2026年9月4日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
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【アメリカ】ウマ娘のCygamesがスポンサーのドジャース戦、大谷翔平のリングを先着4万人に配布。入場45,900人、現地ファンが撮ったウマ娘の映像は9.3万表示

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】ウマ娘のCygamesがスポンサーのドジャース戦、大谷翔平のリングを先着4万人に配布。入場45,900人、現地ファンが撮ったウマ娘の映像は9.3万表示

3行サマリー

  • ウマ娘のCygamesが冠スポンサーを務めたドジャース対カージナルス戦が現地9月2日に開かれ、大谷翔平選手モデルの優勝リングのレプリカが先着4万人に配られました。MLB公式データによる入場者数は45,900人です。
  • 試合はカージナルスが8対6で勝ち、延長10回・3時間3分の長い夜になりました。球場の正式名称は現在「UNIQLO Field at Dodger Stadium」で、球場名にはすでに別の日本企業が入っています。
  • 現地のファンが「ジャンボトロンにウマ娘が出た」と投稿した動画は、投稿から2時間48分で9.3万表示・6,408いいねに届きました(2026年9月3日15時16分・日本時間の実測値)。Cygames Americaの最高経営責任者によるブース告知の投稿より、大きく伸びています。

SeriesCygames × ドジャース 冠試合全2本

ウマ娘のCygamesがロサンゼルス・ドジャースと結んだスポンサー契約と、2026年9月2日の大谷翔平リング配布試合の当日までを追う連載です。

  1. 2026/8/12【アメリカ】ウマ娘のCygames、ドジャースとスポンサー契約。9月2日に大谷翔平モデルのリングを先着4万人に配布
  2. 2026/9/3【アメリカ】ウマ娘のCygamesがスポンサーのドジャース戦、大谷翔平のリングを先着4万人に配布。入場45,900人、現地ファンが撮ったウマ娘の映像は9.3万表示(この記事)

Cygamesが冠スポンサーの「Ohtani Ring」試合が現地9月2日に開催、リングは先着4万人

ウマ娘プリティーダービーやグランブルーファンタジーで知られるCygamesが、ロサンゼルス・ドジャースの主催試合を1試合まるごと冠スポンサーとして買い、現地時間の9月2日に開催しました。試合名は「2025 World Series Ohtani Ring Presented by Cygames」。来場者には、大谷翔平選手が実際に受け取ったワールドシリーズ優勝リングのレプリカが先着4万人に配られています。

この試合が発表されたのは8月12日で、当サイトでもスポンサー契約が結ばれた時点の記事で取り上げました。今回追いかけたのは、その当日に球場で実際に何が起きたのかです。

Cygames公式の発表とMLB公式データ:入場45,900人に対しリングは4万個、試合は延長10回で敗戦

出典Cygames to Sponsor Los Angeles Dodgers Game with Giveaway of Commemorative Shohei Ohtani World Series Rings(Cygames / 2026年8月12日)

出典Cardinals at Dodgers, September 2, 2026(Gameday 823906)(MLB.com / 2026年9月3日)

A booth where visitors can interact with Cygames’ content will also be set up in the area surrounding the stadium.

Cygamesは発表の時点で、球場内のスクリーンとデジタルサイネージに社名とロゴを出すこと、球場の外周エリアに自社コンテンツへ触れられるブースを設けることを明記していました。当日の様子を見るかぎり、書いてあったことはそのまま実行されています。

MLBの公式データによると、入場者数は45,900人でした。リングは4万個なので、単純に引くと5,900人分が足りません。「先着4万人」という条件がこの日いちばん現実的な意味を持っていた、ということになります。試合そのものはカージナルスが8対6で勝ち、延長10回・3時間3分で決着しました。

球場の大型ビジョンに映ったウマ娘、その1本の動画が2時間48分で9.3万表示

この日の反応でいちばん伸びたのは、球団の投稿でもCygamesの投稿でもなく、スタンドにいた一人のファンの動画でした。現地のイラストレーターが日本時間の12時28分に「ジャンボトロンにウマ娘登場」と書いて上げたもので、2026年9月3日15時16分(日本時間)に確認した時点で9.3万表示・6,408いいね・905リポストに達しています。同じ人が試合前に上げたブースの写真とは、伸び方の桁が違いました。

