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【韓国】EPEXペクスン、開設1日のYouTubeが6.4万回再生。BOYNEXTDOORのファンから批判が集まるなか8月21日に東京公演

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【韓国】EPEXペクスン、開設1日のYouTubeが6.4万回再生。BOYNEXTDOORのファンから批判が集まるなか8月21日に東京公演

3行サマリー

  • EPEXのペクスンとミュが7月27日にYouTubeチャンネル「ペクスンとミュ」を開設。初投稿は1日で6.4万回再生、登録者は4,670人(7月29日時点)
  • 発端は6月28日公開のECHOチャレンジ動画。BOYNEXTDOORイハンの無表情な踊りに約6,000件のコメントが集まり、EPEX公式ショートで最多再生になった
  • EPEXは8月21日、ヒューリックホール東京で4度目の単独公演「ECHO」を昼夜2公演。論争を抱えたまま日本のファンの前に立つ

ペクスンとミュのYouTube、初投稿は1日で6.4万回再生

7人組ボーイズグループEPEX(イペックス)のペクスンとミュが7月27日、二人だけのYouTubeチャンネル「ペクスンとミュ」を開きました。最初の動画は「YouTube始めます」というだけの短いもので、CGの船に乗った二人が海の真ん中で必死に櫂(かい)を漕いでいます。途中でCGが消え、青い背景で漕ぎ続ける二人に「水が入ってきたので櫂を漕ぎます」という字幕がかぶさりました。

韓国語の「물 들어올 때 노 저어라(水が入ってきたときに櫂を漕げ)」は、好機が来たら迷わず動け、という意味の言い回しです。いま自分たちに追い風が吹いていることを、本人たちが照れ隠しのように笑いへ変えている。この一行に全部入っていると感じました。

筆者が7月29日時点で確認したところ、初投稿の再生回数は6.4万回、チャンネル登録者は4,670人でした。開設から2日目の数字です。ペクスンは2004年生まれで、EPEXは2021年6月にC9エンターテインメントからデビューしています。

発端は6月28日のECHOチャレンジ、コメント欄に約6,000件が並んだ

出典챌린지→직캠으로 화제 모은 이펙스 백승, 뮤와 함께 유튜브 개설 “노 젓겠습니다”(トップスターニュース / 2026年7月28日)

出典이펙스(EPEX) 백승·뮤, 신규 유튜브 채널 오픈하며 새로운 콘텐츠를 선보여(スポーツ京郷 / 2026年7月28日)

해당 영상에서 이한의 태도를 두고 누리꾼들의 갑론을박이 이어졌고, 약 6,000개의 댓글이 달렸다.

トップスターニュースによると、ペクスンが注目を集めるきっかけになったのは、6月28日にEPEX公式チャンネルへ上がった1本のチャレンジ動画でした。EPEXは6月9日にミニ7枚目『韶華 : Epilogue』を出しており、そのタイトル曲「ECHO」に合わせて踊る企画です。相手を務めたのが、2023年デビューの後輩グループBOYNEXTDOORのイハンでした。

問題になったのは振り付けの出来ではなく、イハンの表情でした。ほとんど動かない目元と淡々とした踊りに「先輩の曲を宣伝する場でこの態度はない」という指摘が集まり、同紙によればコメントは約6,000件に達しています。韓国のファンのあいだでは、この動画に「동태눈(スケトウダラの目)チャレンジ」というあだ名まで付きました。TikTokやInstagramには同じタグの二次動画が並んでいます。

一方で、イハンはもともと感情が表に出にくい性格として知られており、いつも通りの本人だっただけ、という擁護も少なくありません。この件について、イハン本人と所属事務所からの説明は7月29日時点で出ていません。皮肉なことに、この動画はEPEX公式ショートのなかで最も再生された1本になりました。ペクスンはその後、SBS『人気歌謡』のフェイスカムでも10万回超えを記録しています。

