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【アメリカ】TRIGGER制作の『エッジランナーズ2』、英語圏9媒体のうち5媒体が高評価。不満は主人公たちの物語が交わらない点に集中

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】TRIGGER制作の『エッジランナーズ2』、英語圏9媒体のうち5媒体が高評価。不満は主人公たちの物語が交わらない点に集中

3行サマリー

  • 日本のTRIGGERが制作したNetflix『サイバーパンク エッジランナーズ2』(全10話)は、10月19日16時(日本時間)に英語圏のレビューが解禁され、確認できた9媒体のうち5媒体が高く評価しました(IGNは10点満点の9点)
  • Gizmodo、Kotaku、Ready Steady Cut(Metacriticの換算で100点満点の40点)の3媒体は厳しめで、不満は主人公たちの物語が交わらない構成に集まっています
  • 前作はロッテントマトで批評家100%(16本)。2期は10月20日朝の時点でレビュー2本、支持率はまだ出ていません

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Seriesサイバーパンク エッジランナーズ2全5本

TRIGGERとCD PROJEKT REDのアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ2』の発表から配信、海外の反応までを追う連載

  1. 2026/6/28【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ』続編、新主人公公開で米ファン不安。前作は瀕死のゲームを2000万本に導いた日本アニメ
  2. 2026/8/21サイバーパンク エッジランナーズ2はいつ?10月20日にNetflixで全10話。日本のTRIGGERが再び制作、監督は五十嵐海に交代
  3. 2026/10/16【アメリカ】エッジランナーズ2作者「デイビッドを戻してとDMが毎日数十件」。復活させない決断を米Redditが支持
  4. 2026/10/20【アメリカ】TRIGGER制作の『エッジランナーズ2』、英語圏9媒体のうち5媒体が高評価。不満は主人公たちの物語が交わらない点に集中(この記事)
  5. 2026/10/22【アメリカ】『サイバーパンク エッジランナーズ2』の海外評価、批評家78%に対し視聴者は63%。デビッド不在で割れる

エッジランナーズ2の英語圏レビュー、9媒体のうち5媒体が高評価でIGNは9点

Netflixで10月20日に全10話が配信される『サイバーパンク エッジランナーズ2』は、前日の10月19日16時01分(日本時間)に英語圏の主要メディアがいっせいにレビューを公開しました。編集部が各媒体のページで点数と結論を確かめたところ、9媒体のうち5媒体が高く評価し、1媒体が中間、3媒体が厳しい評価でした。

高評価だったのは、IGN(10点満点の9点)、CGMagazine(10点満点の10点)、What’s on Netflix(5点満点の5点)、GamesRadar+(5点満点の4点)、そして点数を付けずに見出しで「真の傑作」とうたったPolygonです。Nerdtropolisは5点満点の3.5点。Gizmodo、Kotaku、Ready Steady Cutの3媒体は、前作に届かないという評価でした。

制作は前作と同じ日本のTRIGGERで、監督は前作の今石洋之さんから五十嵐海さんに交代しています(配信日と体制は8月の記事で整理しました)。

IGN「前作ほどの重みはなくても、見事なシーズン」

出典:Cyberpunk: Edgerunners 2 Review(IGN / Rafael Motamayor / 2026年10月19日16時01分 日本時間)

出典:Night City Doesn’t Burn Quite as Brightly the Second Time in Cyberpunk: Edgerunners 2(Gizmodo / Isaiah Colbert / 2026年10月19日16時01分 日本時間)

it still delivers a spectacular season of television.

