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【ブラジル】ワンピース、7メートルのルフィ気球3体が12月サンパウロへ。ギア2・4・5の同時展示は世界初で日本にもまだない

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【ブラジル】ワンピース、7メートルのルフィ気球3体が12月サンパウロへ。ギア2・4・5の同時展示は世界初で日本にもまだない

3行サマリー

  • 東映アニメーションとCCXPが、ブラジル・サンパウロで12月3日から4日間開かれる「CCXP26」に、500平方メートルの体験型展示「ONE PIECE Grand Showcase」を出すと発表しました。
  • 中心になるのは最大7メートルのルフィの巨大バルーン3体。ギア2、ギア4、ギア5の3形態で、着想はアメリカの感謝祭パレードのバルーンだと説明されています。
  • 日本のONE PIECE公式Xも同じ内容を告知していますが、添えられた画像はポルトガル語のまま。日本語で報じた媒体は9月11日15時の時点で見当たりませんでした。

SeriesCCXP26のONE PIECE全2本

南米最大級のポップカルチャーイベントCCXP26(2026年12月3〜6日・サンパウロ)でのONE PIECE出展を追っています。

  1. 2026/8/15【ブラジル】世界最大級のポップカルチャー祭CCXP、入場証6種すべてがワンピースに。12月3日開幕、東映の公式イラストを使用
  2. 2026/9/11【ブラジル】ワンピース、7メートルのルフィ気球3体が12月サンパウロへ。ギア2・4・5の同時展示は世界初で日本にもまだない(この記事)

東映アニメーションとCCXP、500平方メートルの「ONE PIECE Grand Showcase」を12月3日から

ブラジル・サンパウロで毎年12月に開かれる「CCXP」は、南米最大級のポップカルチャーの祭典です。その2026年版であるCCXP26に、『ONE PIECE』が公式出展することが決まりました。東映アニメーションとCCXPが9月10日(現地時間)に共同で発表したもので、会場はサンパウロ・エキスポ、会期は12月3日(木)から6日(日)までの4日間です。

出展の名前は「ONE PIECE Grand Showcase」。占有面積は500平方メートルで、来場者が中を歩いて回る体験型のつくりになります。中心に置かれるのはモンキー・D・ルフィの巨大バルーン3体で、高さは最大7メートル。ほかに等身大のルフィのイラストと壁画、そしてリメイク版『THE ONE PIECE』の特別展示、ONE PIECEのトークパネルが用意されます。

『THE ONE PIECE』はWIT STUDIOが手がけるリメイクで、Netflixで2027年2月に全世界同時配信される予定です。つまりCCXP26は、この新作を世界のファンに直接見せる場の一つになります。

ONE PIECE公式Xは「南米最大規模」と紹介、添えた画像はポルトガル語のまま

出典ONE PIECE スタッフ【公式】の投稿(X / 2026年9月11日)

出典Toei Animation anuncia One Piece Grand Showcase na CCXP26(O Vício / 2026年9月10日)

Estamos muito animados em fazer parceria com a CCXP Brasil e trazer o ONE PIECE Grand Showcase para a CCXP26 em dezembro.(CCXPブラジルと組んで、12月のCCXP26にONE PIECE Grand Showcaseを持っていけることをとても楽しみにしています)

これは東映アニメーション インクのシニアディレクター兼マーケティング責任者、リサ・ヤマトヤさんの発表コメントです。同じコメントの中で「南米のアニメファンは、この一生に一度の機会を逃したくないはずです」とも述べています。

日本側では、ONE PIECEスタッフ公式X(@Eiichiro_Staff)が9月11日に「海外情報」として告知しました。文面は日本語ですが、添えられた3枚の画像は東映アニメーションとCCXPが作ったポルトガル語と英語のキービジュアルがそのまま使われています。「3 BALÕES GIGANTES OCUPAM 500M² DE IMERSÃO」(3体の巨大バルーンが500平方メートルを埋める)という見出しも、訳されずに並んでいました。

ギア2・ギア4・ギア5を同時に並べるのは世界初、着想はアメリカの感謝祭パレード

発表文で一番強く打ち出されているのは、ギア2・ギア4・ギア5という3つの変身形態を、同じ場所に同時に並べるのは世界で初めてだという点です。ルフィの変身はこれまでも単体の立像やバルーンとして各国のイベントに登場してきましたが、3形態が横並びになる展示は前例がないと東映アニメーションとCCXPは発表しています。

バルーンの着想は、アメリカの感謝祭パレードで空に浮かぶ巨大インフレータブルです。屋外を練り歩く代わりに、屋内の500平方メートルを歩いて抜ける導線に置き換えたかたちで、公式のキービジュアルにも「歩いて(そして最高の写真を撮って)」という案内が入っています。写真を撮らせることが最初から設計に入っている展示だと読み取れます。