比較のために、当事者側の数字も並べておきます。Cygames Americaの最高経営責任者は同じ日の8時19分(日本時間)に「今日ドジャースタジアムに来るなら、うちのブースを見ていってください」と投稿しており、こちらは5.7万表示・2,529いいね・333リポストでした(同じく15時16分の実測)。告知した側より、現場で驚いた側のほうが遠くまで届いた形です。

反応の中身も、野球とゲームできれいに割れました。別の来場者は「ドジャースタジアムでのCygamesナイト」として現地の写真を上げ、6,933表示・473いいねを集めています。日本語圏の引用では「ドジャースタジアムでウマ娘が流れてるとは」という驚きが並び、英語圏では試合が負けたことを受けて「ウマ娘ナイトで負けた」と笑う投稿が回っていました。個人的には、勝敗より先にスポンサー名で試合を呼ぶ人がこれだけいたことのほうが印象に残っています。

なお、ジャンボトロンに何が映ったのかは来場者の撮影動画にもとづく話で、Cygamesも球団も、この映像の内容そのものは発表していません。

無料で配られたリングは同じ日にeBayへ、34件が並んで即決価格は1万円前後

当日のうちに数えられた指標が、もう一つあります。eBayで「ohtani ring 9/2/26 dodgers」を検索すると、2026年9月3日15時20分(日本時間)の時点で結果は34件。出品日時を見ると大半が現地9月2日、つまり配られたその日のうちに出されたものでした。

即決またはベストオファーの提示価格は、日本向け表示でおおむね8,000円台から16,000円台に集まっています(送料は別に3,000〜5,000円台)。入札形式のものには、開始直後で1,000円台のまま残っているものもありました。無料で配られた記念品が、数時間で1万円前後の値札を付けて日本からも買える状態になる。そういう速さです。

ドジャースの大谷選手関連グッズの配布日は、以前から転売と渋滞が名物になっています。今回のリングもその例に漏れませんでした。ただ日本のファンから見ると、日本のゲーム会社が用意した記念品を日本から買い戻す形になるわけで、少し不思議な循環でもあります。

なぜウマ娘の会社がドジャースなのか、答えはカリフォルニアを走った日本馬にある

ゲーム会社がMLBの1試合を丸ごと買うのは、日本のファンから見ると唐突に映るかもしれません。ただ、Cygamesと競馬の距離はもともと近いところにあります。

Cygamesの親会社であるサイバーエージェントの藤田晋社長は、2022年のセレクトセールで1歳馬フォーエバーヤングを9,800万円で落札しました。この馬は2024年のケンタッキーダービーで3着に入り、2025年2月のサウジカップで海外G1を初めて制しています。報道によれば2025年11月には、カリフォルニア州のデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップ・クラシックを勝ちました。アメリカのダートで結果を出した日本馬であり、その舞台はロサンゼルスから車で行ける距離にあります。

そのフォーエバーヤングは、2026年2月にウマ娘としてゲームに実装されました。遠征先で担当の調教助手が米メディアに明かした愛称「ヤン子」も、そのまま日本のファンに定着しています。実在の馬がアメリカで勝ち、そのキャラクターがゲームに入り、同じカリフォルニアの野球場に社名が出る。この日の光景は、そういう順番で積み上がったものでした。

ちなみに同じ試合では、Number_iの3人が始球式に登場し、岸優太さんの投球を佐々木朗希投手が受け止めています。日本のメディアが真っ先に伝えたのはこちらでした。同じ球場の同じ夜に、日本発のコンテンツが2つ、別々の入口から入っていたことになります。

ウマ娘の名前が付いていない冠試合で、いちばん拡散したのはウマ娘の映像だった

試合名にウマ娘の文字はありません。冠に付いていたのは大谷選手のリングと、Cygamesという社名だけです。それでも、この日いちばん遠くまで届いた1本は、球場のビジョンを撮った来場者の動画でした。

海外向けのプロモーションといえば、これまでは配信や広告の話でした。それが「球場を1日押さえる」規模になり、しかも現地に集まったファンが自分の言葉で広げていく。日本のゲームの海外展開がどのあたりまで来ているかを測る目盛りとして、この数字は覚えておきたいところです。

次に見るべきは、この反応がCygamesの次の一手にどう反映されるかでしょう。現地のファンからは「他の球団ともやってほしい」という声も出ていました。動きがあれば、また追いかけます。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。