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【ドイツ】ボードゲーム界最高峰の賞、7月12日発表へ。前回OKAZU brandが日本人初受賞、今年はノミネートなし

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/04
最終更新 2026/07/04
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【ドイツ】ボードゲーム界最高峰の賞、7月12日発表へ。前回OKAZU brandが日本人初受賞、今年はノミネートなし

3行サマリー

  • 「ボードゲーム界のオスカー」と呼ばれるドイツ年間ゲーム大賞2026の大賞が、7月12日にベルリンから発表される
  • 今年は571作品の中から9作品がノミネートされたが、日本人デザイナーの作品はゼロ
  • 前回2025年は林尚志氏(OKAZU brand)の『ボムバスターズ』がアジア勢として史上初めて大賞を受賞し、日本でも完売が続く騒ぎになった

ドイツ最高峰のボードゲーム賞、7月12日にベルリンから発表

ドイツのボードゲーム業界最大の栄誉とされる「ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)」の2026年大賞が、7月12日18時(現地時間)にベルリンから発表される。ボードゲームジャーナリストや評論家14人からなる審査委員会が選考にあたり、発表の模様はYouTubeで生配信される予定だ。

この賞は「赤いポーン」の年間ゲーム大賞(初心者〜家族向け)、「灰色のポーン」の年間エキスパートゲーム大賞(経験者向け)、「青いポーン」の年間キッズゲーム大賞の3部門で構成され、ドイツの一般消費者がボードゲームを選ぶ際の最大の指標として機能してきた。日本のボードゲーム業界でも「ボドゲ界のオスカー」と紹介されることが多い。

審査委員会発表:571作品から9作品がノミネート、日本語版はまだゼロ

ノミネート作品は5月19日、フランクフルトのボードゲームカフェ「Playce」からのライブ配信で発表済みだ。今年は対象年齢8歳以上の一般部門とエキスパート部門に440作品、6歳以上のキッズ部門に92作品、幅広い年齢に対応する作品39を含めた合計571作品(前年比プラス97作品)が選考対象になった。

最終候補に残ったのは、シールで村を発展させる『コージー・ステッカーヴィレ』、連想ワードゲーム『ディート!』、瓶を色順に並べる『モーティソーティ・マジックショップ』(以上、年間ゲーム大賞部門)、QRコードで戦う協力ゲーム『ボスファイターズQR』、月面サバイバル『ムーンコロニー・ブラッドバス』、陣取りゲーム『リバース』(エキスパート部門)、記憶ゲーム『ブーパーティ』、2人用対戦『ムーキの島』、『くそったれ魔法にかかっちゃった』(キッズ部門)の9作品。

出版国別ではフランスが9作品中3作品、アメリカが2作品、インドネシアとマルタがそれぞれ1作品を占める。9作品とも日本語版は未発売で、いずれの作品にも日本人デザイナーの名前は見当たらない。

前回はアジア初受賞の快挙、『ボムバスターズ』はNHKも報じた社会現象に

この賞が日本で急に注目されるようになったのは、2025年の受賞がきっかけだった。前回7月13日の授賞式で年間ゲーム大賞に選ばれたのは、日本人デザイナー林尚志氏(OKAZU brand)の『ボムバスターズ』。数字タイルの並び順から仲間の手札を推理し、協力して爆弾を解除していく66ミッション入りの協力ゲームで、審査員は「段階的に爆弾処理の基礎を学び、論理と適度なインタラクションを駆使する」点を高く評価した。

Spiel des Jahres 受賞できました。皆様から多数お祝いの言葉をいただきまして、この場で御礼申し上げます。

大賞受賞は日本人はもちろんアジア圏の作品としても史上初。林氏はゲームマーケット2020秋で発表した『ボムスカッド』を海外向けにリメイクしたもので、日本語版はEngamesから受賞1カ月前に発売されたばかりだった。受賞のニュースはNHKなど地上波でも取り上げられ、小売店では在庫が完売する騒ぎになった。

今年のノミネート9作品に日本人デザイナーの名前はない

日本のボードゲーム市場にとって、ドイツ年間ゲーム大賞は単なる海外の賞ではない。受賞作は世界最大のボードゲーム見本市「シュピール」を抱えるドイツ市場での販売指標になるだけでなく、日本語版の発売可否や輸入量にも直結する。前回の林氏の受賞は、ゲームマーケット発の同人・インディー系デザイナーでも世界の頂点に立てることを示した点で、日本の個人・小規模パブリッシャーにとって大きな刺激になった。

その分、今年のノミネート9作品に日本人デザイナーが1人も入らなかったことは、盛り上がった昨年との落差として国内のボードゲームファンの間で話題になっている。ただ571作品からたった9作品に絞られる狭き門を考えれば、2年連続でノミネートが出る方がそもそも珍しい。

『ボムバスターズ』が開けた道、次に続く日本発ボードゲームは

7月12日に大賞を手にするのはフランス・アメリカ・インドネシア・マルタのいずれかの作品で、2年連続の日本人受賞はない。正直、『ボムバスターズ』受賞時の盛り上がりを知っていると、今年の顔ぶれは少し寂しい。それでも、ゲームマーケットの同人即売会から生まれた一作がドイツの審査員14人を納得させた実績は消えない。次に同じことをやってのけるデザイナーが出てきても、もう驚かないだろう。

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