強く惹かれた視聴者ほど物足りなさを口にしています。

制作は1期に続いて日本のスタジオTRIGGERで、監督はTRIGGERの五十嵐海さんに交代しました。配信開始は日本も同じ10月20日です(配信日の詳細は8月の記事にまとめています)。

GamesRadar+は「価値ある続編」、But Why Thoはデビッド不在を「どっちつかず」と採点

出典:Cyberpunk: Edgerunners 2 review(GamesRadar+ / 2026年10月)

出典:Cyberpunk: Edgerunners 2 Review(But Why Tho / 2026年10月19日)

英ゲームメディアのGamesRadar+は、2期を「1期の価値ある続編」と結論づけました。4人の主人公をつなぐ構成については、終盤で物語が合流するところで「長い待ち時間が報われる」と書いています。一方で、短所には、主人公のひとりローマンの存在感の薄さを挙げました。

Night City’s latest chapter is a worthy follow-up to Cyberpunk: Edgerunners.

米メディアBut Why Thoの評価は10点満点で7.5点でした。レビューは冒頭で「デビッドなしでも成り立つのか」と問いかけ、答えは「その中間あたり」としています。

Could Cyberpunk: Edgerunners 2 still work without David? … The answer is somewhere in the middle

米Metacriticに載っている批評家レビューは、まだ2件だけです。IGNの90点とReady Steady Cutの40点で、点数は大きく離れています。掲載件数が少ないため、総合点(Metascore)はまだ出ていません。

割れ目は「4人の群像劇」、1期の記憶が視聴者の物差しになった

評価を分けたのは、1期のデビッドとルーシーの物語を基準にするかどうかでした。1期は1人の少年が破滅へ向かう話を10話で描き切り、その一本道の悲劇がファンの心をつかみました。2期は同じナイトシティを舞台にしつつ、復讐に走るネットランナーのD、ドキュメンタリーを撮る若者ローマン、体のほとんどを機械に置き換えた若い女性タリア、元エッジランナーのキングという4人の話を並べています。

なぜ視聴者のほうが厳しいのか。1期を入口にした視聴者にとって、2期は「デビッドの続き」として期待されていたからだと思います。GamesRadar+も、1期の主人公たちとのつながりは「あからさま(で、かなり不器用)なもの」もあると指摘しつつ、2期はあくまでアンソロジーとして作られていると説明しています。続きを見に来た人と、新しい群像劇として見た人とで、受け止めが分かれるのは自然な流れですね。

Rotten Tomatoesの視聴者評価をくわしく見ると、好評109件に対して不評が65件ありました。Metacriticの視聴者評価(61件)は好意的が77%、否定的が16%です。全体としては好意的な声が多いものの、1期ほどの熱狂にはなっていません。

MyAnimeListは8.35点、1期の8.63点との差がTRIGGER作品としての現在地

海外のアニメファンが使う評価サイトMyAnimeListでは、2期のスコアは8.35点(1万8,960人が採点)でした。1期は76万7,090人の採点で8.63点です。2期は配信2日目でまだ母数が小さく、ここから動く可能性はありますが、出だしは1期より低い位置から始まりました。

それでも8点台は、海外で日本のアニメが受け取る点数としては高い水準です。1期は配信後にゲーム『サイバーパンク2077』の売り上げを押し上げ、ポーランドのCD PROJEKT REDのゲームを日本のアニメスタジオが救った例として語られてきました(新主人公発表時の記事)。2期の発表時に米ファンが抱いていた「主人公が変わって大丈夫か」という不安は、配信後の評価にそのまま表れた形です。

海外掲示板Redditのアニメ板r/animeでは、話数ごとの感想スレッドが立ちました。1話のスレッドは1,418票、最終話のスレッドは709票と673件のコメントを集めています(10月22日13時時点)。

エッジランナーズ2の評価は「1期と比べるか」で変わる。初監督の五十嵐海さんの挑戦は批評家に届いた

批評家と視聴者の差は、作品の出来そのものよりも、何を期待して見たかの差だと受け止めました。1期の続きを求めた人には物足りず、新しいナイトシティの物語として見た人には意欲作に映っています。

TRIGGERは今回、1期の成功をなぞらずに主人公を入れ替えました。GamesRadar+が「デビッドの物語を焼き直すのは簡単だったはずだ」と書いたとおり、安全な道を選ばなかったことへの評価は批評家のあいだで高いです。Metascoreが出そろい、MyAnimeListの採点者が増えたとき、この差が縮まるのか、それとも広がるのか。日本で同じ日に配信を見た方の感想とも比べてみたいところです。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。