IGNのMotamayor氏は、前作ほどの記念碑的な重みはないと断ったうえで「それでも見事なシーズンだ」と結論づけました。一方、Gizmodoは見出しで「ナイトシティは2度目にはそれほど明るく燃えない」と書き、前作の主人公デイビッド・マルティネスが残した影から逃げ切れていない、と評しています。

作画はほぼ全媒体が称賛、評価を分けたのは4人の主人公の群像劇

点数が割れていても、TRIGGERの映像を否定した媒体は見当たりませんでした。厳しめのGizmodoでさえ「どのコマも荒々しく、手に負えない感触がある」と作画を持ち上げ、KotakuもTRIGGERの映像表現と声優陣は評価しています。

不満はほぼ一点、群像劇の構成に集まりました。Gizmodoは4人の主人公の物語が「記憶に残る形ではほとんど交わらない」と書き、Kotakuは終盤まで物語がばらばらに進むと指摘。好意的なGamesRadar+のJordan Farley氏も、主人公どうしの交差が少ない点と、ローマンの物語が弱い点を減点の理由に挙げています。

なぜここまで構成に目が向くのか。1期は少年デイビッドひとりの転落を10話で描き切り、ロッテントマトでは批評家16本すべてが好意的な100%、視聴者スコアも95%でした。2期はその一本道をやめて主人公を4人に分けたため、批評家は前作の密度と比べずにはいられません。物語の作り手がデイビッドを復活させない判断をしたことは先週の記事で紹介しましたが、その判断の結果が、今回の評価の分かれ目にそのまま表れた形です。新しい主人公が公開された6月の時点で米国のファンが抱いていた不安も、批評家の言葉で裏付けられた部分があります。

What’s on Netflixは満点、Ready Steady Cutは40点と英語圏の批評は両極に

高評価の側は、2期の荒さそのものを長所として受け止めています。What’s on NetflixのKambole Campbell氏は5点満点を付け、「前作より雑然として荒っぽいが、それ自体が人間らしい」と書きました。CGMagazineのBrendan Frye氏は10点満点で、前作と並び立ちながら独自の顔を持つシーズンだと評しています。

反対側では、KotakuのKenneth Shepard氏が「大きな挑戦をしていない」と述べ、Ready Steady Cutは前作と違うものを目指しすぎて散漫になったと評価しました。同媒体の評価はMetacriticで100点満点の40点に換算されています。

集計サイトはまだ数字が固まっていません。10月20日朝(日本時間)の時点で、ロッテントマトの2期ページに載ったレビューは2本(好意的1本、否定的1本)で、支持率は表示されていませんでした。Metacriticも批評家レビューが4本そろうまでスコアを出さない仕組みで、現在はIGNの90点とReady Steady Cutの40点の2本だけ。ユーザー評価は10点満点の9.2ですが、まだ6件です。

関心の高まりは数字にも出ています。英語版ウィキペディアの作品ページの閲覧数は、10月20日までの直近7日間で1日平均3,489回と、その前の週から1.54倍に増えました(日本語版は1日平均677回)。

TRIGGERの作画は海外でも揺らがず、日本の視聴者は構成の評価を自分で確かめられる

日本のファンにとって安心材料なのは、評価が割れた原因が作画ではなく、物語の組み立てにあるという点です。英語圏の批評家は、厳しい媒体も含めてTRIGGERの映像表現を認めていて、IGNはアクションとゴア描写の工夫を名指しで褒めています。監督が五十嵐海さんに代わっても、海外が「TRIGGERらしさ」と受け止める部分は評価を保ちました。

配信の時刻については、NetflixのTudumとCD PROJEKT REDの発表はいずれも「10月20日」という日付だけで、時刻は示していません。日本でも同じ日に全10話がそろうので、群像劇が「散漫」なのか「人間らしい」のかは、今日から自分の目で確かめられます。個人的には、デイビッドの物語に心を持っていかれた人ほど、2期は1話目から比べずに見るほうが楽しめるのではと感じました。

英語圏の結論は「前作超えではないが見る価値のある続編」、集計スコアはこれから

9媒体の評価をならすと、英語圏の批評は「前作は超えないが、見る価値のある続編」に落ち着いています。満点から40点まで幅はあっても、争点は作画ではなく群像劇の設計の一点でした。ロッテントマトとMetacriticの数字はレビューが増えるにつれて出てきます。配信が始まったあと、視聴者スコアが批評家と同じ方向に動くかどうかが次の見どころです。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。

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