【ブラジル】バンダイナムコ『キャプテン翼2』、Steamのポルトガル語レビュー15件が全て不評。前作にあった字幕が消え、今作は日本語が入った
最終更新

3行サマリー
- Steamに投稿されたブラジル向けポルトガル語のレビューは15件。そのうち好評は0件でした(2026年8月29日15時11分・日本時間に取得)
- 対応言語は前作の9から今作は12に増えています。増えたのにブラジル向けポルトガル語だけが抜けました
- 日本語はフル音声付きで新しく加わり、前作では日本の地域で表示すらされなかったSteam版が、今作は8,470円で買えます
Seriesキャプテン翼2 WORLD FIGHTERS全4本
バンダイナムコのサッカーゲーム『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』が、ブラジルをはじめ海外でどう受け止められたかを追っています。
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- 2026/8/29【ブラジル】バンダイナムコ『キャプテン翼2』、Steamのポルトガル語レビュー15件が全て不評。前作にあった字幕が消え、今作は日本語が入った(この記事)
ブラジル向けポルトガル語のレビュー15件は、ひとつ残らず不評だった
バンダイナムコエンターテインメントのサッカーゲーム『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』(開発はタムソフト)のSteam版が、8月28日に発売されました。家庭用機版はその前日の8月27日です。
発売の翌日にあたる8月29日15時11分(日本時間)、Steamが公開しているレビュー集計を取得しました。全体のユーザーレビューは164件で、内訳は好評85件・不評79件。Steamの表示は「賛否両論」です。
これを投稿言語で分けると、ひとつだけ様子の違う欄がありました。ブラジル向けポルトガル語で書かれたレビューは15件あり、好評0件・不評15件。全滅です。しかも本文を読むと、15件の不満はほとんど同じ一点に集まっていました。ポルトガル語の字幕が入っていない、というものです。
Steamの対応言語表示から、前作にあったブラジル向けポルトガル語が抜けている
出典:CAPTAIN TSUBASA 2 WORLD FIGHTERS(Steam公式ストアページ)(Valve / 2026年8月28日発売)
出典:Bandai Namco Brasil 公式Xの発売告知(バンダイナムコ ブラジル法人 / 2026年8月27日)
Steamのストアページに並ぶ今作の対応言語は12です。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)、アラビア語、スペイン語(ラテンアメリカ)、ポーランド語、中国語の簡体字と繁体字、日本語、韓国語。日本語だけがフル音声に対応しています。
そして前作『Captain Tsubasa: Rise of New Champions』(2020年9月29日発売)の対応言語は9で、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)、アラビア語、ポルトガル語(ブラジル)、中国語(繁体字)、スペイン語(ラテンアメリカ)。並べると、増えた4言語のなかにブラジル向けポルトガル語は入らず、前作にあったその1つだけが落ちたことが分かります。
ブラジルのプレイヤーがここで引き合いに出すのは、作品そのものの中身です。原作『キャプテン翼』では主人公の大空翼がブラジルのサンパウロFCへ渡り、恩師のロベルト本郷は日系ブラジル人の元ブラジル代表という設定になっています。レビューでも「序盤からブラジルや南米のチームが物語に出てくる」「サンパウロのようなクラブまで入っている」という指摘が繰り返されていました。「参考になった」を29件集めた投稿には、こうあります。
Jogo de 250 reais e não tem legendas em português, o que deveria ser o básico.(250レアルのゲームなのにポルトガル語の字幕がない。それは基本のはずだ)
投稿者は一般のユーザーなのでアカウント名は伏せますが、8月28日の投稿です。同じ趣旨の指摘が15件のうち大半を占めていました。なお、字幕を追加する予定があるかどうかについて、バンダイナムコからの発表は8月29日15時時点で確認できていません。ブラジル法人の公式Xは8月27日に発売を告知していますが、言語についての言及はありませんでした。
同じ中南米でも、スペイン語のレビューは13件中11件が好評だった
言語別に見ていくと、この15件が特別だったことがはっきりします。同じ時刻に取得した内訳は次のとおりです。
| レビューの言語 | 好評 | 不評 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 85 | 79 | 164 |
| 英語 | 20 | 26 | 46 |
| スペイン語(スペイン) | 16 | 9 | 25 |
| 中国語(簡体字) | 14 | 9 | 23 |
| ポルトガル語(ブラジル) | 0 | 15 | 15 |
| スペイン語(ラテンアメリカ) | 11 | 2 | 13 |
| 日本語 | 3 | 4 | 7 |
| 中国語(繁体字) | 4 | 2 | 6 |
| 韓国語 | 2 | 3 | 5 |
※Steamの公開レビュー集計を2026年8月29日15時11分(日本時間)に取得。数値はその時点のものです。
目を引いたのは、中南米のなかで評価が真っ二つに割れていたことでした。ラテンアメリカ向けスペイン語のレビューは13件中11件が好評で、この表のなかで一番高い好評率です。同じ地域、同じサッカー文化圏で、違うのは自分の言語が入っているかどうかだけ。その一点で、好評率が84%と0%に分かれました。
英語のレビューも46件中26件が不評で、全体の評価を「賛否両論」に押し下げています。ただしそちらの不満は操作やオンライン周りに散っていて、ブラジル向けポルトガル語のように理由が一点に集まってはいませんでした。15件がそろって同じことを書いている状態は、点数というより意思表示に近いと受け止めました。
日本は今回、外された側ではなく入った側にいる
この話には、日本のプレイヤーから見ると裏返しの面があります。前作のSteam版は、日本の地域では買えませんでした。日本語のストアページを開くと「このアイテムはお住まいの地域では現在ご利用いただけません」と表示されます(8月29日に確認)。対応言語9のなかにも日本語はありません。
今作はそこが変わりました。Steamの日本ストアで8,470円で販売されていて、日本語はフル音声付きです。前作で外に置かれていたのは日本のPCプレイヤーのほうで、今回そこに入れてもらった側になります。
だからこそ、ブラジルの15件は他人事に見えません。ローカライズは、シリーズが続けば自動的に足されていくものだと思われがちです。けれど実際には、どの言語を入れるかは1本ごとに引き直される判断で、前作にあった言語が次の作品で消えることが現実に起きています。今回それがブラジル向けポルトガル語に当たり、次に同じことが日本語に起きない保証はどこにもありません。
当サイトでは8月17日に対応言語からポルトガル語が外れている点を、8月27日に家庭用機版の発売と海外10媒体の平均77点を取り上げました。今回はその続きで、実際に売り出したあとブラジルのプレイヤーが何をしたか、という話になります。
ローカライズは足し算だけではない。前作にあった言語が次で消えることもある
好評0件・不評15件という数字は、レビューの評価というより、届く場所に置かれた要望書のように見えました。しかも要望の宛先ははっきりしていて、公式Xには「字幕を入れてほしい」とバンダイナムコのブラジル法人を名指しした投稿も出ています。投稿の多くは「追加されたら評価を変える」とも書き添えていました。
字幕を後から足すかどうかは、これから決まることです。判断が出たらこの記事でも追いかけます。今の時点で確かなのは、対応言語が9から12に増えた作品で、増えなかった1つの言語圏だけが好評率0%になった、ということでした。
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