【韓国】ILLIT、ぴえろ「ルルットリリィ」第2クールOP主題歌も担当。前クール曲は316万回再生、10月4日放送開始

3行サマリー
- スタジオぴえろ制作のTVアニメ「魔法の姉妹ルルットリリィ」第2クールのオープニング主題歌は、K-POPグループILLITの「Swingin’ Magic」。2026年9月21日0時に配信が始まり、第2クールの放送は10月4日から。
- ILLITは第1クールOP「Bubee」(2026年4月6日配信)に続く2クール連続の起用。BubeeのYouTube公式音源は2026年9月27日時点で316万8,894回再生。
- 日本のアニメ公式サイトが発表したのは9月3日。配信後にRedditのILLITコミュニティに立った投稿は238票・43コメントを集め、同じ作品の第2クールPV投稿(r/anime、30票)を大きく上回っている。
ILLIT「Swingin’ Magic」がぴえろ「ルルットリリィ」第2クールOPに、9月21日0時から配信
スタジオぴえろが手がけるTVアニメ「魔法の姉妹ルルットリリィ」の第2クールで、オープニング主題歌をK-POPグループのILLITが担当します。楽曲名は「Swingin’ Magic」で、2026年9月21日(月)0時から各種音楽配信サービスで配信が始まりました。ILLITにとっては日本での4作目のデジタルシングルにあたります。
この起用が目を引くのは、ILLITが同じ作品のOPを続けて任されている点です。第1クールのOPも同グループの「Bubee」(2026年4月6日0時配信)で、1つのアニメ作品が2クール続けて同じ海外アーティストを主題歌に据えた形になります。第2クールの放送は2026年10月4日(日)から、TOKYO MX・ABCテレビ・テレビ愛知・BS日テレ・AT-Xで始まります。
あわせてエンディング主題歌も発表されており、こちらは作品のキャラクター名義となるルルットリリィ(こんぺとリリィ/CV.橘めい、ましゅールル/CV.小鹿なお)の「どりぃむアラモード」。作詞は藤林聖子が担当しています。OPを海外のグループ、EDをキャラクターソングで固める構成は、第1クールから変わっていません。
出典:アニメ公式が9月3日に発表、Billboard JAPANも同日報道
出典:第2クール主題歌アーティスト決定のお知らせ(TVアニメ「魔法の姉妹ルルットリリィ」公式サイト / 2026年9月3日)
出典:ILLIT、TVアニメ『魔法の姉妹ルルットリリィ』第2クールOP主題歌を担当(Billboard JAPAN / 2026年9月3日)
第2クール主題歌アーティストがOPをILLIT、EDはルルットリリィに決定。
楽曲のクレジットも公式サイトに出ています。「Swingin’ Magic」の制作はSHINKUNGとJunhyuk、楽曲構成に岡島奏太が加わる編成です。ILLIT本人のコメントでは、この曲を「ニュージャックスウィングならではのリズミカルなグルーヴ」と説明し、「夢と現実の境界を軽やかにスウィング」する内容だと述べています。放送日程や放送局はファミ通の記事でも確認できます。英語圏ではSeoul Economic Dailyが配信当日の9月21日に韓国語版を含むリリースとして報じました。
第1クールOP「Bubee」はYouTube公式音源316万回、ぴえろのノンクレジット映像は32万回
2クール連続の起用を裏づける数字は、第1クールOPの残した再生数にあります。ILLITの公式音源チャンネルに置かれた「Bubee」は、2026年9月27日時点で316万8,894回再生。2026年4月6日の公開から半年足らずでこの数字です。
見落としやすいのは、アニメ側が自前で持っている露出です。Studio Pierrotの公式YouTubeチャンネルは2026年6月19日に「Bubee」のノンクレジットOP映像を公開しており、こちらは同時点で32万5,695回再生。楽曲単体の再生数の約10分の1が、アニメの映像つきで別に回っている計算になります。スタジオにとっては、主題歌がそのまま自社チャンネルの数字になる構造です。
一方で、チャート面の裏づけは薄いままです。「Swingin’ Magic」「Bubee」のどちらについても、オリコンの週間デジタルシングルのトップ10圏内やBillboard JAPANのHot 100に固有の順位は確認できませんでした。Spotifyの日本・韓国のデイリーチャートにも両曲は載っていません。日本市場向けに絞ったシングルなので、チャートよりも作品との結びつきで聴かれている曲だと見るのが妥当でしょう。ただし裏を返せば、作品を離れても選ばれる曲になった証拠は、まだ出ていないということです。2クール分の主題歌を任されながらチャートに足跡が残らないのは、タイアップとしては物足りない結果だと受け止めました。
Redditのr/illitは238票・43コメント、r/animeの第2クールPVは30票という非対称
