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【韓国】Fin.K.L、イ・ヒョリら4人が21年ぶりに再結集。2019年の単発企画とは違うと事務所が明言

編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【韓国】Fin.K.L、イ・ヒョリら4人が21年ぶりに再結集。2019年の単発企画とは違うと事務所が明言

3行サマリー

  • 所属先のGemstone E&Mが2026年9月21日、イ・ヒョリ、オク・チュヒョン、イ・ジン、ソン・ユリの4人によるFin.K.Lの完全体活動を発表した。
  • 完全体としての作品は2005年10月26日のシングル『Forever Fin.K.L』が最後で、そこから21年が空いた。1998年5月20日デビューのグループが、同じ名義で戻る。
  • 新曲・コンサート・番組といった活動の中身はまだ何も発表されておらず、事務所は「順次公開する」とだけ説明している。日本のK-POPメディアは発表当日に一斉に報じた。

Gemstone E&Mが9月21日に発表、イ・ヒョリら4人がFin.K.Lの名前で再始動する

韓国の1世代ガールグループFin.K.L(핑클)が、4人そろっての活動を再開します。マネジメントを担当するGemstone E&M(젬스톤이앤엠)が2026年9月21日、イ・ヒョリ(이효리)、オク・チュヒョン(옥주현)、イ・ジン(이진)、ソン・ユリ(성유리)の4人でFin.K.L名義の活動を準備していると発表しました。韓国と日本の時差はないため、日本時間でも同じ9月21日です。

同社のジェイソン・リー代表は「Fin.K.Lは韓国大衆音楽史において象徴的な意味を持つアーティストだ」とコメントし、長く待ってきたファンに向けてさまざまな活動を順次見せていくと述べました。ポイントは、これが一度きりの再会イベントではないと事務所自身が明言している点にあります。

Korea Heraldは「一度きりの再会にとどまらない活動」と事務所の説明を伝えた

出典Fin.K.L to resume full-group activities after 21 years(The Korea Herald / 2026年9月21日)

出典First-gen K-pop girl group Fin.K.L formally reunites after 21 years(Korea JoongAng Daily / 2026年9月21日)

The group’s upcoming plans are intended to extend beyond a one-off reunion.

運営元の異なる2紙が同じ日に、事務所の発表として同じ趣旨を報じています。韓国のStar News Koreaや日本語のKstyleなども同日に報道しており、内容は一致しています。

21年の起点は2005年10月26日『Forever Fin.K.L』、2019年の『Camping Club』は番組発の企画だった

「21年ぶり」という数字の起点は、2005年10月26日に出たシングル『Forever Fin.K.L』。これが4人そろっての最後の作品になりました。デビューは1998年5月20日で、「Blue Rain(블루레인)」「To My Boyfriend(남자친구에게)」「Eternal Love(영원한 사랑)」「Now(나우)」といったヒット曲を立て続けに送り出し、1990年代末から2000年代初頭の韓国の音楽番組を席巻しています。

ただし、4人が顔をそろえたこと自体は21年ぶりではありません。2019年にはJTBCのバラエティ『Camping Club(캠핑클럽)』で再結集し、新曲も出しています。今回の発表がそれと違うのは、出発点がテレビ番組の企画ではなく、Fin.K.Lというグループ名を主語にした活動そのものだという点です。事務所が「一度きりの出会いを超えて」という言い方をわざわざしているのは、2019年との線引きを意識しているからにほかなりません。

オク・チュヒョンは発表当日、代表曲『Now』の歌詞から取った「늘 바래왔던 상상처럼(いつも願ってきた想像のように)」という一節を添えて発表を共有したと、Star News Koreaが報じています。彼女は韓国ミュージカル界の第一線に立ち続けてきた歌手で、4人のなかでもっとも歌の現場に近い場所にいた人物です。

Asian Junkieは「金になると分かったから成立する」と評した。1世代のファンが可処分所得を持つ世代になっている

英語圏の論評メディアを見るかぎり、受け止めは手放しの歓迎一色ではありません。K-POP系の論評メディアAsian Junkieは、今回の再結集を懐かしさを売る企画だと認めたうえで、それが成立する条件が以前とは変わったと書いています。

it’s seen as a viable way to cash in compared to before.

同記事は「結局のところ、我々は可処分所得を持つ上の世代になったということだ」とも続けています。皮肉めいた言い方ですが、指摘としては的確です。1998年にFin.K.Lを聴いていた10代は、いまは40代前後にさしかかっています。チケットやグッズに使える金額が当時とは桁違いになった層が、そのまま市場として残っている。1世代アイドルの再結成が「感動の物語」ではなく「事業として回る」ようになったのは、この人口の移動があるからです。

逆に言えば、今回の発表に具体的な商品が一つも付いていないことの説明にもなります。新曲なのか、単独公演なのか、番組なのか。何も決めずに看板だけを先に立てられるのは、待っている層の厚みがすでに見えているからでしょう。冷めた読み方に聞こえるかもしれませんが、私はむしろ地に足のついた判断だと受け止めました。

日本のK-POPメディアは当日中に報じた。1998年デビューの1世代は、日本進出が本格化する前の世代にあたる

日本側の反応は速く、Kstyle朝鮮日報日本語版NOCUTNEWS日本語版などが発表当日の9月21日に日本語で伝えています。K-POP専門メディアが同日に横並びで扱う程度には、日本にも関心を持つ読者がいるということです。

一方で、Fin.K.Lが日本で本格的なリリース活動を展開した記録は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。K-POPのガールグループが日本の音楽市場で大規模にプロモーションを行うようになるのは2010年前後の世代からで、1998年デビューのFin.K.Lはその一世代前にあたります。日本の一般紙がこのニュースを追っていないのも、そこに理由があります。

つまり日本の読者にとって今回のカムバックは、「懐かしのグループが戻ってくる」という話であると同時に、当時ほとんど日本語圏で追えなかったグループを、初めてリアルタイムで追える機会でもあります。韓国の1世代がどう現役に戻るのかという過程を、後追いではなく同時進行で見られる機会はそう多くありません。日本側から見たこのニュースのおもしろさは、そこにあると感じています。

活動の中身はまだ白紙。それでも4人が同じ看板に戻ること自体が、いまの韓国市場の答えになっている

現時点で確定しているのは、4人がFin.K.Lとして動くという事実だけ。曲も日程も会場も発表されていません。ニュースとしての情報量は、正直なところ多くありません。

それでも、この発表には見るべきものがあります。ソロ歌手、ミュージカル俳優、女優として、それぞれ20年かけて別々の看板を築いてきた4人が、あえて元のグループ名に戻ることを選んだ。しかも事務所は、それを一過性のイベントではなく継続的な活動として設計すると明言した。懐かしさは一度使えば減っていく資源ですが、継続を前提にするということは、懐かしさ以外の何かで勝負する覚悟があるということでもあります。2026年のFin.K.Lが最初に何を出してくるかで、その本気度は判断できます。

編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。