📊 3行サマリー

  • 韓国パールアビスのオープンワールドアクション『紅の砂漠』が、発売83日で全世界600万本を突破。調査会社Circanaによると2026年で世界2番目に売れたタイトルだ
  • 発売は2026年3月19日。500万本まで約1か月弱と、韓国の家庭用ゲーム機タイトルとしては史上最速ペースだった
  • 日本でも発売週の店頭ランキングで2位(31,108本)。高難度の大型アクションで日本勢が強い市場に、韓国スタジオの作品が食い込んだ

📝 『紅の砂漠』、発売83日で全世界600万本へ

韓国のゲーム会社パールアビス(Pearl Abyss)が、オープンワールドアクション『紅の砂漠(Crimson Desert)』の世界累計販売が600万本を超えたと発表した。発売は2026年3月19日で、そこからずっと伸び続けての到達になる。

とにかくペースが速い。発売翌日に200万本、3月24日に300万本、3月31日に400万本、そして4月15日に500万本を超えた。そこから600万本までは約1か月。韓国メディアは、500万本到達までの速さを「韓国の家庭用ゲーム機タイトルとしては史上最速」と伝えている。

📰 Gematsu報道:「4月15日からの約1か月で100万本を上乗せ」

元ネタCrimson Desert sales top six million(Gematsu / 2026年6月10日)

Total sales for open-world action adventure game Crimson Desert have surpassed six million units, developer Pearl Abyss announced.(オープンワールドアクション『紅の砂漠』の累計販売が600万本を超えたと、開発元パールアビスが発表した)

パールアビスは、オンラインRPG『黒い砂漠』で日本でも名を知られたスタジオだ。その会社が、長く続けるオンライン運営型ではなく「一本で完結する大型シングルプレイ」でここまでの数字を出した、というのが今回のいちばんの読みどころになる。

🔥 日本では発売週の店頭ランキングで2位。高難度アクションで日本勢が強い市場に入った

注目したいのは日本での売れ方だ。ファミ通集計の店頭ランキングで、発売週(パッケージ版)は31,108本を売り上げて初登場2位。翌週の3月23〜29日も5,265本で6位に付けている。ダウンロード販売が主流のいま、しかも海外スタジオ製の新規IPがこの位置に入るのは、そう簡単な話ではない。

「一本で完結する高難度の大型アクション」というジャンルは、ここ数年フロム・ソフトウェアやカプコンといった日本のスタジオが引っ張ってきた領域だ。そこへ韓国のパールアビスが大型タイトルで乗り込み、世界で600万本、日本でも初登場2位という数字を残した。「コンソール向けの大作を作るのは日本と欧米のスタジオ」という前提が、静かに動いている。

🇯🇵 日本のSteam評価は「賛否両論」から「やや好評」へ。週次アップデートで持ち直した

中身の評価はどうか。発売直後の日本語Steamレビューは「賛否両論」から始まり、バグ修正や調整を重ねた結果「やや好評」まで持ち直した。メタスコアは78点。電撃オンラインのレビューは「PV詐欺じゃなかった」と書き、王道ファンタジーの世界観と直感的なアクション、探索と謎解きの手ごたえを評価している。

もちろん全員が手放しでほめているわけではない。ストーリーが薄いという声もあったし、発売直後の不安定さを指摘するプレイヤーもいた。ただ、パールアビスは6〜9月にかけて週次でアップデートを出し、新しい戦闘コンテンツ、PC・PlayStation・Xbox間のクロスセーブ、ストーリーの調整を順番に入れている。「出してから直す」やり方が、日本のレビューの流れを変えたのは間違いない。

🏁 日本が長年引っ張ってきた大型アクションに、韓国スタジオが商業面で並んだ

メタスコア78点は、「世紀の傑作」と呼べる点数ではない。それでも600万本という数字が意味を持つのは、「大型シングルプレイのアクション」という、日本が伝統的に強かったジャンルで、韓国のスタジオが商業的に並んだからだ。日本のプレイヤーにとっては、選べる大型アクションが一本増えた、という単純な話でもある。

同時に、高難度アクションやオープンワールドの「作り手」の選択肢が、日本・欧米に加えて韓国にも広がった、という事実は今後の市場を考えるうえで見逃せない。パールアビスがDLCや追加コンテンツでこの600万本をどこまで伸ばせるか。個人的には、ここからの追加コンテンツの出来次第だと見ている。次の数字が、「一発屋」で終わるのか「定番」になるのかを分けるはずだ。