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【韓国】「ILLITはNewJeansの盗作」発言のミン・ヒジン氏を警察が送致。社員の民事訴訟では勝訴、ILLITは10月26日カムバック

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
公開
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3行サマリー

  • ソウル龍山警察署が10月1日、「ILLITはNewJeansの盗作」と主張したミン・ヒジン前ADOR代表ら3人を、名誉毀損と業務妨害の疑いで検察に送致しました(起訴ではありません)
  • 8月21日には、同じ発言をめぐってBELIFT LABの社員が1億ウォンを求めた民事訴訟でミン氏が勝訴し、判決は確定しています
  • 日本人メンバーのモカとイロハを擁するILLITは、10月26日にミニ5集『BREAK EVEN』でカムバックします

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ミン・ヒジン氏、2024年の「ILLIT盗作」発言で検察送致。報道は10月14日

NewJeansを手がけたミン・ヒジン前ADOR代表が、ILLITを「NewJeansの盗作」と主張した件で、名誉毀損と業務妨害の疑いで検察に送致されました。聯合ニュースが10月14日朝(日本時間)に報じ、ほかの韓国メディアも続きました。

Newspimによると、ソウル龍山警察署が送致したのは10月1日です。対象はミン氏と、同じ趣旨の声明を出した元ADOR副代表2人の計3人。告訴したのはILLITの所属事務所BELIFT LABで、2024年5月に告訴状を出していました。

「送致」は、警察が捜査を終えて事件を検察に送る手続きです。起訴するかどうかはこれから検察が決めます。有罪が決まったわけではありません。

聯合ニュースが速報。警察は「盗作の事実はない」と判断

出典:경찰, ‘아일릿이 뉴진스 표절’ 주장 민희진 송치…명예훼손·업무방해 혐의(Newspim / 2026年10月14日)

出典:‘아일릿이 뉴진스 표절’ 주장한 민희진, 경찰 송치…“타당성 의문” 반박(eToday / 2026年10月14日)

“아일릿이 뉴진스 표절” 민희진, 명예훼손·업무방해 혐의로 송치
(「ILLITがNewJeansを盗作」ミン・ヒジン、名誉毀損・業務妨害の疑いで送致)

YTNなどの報道では、警察は「ILLITがNewJeansを盗作した事実はない」と判断しました。そのうえで、ミン氏らが虚偽の事実を広め、HYBEとBELIFT LABの名誉を傷つけた疑いがあるとしています。

ミン氏側はeTodayに対し、送致は妥当なのかと疑問を示しました。類似性の問題は、先にメディアや世論が取り上げていたと反論しています。同じ警察署の過去の判断とも、民事裁判所の判断とも食い違う、とも主張しています。

民事では勝訴が確定済み。なぜ刑事では送致なのか

今回の送致が話題になった理由の一つは、同じ発言をめぐる民事訴訟で、ミン氏がすでに勝っていたことです。

Sports Khanと日刊スポーツによると、BELIFT LABのクリエイティブディレクターが個人として、ミン氏らに1億ウォンの損害賠償を求めていました。ソウル西部地方法院は8月21日に請求を棄却し、原告が控訴しなかったため判決は確定しています。理由は、発言は会社(HYBEとBELIFT LAB)に向けたものであり、原告個人を被害者として特定するのは難しい、というものでした。

つまり民事判決が判断したのは「この社員が被害者と言えるか」で、盗作があったかどうかではありません。刑事の告訴人は会社のBELIFT LABです。訴えた主体が違うため、民事での勝訴は送致を止める理由になりませんでした。同じ発言なのに結論が逆に見えるのは、このためです。

盗作の主張そのものについては、Newspimが、2025年のNewJeansとADORの専属契約をめぐる裁判で、裁判所が「提出された証拠だけでは認めがたい」と判断したと報じています。警察の今回の判断は、この流れに沿ったものです。

なお、BELIFT LABがミン氏に約20億ウォンを求めている損害賠償訴訟は、まだ一審の判決が出ていません。Sports Khanは、判決の言い渡しを11月13日と伝えています。

聯合ニュースの投稿は88万表示。韓国SNSでは「送致は有罪ではない」と反発も

韓国のSNSでも、反応は大きく割れました。聯合ニュースの公式Xアカウントが速報を投稿すると、10月15日朝の時点で表示は88万回、リポストは796件、いいねは2,179件に達しています。

ミン氏を支持するファンの間では、「警察の送致意見は有罪判決ではない」「起訴でも裁判所の認定でもない」と強調する投稿が広がりました。こうした投稿の一つには、いいねが600件を超えています。

反対に、ミン氏に批判的な側からは「不送致のときは潔白だと騒いでいたのに」と、NewJeansファン(バニーズ)を皮肉る投稿も出ています。

逆に、ミン氏がHYBE側の役員10人を告訴した件は、6月に全件不起訴になっています(関連記事)。支持する側も批判する側も、過去の捜査結果を持ち出して言い合う構図になっていますね。

ILLITは10月26日にカムバック。日本人メンバー2人が所属するグループに「盗作ではない」という判断

タイミングも注目を集めました。ILLITは10月26日に、ミニ5集『BREAK EVEN』を発売します。タイトル曲は「체포하겠어(逮捕しちゃうぞ)」です。

送致報道と同じ10月14日、韓国の大手掲示板TheQooでは、この新曲の一部をファンが紹介したスレッドに883件のコメントが付きました。盗作騒動が報道で再び取り上げられる一方で、コミュニティの関心はカムバックにも向いています。

ILLITには日本出身のモカとイロハが在籍しています。日本では、ぴえろのアニメ『ルルットリリィ』の主題歌を担当するなど、活動の場を広げてきました(関連記事)。2024年の騒動は、日本人メンバーを含むグループ全体に「盗作」という言葉が向けられる形になりました。今回、警察が盗作の事実を否定したことは、カムバック前のILLITにとって騒動に一区切りがつく材料になります。メンバーに「盗作」という言葉が向けられ続けてきたことを思うと、この判断の意味は小さくないと受け止めました。

焦点は検察の判断と11月13日の20億ウォン訴訟の判決

今後の焦点は2つです。1つは、検察がミン氏らを起訴するかどうか。もう1つは、BELIFT LABが起こした約20億ウォンの損害賠償訴訟の判決です。

民事では「誰が被害者か」が争点になり、ミン氏が勝ちました。刑事では、会社を被害者とした名誉毀損の疑いが問われます。同じ発言でも、どちらの手続きで判断するかで結果が分かれる可能性があります。

ILLITの『BREAK EVEN』は、こうした判断を待つ中でのリリースになります。韓国のファンの反応がカムバック後にどう変わるか、引き続き追います。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。