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【台湾】プロ野球の富邦ガーディアンズ、『進撃の巨人』コラボが好評で5試合に拡大。球団史上初の全身黒ユニフォームは調査兵団仕様

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【台湾】プロ野球の富邦ガーディアンズ、『進撃の巨人』コラボが好評で5試合に拡大。球団史上初の全身黒ユニフォームは調査兵団仕様

3行サマリー

  • 台湾プロ野球・富邦ガーディアンズの『進撃の巨人』コラボ試合が、反響を受けて当初の2試合から5試合に拡大(8月21・22・23・26・27日、新莊棒球場)
  • 選手は球団史上初となる全身黒のユニフォームを着用。調査兵団モチーフで、内野の入場者には9種類の選手コラボカードを配布
  • 民報のまとめでは、台湾6球団のうち5球団が今季後半に鬼滅の刃・HUNTER×HUNTERなど日本発コンテンツとコラボする

「好評につき3試合追加」、8月21日から調査兵団ユニフォームで公式戦

台湾プロ野球(中華職業棒球大聯盟)の富邦ガーディアンズ(富邦悍將)が、『進撃の巨人』とのコラボ主題日を当初予定の8月22・23日から大きく広げました。球団は8月10日、「発表後の反響が大きかった」として8月21・26・27日を追加し、合計5試合をコラボ開催にすると発表しています。会場はホームの新莊棒球場です。

期間中、選手は調査兵団の要素を取り込んだコラボユニフォームでプレーします。球場の大型ビジョンには専用の登場アニメーションが流れ、イニング間の企画にも作品の場面が仕込まれるそうです。土曜には作中の名場面から取った「ライナー、お前が座れよ」椅子取りゲーム、日曜には「獣の巨人 投擲チャレンジ」。野球場で獣の巨人の投球を再現させる企画を通すあたり、担当者は間違いなく原作を読み込んでいますね。場外には「無垢の巨人」が不定期で出没し、初日の8月21日は『進撃の巨人』ファンを公言する台湾の人気クリエイターHOOKさんが始球式を務めます。

聯合報・自由時報の報道:球団史上初の全身黒、掛け声は「心臓を捧げよ」

出典中職/獻出你的心臟吧!富邦悍將進擊的巨人主題日 穿上調查兵團球衣(聯合新聞網 / 2026年8月10日)

出典中職》富邦《進擊的巨人》聯名好評加碼!悍將「調查兵團」主題球衣帥氣登場(自由時報・自由體育 / 2026年8月10日)

悍將們將穿上《進擊的巨人》聯名主題球衣,一起齊心捍衛新莊城堡「獻出你的心臟吧!」

訳すと「選手たちは『進撃の巨人』コラボユニフォームを着て、心をひとつに新莊城(ホーム球場)を守る。心臓を捧げよ!」。両紙によると、全身黒のユニフォームは富邦ガーディアンズの球団史上初めてです。壁に囲まれた街を守る調査兵団と、ホーム球場を守るチームを重ねた設定になっています。

グッズ配布もかなり具体的です。5試合すべてで内野チケットの入場者に選手コラボカード(全9種類)が配られ、8月22日と23日は球団エンブレムと調査兵団「自由の翼」を組み合わせた応援旗が加わります(22日はロイヤルブルー、23日はグローリーブルー)。21日には台湾ビール「金牌」とのコラボ缶、22・23日には炭酸水ブランドOCEAN BOMBのコラボ缶も数量限定で配布予定と発表されています。

台湾6球団のうち5球団が、今季後半に日本発コンテンツとコラボする

この動きは富邦だけではありません。台湾メディア・民報が6月20日にまとめた各球団の後半戦主題日を並べると、日本のIPがずらりと並びます。中信兄弟は9月18〜20日に台北ドーム(台北大巨蛋)で『鬼滅の刃』とコラボし、無限城の場面を球場に再現する「決戦無限城」を予告。味全ドラゴンズは『HUNTER×HUNTER』とのコラボ主題日を8月末と9月に2回組み、hololiveのVTuberを招く「hololive night」も開催しました。統一ライオンズは7月に『ウルトラマン』デー、楽天モンキーズは9月に「にじさんじ野球日」を予定しています。

民報の集計に沿えば、日本発のコンテンツと何らかのコラボを組んでいるのは6球団中5球団。富邦にいたっては8月1・2日に阪神タイガースとの提携デー「虎道同盟」も開いており、日本のアニメと日本の球団の両方が集客の看板になっています。アニメコラボが「たまの特別企画」ではなく、リーグ全体の夏の定番になっている点が、日本から見るといちばんの驚きではないでしょうか。

PTT野球板の反応:カードは好評、ユニフォームには「進撃らしさが足りない」の声も

現地ファンの受け止めを、台湾最大の掲示板PTTの野球板で確認しました(8月10日のニューススレッド、48レス・賛成33に対し反対1。8月11日15時45分JST観測)。おおむね歓迎ムードで、選手カードのデザインや、黒いパンツまで新調した点を評価する投稿が目立ちます。

一方で辛口な指摘も具体的でした。「ユニフォーム単体では『進撃の巨人』と分からない」「帽子の記章と袖の立体機動装置の柄くらいしか作品要素がない」という見方に加え、中信兄弟の鬼滅コラボユニフォームや、日本のプロ野球コラボ(キャラクターがユニフォームを着た描き下ろしを作る形式)と比べて「授権の段階が浅い」と分析する投稿もありました。単に褒める・けなすではなく、ライセンス契約の深さまで踏み込んで比較するあたりに、台湾ファンのコラボ慣れがにじみます。サシャに掛けた応援ネタや「獣の巨人役は長身投手に」といった配役案も飛び交っていて、スレッドの温度は高めでした。

完結から2年半、『進撃の巨人』は台湾でイベントIPとして生き続けている

『進撃の巨人』のアニメ本編は2023年に完結しています。それでも台湾では、遠雄海洋公園の没入型テーマエリア、オーケストラコンサート「進撃の巨人 World Tour」の台南公演と追加公演、テーマレストランの常設と、コラボが途切れません。完結済みの作品が、放送中の作品と同じ熱量で「現場」を持ち続けているのが台湾市場の特徴です。

日本側から見れば、これは講談社のIPライセンスが海外のスポーツ興行にまで届いた事例になります。野球観戦とアニメの客層を重ねる集客モデルは、日本のプロ野球コラボが先行してきた領域ですが、台湾は再現の速度と密度で追い上げています。8月下旬に台湾旅行を予定している方なら、新莊棒球場で「心臓を捧げよ」の掛け声を聞ける、日本ではできない観戦体験です。

アニメが球場の集客インフラになった台湾の夏

富邦の3試合追加は、単発のファンサービスが商業的に「効く」と球団が判断した結果です。8月の進撃の巨人に始まり、9月は鬼滅の刃が台北ドームへ。日本のアニメが台湾プロ野球の観客動員を支える構図は、この夏いっそうはっきりしました。追加された5試合でどれだけ観客が伸びるのか、9月の鬼滅コラボと合わせて数字を追いたいところです。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。