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【サウジアラビア】バンダイナムコ『鉄拳8』の世界大会、ベスト8に日本勢がゼロ。出場した4人は全員敗退し、韓国とパキスタンが各3人

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【サウジアラビア】バンダイナムコ『鉄拳8』の世界大会、ベスト8に日本勢がゼロ。出場した4人は全員敗退し、韓国とパキスタンが各3人

3行サマリー

  • パリで開かれているサウジアラビア発の世界大会で、バンダイナムコの対戦格闘ゲーム『鉄拳8』のベスト8が8月7日に確定し、日本から出た4人は全員がそこへ届きませんでした。
  • 残った8人の内訳は韓国3人、パキスタン3人、サウジアラビア1人、タイ1人です。
  • 賞金総額は100万ドル(約1億5000万円)、優勝は25万ドル。日本勢の最高位は9〜12位で、賞金は2万7500ドル(約410万円)でした。

8月7日にベスト8が確定、日本から出た4人は全員が2次リーグで止まった

サウジアラビアの政府系ファンドが立ち上げたeスポーツの世界大会「Esports World Cup」は、今年に限って開催地をリヤドからパリへ移しています。その鉄拳8部門で、8月7日に2次グループリーグが終わりました。決勝トーナメントへ進む8人が出そろい、そこに日本の選手は1人もいません。

出場したのは32人。うち日本勢は4人で、最も上まで残ったのは9〜12位のNobi選手でした。ほかの3人はそれより前に姿を消しています。日本で生まれ、日本のゲーム会社が作り、日本の対戦文化が育てたタイトルの世界大会で、日本の選手が上位8人に1人も入らなかった、ということです。

出典:esports.ggとEventHubsが載せた2次グループリーグの全結果

出典TEKKEN 8 hits EWC 2026: Full match schedule, results, and character picks(Esports.gg / 2026年8月7日更新)

出典Esports World Cup 2026 early results, stream ft Xiaohai, Ulsan, Go1, MenaRD and more(EventHubs / 2026年8月7日更新)

The player lineup includes 32 competitors who made it to this prestigious stage from the biggest fighting games events.(この舞台に立つのは、主要な格闘ゲーム大会を勝ち上がってきた32人だ)

2つの媒体はそれぞれ独立に全試合のスコアを載せていて、進出者8人の顔ぶれは一致しています。出場32人、賞金総額100万ドル、優勝賞金25万ドルという数字は、大会公式サイトの競技ページに載っているものです。

韓国とパキスタンが各3人、サウジアラビアとタイが1人ずつという顔ぶれ

決勝トーナメントに残ったのは、JeonDDing選手、ULSAN選手、LowHigh選手(以上、韓国)、Arslan Ash選手、Numan Ch選手、M. Zubair選手(以上、パキスタン)、Raef選手(サウジアラビア)、Yagami選手(タイ)の8人です。

ULSAN選手は2024年と2025年のこの大会を連覇しています。Arslan Ash選手は、6月のEVOラスベガス大会で通算8度目の優勝を果たしたばかり。実績のある選手が順当に残った一方で、韓国の重鎮であるKnee選手やiKARi選手は1次リーグで敗れました。上位常連が崩れた大会でもあります。

数を並べると構図が見えてきます。パキスタンは今大会に9人を送り込み、うち7人が2次リーグへ進んだと現地メディアのThe Currentが報じています。日本は4人が出場し、2次リーグに残ったのは2人。母数の差が、そのまま最後の8枠に出た形です。

パキスタンでは「席巻」と書かれ、日本生まれの3作すべてで日本勢が優勝を逃した

パキスタンの現地メディアThe Currentは、鉄拳8とPUBG Mobileの2種目を挙げて、自国勢が大会を席巻していると伝えました。同国のArab News Pakistanも、Arslan Ash選手が1,355人のトーナメントを11戦全勝で駆け抜けたEVOでの優勝を大きく扱っています。鉄拳は、国を挙げて追いかける競技になっているのだと受け止めました。

大会を追っている専門メディアのesports.gg(記者はEugene Bozhenko氏)は、今年の格闘ゲーム部門を「予測不能」と評しています。実際、カプコンの『ストリートファイター6』はチリのCraime選手が、SNKの『餓狼伝説 City of the Wolves』はDarkAngel選手が優勝しており、どちらも優勝候補の筆頭ではありませんでした。

そして今年の格闘ゲーム部門は3作とも日本生まれです。ストリートファイター6は日本勢が2位から4位を占めて優勝に届かず、餓狼伝説はmi2ha4選手が決勝で敗れて2位。鉄拳8はベスト8にも入れませんでした。SNSでもこの3つを並べて残念がる受け止めが目立ちますが、個々の匿名投稿を根拠にはできないので、ここでは結果だけを置いておきます。

日本のゲームで日本の選手が勝てない、その構図が固まりつつある

鉄拳は1994年に日本のゲームセンターから始まったシリーズです。最強の選手が日本にいた時期は、確かにありました。いまはパキスタンと韓国に厚い選手層があり、賞金と大会をサウジアラビアの資本が用意し、会場はパリに置かれています。日本は、生んだ側でありながら競技の中心からは外れた位置にいます。

日本の読者にとっての意味は、はっきりしていると考えます。海外で日本のゲームが愛されていることと、日本の選手が勝てることは、もう別の話になりました。作品の人気は世界規模で続いているのに、競技としての強さのほうは移っていきます。11月にはリヤドで国別対抗戦も控えていて、そこでの日本代表の結果は、今回よりもさらに直接的な答えになるはずです。

決勝トーナメントはこのあと行われます。優勝者には25万ドルと、鉄拳ワールドツアー2026ファイナルへの出場権。日本の名前がその隣に並ぶことは、少なくとも今年のこの大会ではありません。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。