後輩側のファンが「逆バイラル」と受け取り、新しいチャンネルへ向かった

ここからが今回の話になります。ペクスンとミュのチャンネルが公開された翌28日、韓国の大型コミュニティ「더쿠(TheQoo)」に、BOYNEXTDOORのファンがそのチャンネルへ批判コメントを書き込んでいる、というスレッドが立ちました。筆者が確認した時点でコメント658件、閲覧6万件で、当日のHOT欄でも上位に入っています。

書き込みの中身として紹介されているのは、EPEX側の事務所が意図的に後輩を下げる形で話題を作った、いわゆる「역바이럴(逆バイラル)」ではないか、という主張です。ただ、これを裏づける証拠は示されておらず、C9エンターテインメント側もこの指摘に対するコメントを出していません。あくまでファンの受け止めとして流通している段階です。

SNSやコミュニティでは、擁護と批判が同じくらいの熱量で並んでいます。目立つのは「後輩を叩いた流れで注目されたのに、そこに乗って商売を始めるのが受け入れられない」という感情と、「話題になった側が動画を出すのは当たり前で、責める理由がない」という反論の対立です。個別の匿名投稿を根拠にはできませんが、対立の軸そのものははっきりしていました。

この件が長引いている理由は、おそらく事務所の規模差にあります。BOYNEXTDOORはHYBE傘下のKOZエンターテインメント所属で、ZICOが手がける看板グループのひとつ。対するEPEXのC9エンターテインメントは、CIXなどを抱える中堅どころです。数字で勝てない側が偶然の追い風で目立ったとき、大きい側のファンダムが「作られた流れではないか」と疑う。K-POPのバイラルは事務所が投資して起こすものだ、という前提が共有されているからこそ、こういう読み方が成立してしまうのだと思います。

8月21日、ヒューリックホール東京で昼夜2公演。日本のファンが見るもの

日本のファンにとって、この騒ぎは他人事ではありません。EPEXは4度目の単独コンサート「ECHO」ツアーで、8月21日にヒューリックホール東京へ入ります。昼夜2公演の構成で、この日程は論争が続いているさなかに設定されたものです。ツアーはその前に8月8日のタイ・バンコク(2026 Weibo文化交流の夜)、あとに9月12日の台北が控えています。

つまり日本公演は、ペクスンが「無表情チャレンジの相手役」から「YouTubeを始めた人」に変わった直後のタイミングに当たります。ペクスンは8月3日に初回放送されるtvNの新ドラマ『최애의 사원(推しの社員)』にも出演が決まっており、露出は当面増える見込みです。日本のK-POPファンにとっては、韓国国内で起きている評価の揺れが、そのまま来月の会場の空気に持ち込まれることになります。

日本のメディアでこの経緯を報じたものは、7月29日時点で見当たりません。東京公演の告知だけを見て会場に行くと、韓国のファンダムが何をめぐって割れているのかがわからないまま座ることになります。

話題の出どころが「先輩の曲」だったことが、この件を厄介にしている

チャレンジ動画は本来、後輩が先輩の新曲を広めるための持ちつ持たれつの仕組みです。今回はその歯車が逆に回り、後輩の態度が議論になったことで先輩側に注目が集まりました。ペクスンが悪いわけでも、イハンが悪いわけでもない。仕組みの副産物として起きた注目に、当人が乗ったところで火が付いたという構図です。

ひとつ気になるのは、批判の矛先が動画ではなくチャンネルへ向かっていることです。動画そのものへの評価は6月のうちにひと通り出尽くしていて、いま起きているのは「その後どう振る舞ったか」への採点になっています。K-POPのファンダムが、作品ではなく態度を見張る装置として働いている。そう感じた1週間でした。

8月21日の東京公演までは、あと3週間あります。それまでにどちらかの事務所が説明を出すのか、それとも何も言わないまま次の話題に流れるのか。個人的には、後者になる可能性のほうが高いと見ています。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。