📊 3行サマリー
- セガのサッカー育成ゲーム「サカつく」が6月5日にソウルで会見し、6月配信の大型「2アップデート」で韓国市場を本格的に開拓し直すと発表した
- 韓国ユーザーは現在まだ全体の約1%。K League 2のライセンス取得と韓国語の選手名表示を実装し、ローカライズを一から立て直す
- 追加されるアン・ジョンファンと金南一は2002年W杯の主役で、ともにJリーグでもプレーした2人。日韓共催を知る世代には二重に懐かしい
📝 セガ「サカつく」、ソウルで会見しK League 2と韓国の英雄を追加
セガのサッカークラブ育成ゲーム「サカつく」が、6月5日にソウルで記者会見を開いた。韓国・グローバル版の名称は「SEGA Football Club Champions」、日本では長く親しまれてきた『プロサッカークラブをつくろう!』だ。会見は6月配信予定の大型アップデート「2」を韓国メディア向けに披露する場で、ゼネラルプロデューサーのヒサイ・カツヤ氏が登壇した。発表の柱は3つ。韓国2部リーグ「K League 2」のライセンス追加、選手名の韓国語表示、そして韓国サッカーのレジェンドであるアン・ジョンファンと金南一(キム・ナミル)の実装である。
📰 Inven報道:プロデューサー「韓国市場でもう一度成功したい」
元ネタ:‘SEGA Pocket Club Manager 2026’ 2 Update Adds Ahn Jung-hwan and Kim Nam-il(Inven Global / 2026年6月5日)
“The primary reason is our desire to once again cultivate the Korean market and achieve success there.”
(韓国市場をもう一度耕して、そこで成功したい。それが一番の理由です)
韓国のゲームメディアInvenによれば、今回の会見は単なるアップデート告知ではない。韓国市場への仕切り直しの宣言に近かった。プロデューサーは「ローカライズと文化適応が足りなかった」と率直に認めたうえで、その反省を踏まえての再挑戦だと語っている。日本市場を主戦場にしてきたタイトルが、わざわざ韓国だけで別の発表会を開いた時点で、力の入れ方は伝わってくる。
🔥 韓国ユーザーはまだ全体の約1%、満を持しての再上陸
意外なのは、サカつくが韓国ではほとんど知られていないという事実だ。プロデューサーによると、現在の韓国ユーザーは全体の約1%にとどまる。配信初期の反応を見たあと、いったん広告や露出を止め、韓国向けの調整が整うまで宣伝を控えてきたという。K League 2を入れ、1部と2部の昇降格プレーオフまで再現したのは「本来ローンチ時に入れておくべきだった要素」とまで認めている。日本では既存シリーズのファンが主役だが、韓国では「ほぼ認知ゼロ」からの新規開拓だ。サービス開始後、日本に次いで反応がよかったのは香港で、現地ではオフライン大会も開いたらしい。韓国でもいつか、という温度感が会見からはにじんでいた。
🇯🇵 追加される2人は、Jリーグでも活躍した2002年の主役
日本のサッカーファンにとって、今回の目玉は他人事ではない。追加されるアン・ジョンファンは、2002年W杯のイタリア戦でゴールデンゴールを決めた韓国の英雄だ。それと同時に、Jリーグの清水エスパルスと横浜F・マリノスでエースを張ったストライカーでもある。Jでは通算86試合38ゴール、横浜の年間優勝にも貢献した。もう一人の金南一は「真空掃除機」の異名を取った守備的MFで、ヴィッセル神戸や京都サンガでプレーしている。つまり日本発のゲームが、かつてJリーグのピッチに立った韓国レジェンド2人を、韓国市場開拓の切り札として呼び戻した格好になる。日韓共催だった2002年を覚えている世代には、二重の意味で懐かしい話だろう。
🏁 日本発の育成シムは、韓国で「自国リーグで遊べる」体験を売れるか
会見でプロデューサーが繰り返したのは、地元リーグを入れることの大切さだった。小さなローカルクラブを世界の頂点まで育てる。それがサカつくの核で、その思想からすればK League実装はむしろ必然だったという。韓国の成熟したオンラインゲーム市場では、ユーザーは「長く遊ぶ価値があるか」を素早く見極めてくる。日本で20年以上続いてきた育成シムが、その目の肥えた市場で「自国の選手を育てて世界と戦える」という一点をどこまで刺せるか。アン・ジョンファンと金南一という、わかる人にはわかるカードは、その最初の試金石になる。


