📊 3行サマリー

  • ENHYPENが6月18日、メインボーカルのヒスン抜き6人体制で8月に新譜カムバックすると発表。脱退から約5カ月、7カ月ぶりの新作になる
  • ヒスンは3月に「音楽的指向の違い」を理由に脱退。ソロ名義「EVAN」で6月に初シングルを出し、6月28日の釜山BOF、8月16日のKCON LAに立つ
  • 残る6人には日本人のニキ(西村力)。グループは「BLOOD SAGA」ツアーで21都市33公演を回り、12月から2月にかけて日本4大ドーム公演を控える

📝 ENHYPEN、ヒスン抜きの6人で8月にカムバックが決定

韓国の男性グループENHYPENが、6月18日にカムバックを発表した。ジョンウォン、ジェイ、ジェイク、ソンフン、ソヌ、ニキの6人で、8月に新しいアルバムを出す。1月のミニ7集『THE SIN : VANISH』以来、7カ月ぶりの新作だ。前作はグループ4作目のダブルミリオンを記録し、米ビルボード200に10週連続でとどまった。勢いそのままの復帰に見えるが、ファンの関心は別のところにある。今回が、メンバーが1人抜けてから初めての活動だからだ。

📰 Korea Times「下半期で最も注目されるカムバック」

元ネタENHYPEN returns as 6-member group after major lineup change(The Korea Times / 2026年6月18日)

one of the most closely watched K-pop comebacks of the second half of the year

Korea Timesは、3月の脱退騒動を経た今回の復帰を「下半期で最も注目されるカムバックの一つ」と書いた。脱退したのはヒスン。グループの顔だったメインボーカルが、頂点にいるグループを自分から離れたという事実が、この一報を単なる新譜情報で終わらせていない。

🔥 メインボーカルが「音楽的指向の違い」で離脱、ファンはHYBE前でトラック抗議

ヒスンは2020年のデビューからメインボーカルを担い、ボーカルもラップもこなすオールラウンダーとして知られてきた。『Highway 1009』『Dial Tragedy』などでは作詞作曲やプロデュースにも関わり、シンガーソングライターの一面も見せていた。その彼が3月、所属事務所ビリーフラボを通じて脱退を発表する。理由は「音楽的指向の違い」。事務所は、各自が描く未来とチームの方向性を話し合った末に、ヒスンが追う音楽の方向がはっきりしていたと説明した。

突然の知らせに、ファンの一部は強く反発した。脱退の撤回を求めて事務所のプロデューサーのSNSに大量のコメントを書き込み、HYBE社屋の前ではトラックを使った抗議まで起きた。引き留めの声が一定数あったまま、グループとソロの二つの道は同時に動き出す。ヒスンは活動名を「EVAN」に変え、6月に初シングルでソロデビューする。6月28日には釜山アシアド主競技場の「2026 釜山ワンアジアフェスティバル(BOF)」、8月16日には米ロサンゼルスの「KCON LA 2026」に立つ。脱退から3カ月での独り立ちは、かなり速い。

🇯🇵 残る6人に日本人ニキ、12月から日本4ドーム。日本のファンが先に向き合う

新体制の6人には、日本出身のニキ(西村力)がいる。ENHYPENはもともと日本での人気が厚く、活動の柱の一つに日本ツアーを置いてきたグループだ。現在進行中のワールドツアー「BLOOD SAGA」は21都市33公演の規模で、先月ソウルのKSPOドームで始まった。7〜8月に南米と北米、10月にマカオを回り、12月から翌年2月にかけて日本で4大ドーム公演を予定している。3月以降の活動を最初に体感するのが、年末の日本のファン(ENGENE)になる可能性が高い。

メインボーカルが抜けた状態で、コンセプトと生歌を売りにしてきたグループがドーム規模のステージをどう成立させるのか。ここは日本のファンにとっても他人事ではない。グループ脱退とソロ独立が同時に進む構図は、日本のアイドル現場で繰り返されてきた卒業・独立の話とも重なる。違うのは、引き留めの熱量がトラック抗議という形で可視化された点だ。

🏁 頂点での主力離脱が突きつける、声の重さ

商業的に最も強い時期に主力ボーカルが抜けるのは、K-POPでもそう多くない。ENHYPENはデビュー以来、人間とバンパイアが交わる物語をアルバムと映像でつないできた。その物語は6人で続く。問われるのは、看板だった声が一つ欠けた音をファンが受け入れるかどうかだ。事務所が「円満」を強調しても、トラックを走らせたファンの納得まで買えたわけではない。8月の新譜と、EVANの初シングル。同じ夏に出る二枚が、この別れの答え合わせになる。