📊 3行サマリー
- VIZ Mediaが6月12日、DIO視点の小説『オーバー・ヘブン』英語版を2027年春に発売すると発表。金箔をあしらった豪華ハードカバー仕様
- 著者は西尾維新、新規イラストは荒木飛呂彦が描き下ろす。原作は2011年刊で300ページ超
- JoJoスピンオフ小説の英訳はこれが2冊目。スティールボールラン英語版・Netflix配信と「JoJo英語化」の波が重なる
📝 DIOの日記をまるごと小説にした『オーバー・ヘブン』、VIZが2027年春に英語版を初投入
ジョジョの宿敵DIOが、自分の日記に「究極の計画」を書き残していた。その日記をまるごと一人称小説にした『JoJo’s Bizarre Adventure: Over Heaven(オーバー・ヘブン)』が、ついに英語圏に上陸する。米VIZ Mediaが6月12日に発表したもので、発売は2027年春。金箔をあしらったデラックスなハードカバーで出る。日本では2011年に出た小説だが、英語版になるのは今回が初めてだ。
DIOといえば第3部スターダストクルセイダースで空条承太郎に倒された吸血鬼だが、その影響は息子ジョルノが主役の第5部や、神父プッチが暗躍する第6部にまで及んでいる。シリーズ全体の根っこにいる悪役の内面を、本人の語りで読ませるのがこの小説の肝だ。
📰 VIZ Media発表:「承太郎が日記を焼く前に、DIOは計画を記録していた」
元ネタ:JoJo’s Bizarre Adventure: Over Heaven Novel’s English Localization Announced(JoJo’s Bizarre Encyclopedia / 2026年6月12日)
Before Jotaro burned the diary, DIO recorded his ultimate plan. The perspective-flipping JoJo’s Bizarre Adventure: Over Heaven light novel, written by NISIOISIN, and with new illustrations by Hirohiko Araki, releases with a gold foil deluxe hardcover Spring 2027.(承太郎が日記を焼く前に、DIOは究極の計画を書き残していた。西尾維新による視点反転の小説『オーバー・ヘブン』が、荒木飛呂彦の新規イラストつき・金箔豪華版で2027年春に発売)
原作小説は300ページを超えるボリュームで、DIO本人が過去の戦いを振り返る体裁をとる。文章を書いたのは『化物語』などで知られる西尾維新で、シリーズ生みの親の荒木飛呂彦は今回の英語版のために新しい絵を描き下ろした。原作者の絵が新たに入るのは、コレクターの心をくすぐる仕掛けになっている。
🔥 海外ファンが沸く理由:『パープルヘイズ』に続く2冊目、「全小説を出す気だ」という期待
英訳されるJoJoスピンオフ小説は、これが2冊目になる。1冊目は第5部の外伝『パープルヘイズ』で、英語版は2026年4月28日に出たばかり。たて続けの発表に、海外の読者は「単発じゃなかった」と色めき立っている。
JoJo専門ニュースサイトのコメント欄には、発表直後からファンの声が並んだ。StationSquareさんは「パープルヘイズは一発屋じゃなかった。VIZはJoJoの小説を全部英訳する気かもしれない。待ちきれない」と書き込み、MoonSpiderさんは「オーバー・ヘブンは最高。絶対に買う」と即答した。HudgynSさんは「We’re so back(また最高の時代が来た)。オーバー・ヘブンのDIO解釈が大好きなんだ」と熱を込める。翌日には「ファントムブラッドが大好きだった自分には、この説明だけで刺さる」(melon_sodaさん)と、原作未読の新規層からの反応も出てきた。
🇯🇵 日本で2011年に出た小説が、北米では金箔の「豪華版」として作り直される
面白いのは、本国・日本では2011年に出てそのまま落ち着いていた小説が、15年以上たって海外で金箔ハードカバーの目玉商品に生まれ変わる点だ。日本のファンからすると「あの小説、英語版のほうが豪華になるのか」という、ちょっと複雑な気分になる話でもある。
背景には、北米でJoJo関連の紙の本が売れているという事情がある。VIZはいま『スティールボールラン』のハードカバー版を順番に出していて、第1巻は2025年5月、最終第10巻は2026年11月24日に出る予定だ。原作漫画が一通り出そろうタイミングで小説に手を広げるのは、JoJoという棚そのものが北米で商売になっている証拠でもある。日本の出版社が温めてきた旧作が、海外市場で二度目の値段をつけられている。日本人読者が知っておきたいのは、この構造のほうだ。
🏁 アニメ・漫画・小説がそろう、北米「JoJo英語化」の現在地
小説の英訳単体なら小さなニュースに見える。ただ、いま北米では『スティールボールラン』のアニメがNetflixで動き出し、漫画の英語ハードカバーも完結間際、そこに小説2冊目が乗ってきた。VIZと版元は、アニメ・漫画・小説を束ねて「JoJoまるごと英語化」を進めているわけだ。DIOの日記が英語で読める日が来る、という一点だけでも、海外ファンにとっては長年の願いがかなう。日本発の30年以上前の作品が、いまも新しい商品として海を渡り続けている。


