📊 3行サマリー
- 中国アニメ映画『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』が日本で観客動員30万9,610人・興行収入5億3,956万円を記録(2026年1月19日時点・アニプレックス発表)。
- 公開3日間で動員6万2,120人・興収1億319万円、前作より13日早く5億円を突破。元日にはNHKで総集編が放送された。
- 7月22日にBlu-ray&DVD(全6形態・特装版1万7,600円)が発売。花澤香菜・宮野真守ら日本の声優陣が吹き替えを担当している。
📝 中国アニメ『羅小黒戦記2』、日本で興収5億3,956万円という珍しいヒット
中国・寒木春華(HMCH)スタジオの劇場アニメ『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』が、日本の劇場で観客動員30万9,610人、興行収入5億3,956万円を超えた(2026年1月19日時点、配給のアニプレックス発表)。黒猫の妖精シャオヘイと、人間でありながら妖精の世界で最強の執行人ムゲン。この師弟の旅を描くファンタジーで、2025年11月7日に日本語吹き替え版と字幕版が同時公開された。中国映画が日本の劇場で5億円台に届くのは、アニメに絞ってもめったにない。
📰 アニプレックスが出した数字と、7月22日のBlu-ray発売
元ネタ:羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来 作品情報(映画.com / 2025年11月7日公開)。興行成績はアニプレックス公式発表、Blu-ray&DVDは2026年7月22日(水)発売決定。
妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)の冒険と成長を描いた中国の劇場アニメ「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」の続編。
映像ソフトはアニプレックスから7月22日に出る。特装版(Blu-ray 1万7,600円)にはシャオヘイのミニフィギュアが付き、完全生産限定版(同1万1,000円)にはサウンドトラックCD2枚組と吹替台本、価格を抑えた通常版(同6,380円)まで全6形態。劇場で観たファンが「家でもう一度観たい」と待っていた一本で、発売前から各店の予約特典が話題になっている。
🔥 公開3日で動員6万人、前作より13日早く5億円。日本でなぜ刺さったのか
滑り出しから速かった。公開3日間で動員6万2,120人・興収1億319万円、週末興行ランキングは7位。そこから失速せず、前作『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』より13日も早く5億円に届いた。前作は2020年に日本で口コミからじわじわ広がった作品で、その評判が続編の初動を押し上げている。
効いたのは中身だけではない。吹き替えはシャオヘイ役の花澤香菜、ムゲン役の宮野真守を軸に、悠木碧、水瀬いのり、石田彰、諏訪部順一、大塚芳忠。日本のアニメファンなら名前だけで観に行く顔ぶれだ。音響監督は岩浪美和、日本版主題歌はAimer。中国産アニメを「輸入物」ではなく、日本の劇場アニメと同じ熱量で届ける布陣になっている。さらに元日にはNHKで総集編が流れ、Eテレでは前作のTVシリーズ版も一挙再放送された。中国アニメ映画が正月の地上波編成に乗るのは、やはり珍しい。
🇯🇵 日本の観客が中国アニメに払った5億円が示すもの
この5億円は、日本のアニメファンが「国産かどうか」をあまり気にしなくなってきた、その目に見える証拠だと思う。手描きの作画、スピード感のあるアクション、種族の違う者同士は共存できるのかというテーマ。出どころを問わず評価された。映画.comのレビューは153件で平均4.2と高く、「アニメ先進国の日本は井の中の蛙だったのか」と書くファンもいた。流血描写を抑えた全年齢向けで、子ども連れでも入りやすい点も日本では追い風だった。
本国でも本作は2025年7月公開で興収5億元(約100億円超)を突破していて、その市場規模に支えられた制作費が画面の密度に直結している。日本のアニメ業界には競争相手の台頭と映るかもしれない。ただ裏を返せば、出来が良ければ国籍に関係なく日本でも普通に売れる、と証明されたわけだ。次の中国アニメをいつ日本公開するか、配給各社はこの5億円を物差しに考えていくことになる。
🏁 まとめ:羅小黒戦記2が引いた、中国アニメの日本での「売れる線」
『羅小黒戦記2』の5億3,956万円は、豪華吹替・地上波露出・前作からの口コミという日本仕様の売り方が一通りそろったとき、中国アニメがどこまで届くかを示した数字だ。7月22日のBlu-ray発売は、劇場の熱がパッケージでどこまで続くかを測る次の試金石になる。「中国アニメだから」で素通りしていた層が、シャオヘイで一度立ち止まった。これは結構大きい変化だと感じている。