CCXP26の入場証6種のデザインがすべて『ONE PIECE』で統一されることは、8月の時点ですでに発表されていました。入場証から会場内の目玉展示まで、今年のCCXPはワンピース一色で進んでいることになります。

ポルトガル語の記事は半日で9本、日本語の記事は見当たらなかった

この発表がどこでどれだけ広がったのかを、当サイトで数えてみました。2026年9月11日15時台(JST)にGoogle検索で確認できた範囲では、発表からおよそ半日でポルトガル語の記事が9本出ています。内訳はブラジルのO Vício、JWave、Estação Nerd、Gamers & Games、Mundo dos Animes、Renda Geek、Caderno Pop、Série Maníacosの8媒体と、ポルトガルのOtakuPTです。英語ではAnime Cornerが9月10日に記事にしていました。

一方、同じ検索方法で日本語の記事は見つかりませんでした。日本語で読める情報源は、公式Xの投稿が一つだけということになります。南米最大級のイベントに看板作品が500平方メートルで出るという話が、日本ではニュースとして流通していない状態です。

もちろん検索で拾えなかっただけの可能性は残ります。それでも、ポルトガル語側で9本が半日のうちに出ているのと比べれば、扱いの差はかなりはっきりしています。

日本の公式Xの反応は、同じ日のグッズ告知とほとんど変わらなかった

では日本のファンはどう反応したのか。こちらも実際に数えました。以下はすべて2026年9月11日15時台(JST)に当サイトが確認した数字です。

フォロワー252万2000人のONE PIECEスタッフ公式Xで、CCXP26の告知はリポスト55、いいね473、表示8万8000。同じ日に同じアカウントが出した麦わらストアのグッズ告知は、リポスト59・いいね367・表示5万4000と、リポスト60・いいね304・表示5万1000でした。ジャンプ最新話のチョイ見せ投稿はリポスト40・いいね330・表示8万6000です。

つまりCCXP26の告知は、いいねこそ日常のグッズ告知を100前後上回ったものの、桁が変わるほどではありません。比較のために同じアカウントの固定投稿(8月23日の劇場版2本の発表)を見ると、リポスト7640・いいね5万3000・表示256万。今回の反応は、そのいいね数の1パーセントに届いていません。

ブラジル側も見ておきます。CCXP公式X(@CCXPoficial、フォロワー32万2000人)の同じ告知は、返信6・リポスト14・いいね125でした。ブラジルの盛り上がりはInstagramなど別の場所に出ている可能性が高く、この数字だけで現地の熱量を判断はできません。ただ、少なくともX上では日本側もブラジル側も、この発表は静かに流れています。

日本のファンが実物を見るには、12月のサンパウロまで行くしかない

日本の読者にとって一番切実な問いは「これは日本でも見られるのか」だと思います。現時点の答えは、見られません。ONE PIECE Grand ShowcaseはCCXP26のために作られた専用の展示で、日本を含む他地域での開催予定は発表されていません。ギア2・ギア4・ギア5が並ぶのが世界初である以上、日本でもまだ一度も実現していない光景ということになります。

なぜブラジルなのか。数字で見ると理由は単純です。前回のCCXP25は28万4000人を集めたとブラジルのゲームメディアArkadeなどが伝えていて、日本のイベントに置き換えるとコミックマーケット1日分を超える規模が4日続く計算になります。しかもCCXPの公式サイトはCrunchyrollを「Content Partner」として掲げていて、アニメはこのイベントの飾りではなく柱の一つです。東映アニメーションがここに「世界初」を置いた判断は、南米市場の大きさをそのまま反映しています。

それでも、日本のファンからすれば釈然としない部分は残ります。ワンピースは日本の作品で、バルーンを作ったのも日本の会社です。日本の公式Xがキービジュアルを訳さずに貼ったのは、この展示を見に行く客として日本の読者を想定していないという意味でもあります。作品の重心がどこに移りつつあるのかが、画像1枚に出てしまったように受け止めました。

ワンピースの「世界初」が、日本を通らずにブラジルで起きた

今回わかったことを並べ直します。500平方メートル、最大7メートルのバルーン3体、ギア2・ギア4・ギア5の同時展示は世界初、会期は12月3日から6日。そして日本語の報道は9月11日15時の時点で確認できず、公式Xの反応量は同じ日のグッズ告知とほぼ同じでした。

作品の規模が大きくなるほど、発表は現地の言葉で現地のファンに向けて出るようになります。今回のキービジュアルがポルトガル語のまま日本の公式Xに載ったのは、その象徴だと思います。12月に実物が立ち上がったとき、現地の写真が日本のタイムラインにどれだけ流れてくるのか。当サイトでは会期後に同じ指標を測り直す予定です。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。