海外での受け止め方には、はっきりした偏りがあります。配信直後にRedditのILLITコミュニティ(r/illit)に立った「Swingin’ Magic」の投稿は、2026年9月27日時点で238票・43コメント。K-POP全般を扱うr/kpopの同曲の投稿も230票・12コメントを集めています。第1クールの「Bubee」の投稿(309票・38コメント)と比べても、反応量はほぼ維持されています。
対照的に、アニメ側の反応は静かです。r/animeに立った第2クールのメインPVの投稿は同時点で30票・2コメント。同じ作品の同じ時期の話題でありながら、動いているのはアニメのファンダムではなくK-POP側のファンダムです。
コメントの中身も「アニメの主題歌として」ではなく「ILLITの日本曲として」評価する方向に寄っていました。r/illitには「Man, this might be already be a top 5 ILLIT song for me!」「This is one of the best pop songs released this year, so many nice little grooves and vocal inflections all over this.」といった声。r/kpopでも「Another banger for the greatness that is Illit Japanese discography」のように、日本語楽曲群の一角として語られます。目を引いたのは「Wha–whaaat the hell? how is a song this good just shadow dropped?」という一言で、大きな売り出しを伴わない配信だったと受け取るファンがいたことがうかがえます。個々の投稿は匿名であり事実の根拠にはなりませんが、こうした受け止めがコミュニティで目立っているのは確かです。
日本のアニメ主題歌はK-POPの日本語シングル枠になった。2026年はaespaと(G)I-DLEも
ILLITの2クール連続起用は単発の出来事ではなく、2026年に入って太くなった流れの上にあります。aespaは2026年3月6日に「ATTITUDE」を配信し、テレビ東京系で同年4月に始まったTVアニメ「Kill Blue」のOPに起用されました。同作のEDはRIIZEの「KILL SHOT」で、OP・EDをまとめてHYBE系・SM系のグループが占める形でした。(G)I-DLEも同じ2026年4月放送開始の「ギャルはオタクにも優しい!?」(テレビ朝日系)でOP「Hide and Seek」を担当しています。
日本のアニメ視聴者から見ると、これは「海外アーティストが記念に1曲書いた」話ではありません。K-POPグループにとっての日本語シングルは、以前はツアーやファンクラブ向けの企画に紐づくことが多かった枠です。それが今は、アニメのクール単位のスケジュールに合わせて制作・配信される枠に変わりつつあります。ILLITの場合、「Bubee」が日本3作目、「Swingin’ Magic」が4作目のデジタルシングルであり、日本でのシングル活動の半分が同じアニメ作品と結びついている計算になります。
アニメ制作側の利点もはっきりしています。主題歌に海外のグループを置けば、作品の情報が日本語圏の外にも回ります。実際に今回の起用は、日本のアニメ系メディアだけでなくallkpopやSeoul Economic Dailyといった韓国・英語圏の媒体にも取り上げられました。国内のアニメファンには届きにくい経路で、作品名が海外のK-POPファンの視界に入っていきます。
ぴえろの2クール連続指名は、主題歌タイアップを作品と並走する長期枠に変えた
「魔法の姉妹ルルットリリィ」のOPをILLITが2クール続けて担当したことは、アニメ主題歌のタイアップが1話完結型の話題づくりから、作品と並走する長期の枠に移ったことを示しています。
理由は数字の出方にあります。1クールで交代させれば話題は2回作れますが、同じグループで続ければ第1クールの再生数がそのまま第2クールの導線として効きます。316万回再生の「Bubee」を入口に「Swingin’ Magic」へ流れる設計は、途中で主題歌アーティストを入れ替えた場合には作れません。Studio Pierrotの公式チャンネルにノンクレジットOP映像を置いて32万回を積んでいるのも、同じ狙いの上にあります。
そして反応の偏りは、この設計の効き先を教えてくれます。r/illitの238票に対してr/animeの30票という差は、いま作品名を運んでいるのがアニメのファン層ではなくK-POPのファン層だという意味です。つまりぴえろは、作品の評判で主題歌を広めているのではなく、主題歌の集客力で作品名を海外へ出している。順序が逆になっています。10月4日の放送開始でアニメ本編の評価がK-POP側の熱量に追いつけば、この起用は成功だったと言えます。追いつかないまま主題歌だけが聴かれ続けるなら、2クールを費やして得たのは楽曲のプロモーション枠だけ、という話になります。私はここが分かれ目だと見ています。
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